70年代PINK FLOYDの最大規模であった“IN THE FLESH Tour”。その現場を伝える秘宝が衝撃の新発掘。緊急リリース決定です。その衝撃作が記録されたのは「1977年6月17日ルイビル公演」。その極上オーディエンス録音です。この録音は数年前から知られてきましたが、本作に封じられているのはごく最近になって公開された最新マスターです。最大のポイントは、そのサウンドとこの録音だけが伝えてくれる唯一無二の演奏そのもの。その真価を実感するためにも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。《1月21日『アニマルズ』発売》・1月23日ー2月4日:欧州#1(9公演)
・2月17日ー3月1日:欧州#2(11公演)・3月15日ー31日:英国(9公演)・4月22日ー5月12日:北米#1(12公演)・6月15日ー7月6日:北米#2(14公演)←★ココ★ これが70年代最大だった“IN THE FLESH Tour”の全景。慣例に基づいて2週間程度のブランクでもレッグを分けておりますが、基本的には「欧州→英国→北米」という流れ。その中で本作のルイビル公演は、最終盤「北米#2」の2公演目となるコンサートでした。そんな現場で記録された本作は新発掘の衝撃だけでなく、70年代オーディエンスとしては破格のクオリティに驚く名録音。ショウの第二部だけ(ご存知の通り、“IN THE FLESH Tour”の構成は『アニマルズ』再現+『炎』再現+「Money/Us and Them」。本作は「炎+Money」の約67分録音です)ではあるのですが、そのサウンドは強力。何よりも素晴らしいの力強さとダイレクト感で、距離感のない芯がグイグイと目の前に突きつけられる。吸い込まれた喝采の熱量とリアリティからサウンドボードと間違いこそしませんが、演奏音やSE、ヴォーカルの密着感だけなら間違えても不思議ではない。感触的にはややオーバーピーク気味の荒さもあるものの、それさえエフェクト処理に思えてくるほどのゼロ距離サウンドなのです。このサウンドと、初めて耳にする生演奏。これだけで、FLOYDマニアには本作の価値がご理解いただけるでしょう。唯一無二の生演奏には違いないのですが、その醍醐味は音楽作品としての完成度とかではありません。約45年前に知識と情熱の限りを注ぎ込まなくてはあり得なかったクオリティと、それだけ膨大な時間の試練を乗り越えて現代に伝わった現場の大気。そのスペクタクル自体が、どうしようもなくヴィンテージ録音マニアの魂を焦がすのです。思わず筆が走ってしまいましたが、実際には本作自体が優れたライヴアルバムでもあります。ただ、それ以上の醍醐味に肌が粟立つのも事実なのです。素晴らしき英国プログレのファンはもちろんのこと、40年以上前に世界を熱くさせたロックの熱量そのものを愛し、人生を捧げてきた諸兄に味わっていただきたい「時代の音」。Freedom Hall, Kentucky Fair and Exposition Center, Louisville, KY, USA 17th June 1977 (67:18)
01. Shine On You Crazy Diamond (Parts I-V) 02. Welcome To The Machine 03. Have A Cigar 04. Wish You Were Here 05. Shine On You Crazy Diamond (Parts VI-IX) 06. Money