グラハム・ボネット時代の象徴であり、英雄コージー・パウエルの最終公演、そしてRAINBOW全史でもハイライト中のハイライトだった“第1回MONSTERS OF ROCK”。その全貌を捉えた伝説録音の最高峰盤が登場です。
【伝統のキニー録音を最高峰クオリティで復刻】そんな本作に刻まれているのは、もちろん「1980年8月16日ドニントン公演」。その長尺オーディエンス録音です。このショウは公式コンピ盤やTVプロショット等で語り継がれ、2016年には公式ライヴアルバムも実現しました。しかし、最も長尺で長年に渡ってショウの全景を伝えてきたのは、名門キニーのオーディエンス録音。LP時代から大定番として知られ、数々の盤起こしでCD時代も愛され続けた名作中の名作録音。本作は、その伝統録音を微に入り細に入ってブラッシュアップし、史上最高峰クオリティで甦らせた2枚組なのです。あまりにも有名なオーディエンス録音だけに、本稿に目を留められた方なら録音の個性もよくご存知のことでしょう。しかし、この「精度」は未体験のはず。このところ、当店では伝統の名録音を精度アップの磨き込みで復刻。WHITESNAKEの『DEFINITIVE NOTTINGHAM 1984』やRAINBOWの『OSAKA 1976 SOUNDBOARD ARCHIVES』など、AUD/SBDを問わずに大好評を賜っております。そのポイントはマスタリングの精度でして、無意味な音圧稼ぎや強引なノイズ・リダクションはなし。入手可能な原点に近いソースを使用し、原音を超微細なディテールに至るまで正確にデジタル化。「鳴り」のナチュラル感を最大限に活かしながらトリートメントしている。ジャストなピッチやプチ・ノイズの処理は当然として、帯域ごとに輪郭やヌケの良さを細かく整え、楽器ごとのバランスやステレオ感も精密に調整。位相のズレも1/1000秒まで突き詰めて正している。この感覚をオフィシャル作品に喩えるなら、MOBILE FIDELITYやNIMBUS SUPERCUTによるCD化に近いでしょうか。もちろん公式フィールドの名門がアンダーグラウンド音源など手掛けるはずもないのですが、そのサウンド美学をオーディエンス・テープや流出サウンドボードに当てはめて磨き込んでいるとお考えいただければ良いでしょう。本作は、そんな復刻シリーズの“MONSTERS OF ROCK 1980”版。「Catch The Rainbow」で轟く航空機の爆音ですら超リアルでナチュラルな最高峰盤なのです。
【ショウの全景を突っ走る伝説のライヴアルバム】しかも、本作の場合はサウンドだけではない。各種CDやオリジナルLPにもあたって極々わずかな収録漏れもない。例えば、「Catch The Rainbow」。終盤でテープチェンジと思しきカットがあるわけですが、そのカット端はこれまでバラバラでした。本作では最も長かったオリジナルLPにまで遡り、これまでより20秒ほど長く演奏部を収録しています。もちろん、これは「オリジナルLPの丸コピ復刻」という意味ではありません。例えば、「Lost In Hollywood」のキーボード・イントロも(現代基準通りに)Discチェンジで泣き別れにはせず、メドレーをきっちり完全収録。約30分に及ぶ「Lost In Hollywood組曲」をシームレスに楽しめます。もっとも現代感覚では当たり前の処理でもあるのですが、これが“MONSTERS OF ROCK 1980”となると感慨がかなり違ってくる。何しろ、「Lost In Hollywood組曲」は各人のソロや第九も交えて約30分も繰り広げるわけですが、そのハイライトはコージーのドラムソロ! この日はコージーの最終公演になることが確定しており、気合いの入ったドラムソロの最後にグラハムが「コージー・パウエル!」の三連呼し、超ドラマティックに「Lost In Hollywood」がリプライズする。この歴史的なハイライトを目指して盛り上がっていくメドレーなのですから、イントロが泣き別れになっていたり、短縮されていたら興醒めなのです(★★同じパートでも公式盤は約25分、本作は約29分で収録されています)。さらに大きいのは、メドレー以外。2016年リリースの公式盤によるサウンドボードの長尺化も画期的ではありましたが、それでもまだカットされた曲がある。これまた今さらではありますが、その内容も整理しておきましょう。DISC 1:序盤・Eyes Of The World/Love's No Friend(★)/Since You Been Gone/Stargazer/Man On The Silver Mountain(★)/Catch The Rainbow DISC 2:LOST IN HOLLYWOOD組曲・Keyboards Intro./Lost In Hollywood/A Light In The Black/
Beethoven 9th/1812 Overture/Lost In Hollywood (Reprise) DISC 2:終盤/アンコール・Lazy/All Night Long/Blues/Will You Still Love Me Tomorrow/Long Live Rock 'n' Roll/Kill The King(★)/Long Live Rock 'n' Roll (Reprise)(★)※注:「★」印は公式盤『LIVE AT DONINGTON 1980』ではカットされている曲/パート。……と、このようになっています。約8分に及ぶ「Love's No Friend」、激しく盛り上がる「Man On The Silver Mountain」、ギタークラッシュが炸裂する「Kill The King」など。こうした名シーンの数々は今なお、キニー録音の独壇場。DEEP PURPLE最大のハイライトがカリフォルニア・ジャムだとすれば、RAINBOWは間違いなく“第1回MONSTERS OF ROCK”でした。本作は、その現場を最高峰クオリティで本生体験できるライヴアルバムです。名門キニーの伝説録音をあらゆる手法で磨き込んだ至高の1本。「1980年8月16日ドニントン公演」の伝説オーディエンス録音を精密ブラッシュアップした究極盤。ジャストなピッチやプチ・ノイズの処理は当然として、帯域ごとに輪郭やヌケの良さを細かく整え、楽器ごとのバランスやステレオ感も精密に調整。位相のズレも1/1000秒まで突き詰めて補正した精度は過去に類を見ない。「Catch The Rainbow」終盤のテープチェンジ部も既発より20秒ほど長く、「Lost In Hollywood」冒頭のキーボード・イントロの泣き別れもなし。公式盤では聴けない「Love's No Friend」「Man On The Silver Mountain」「Kill The King」も含め、伝説の夜を史上最高峰クオリティで現場体験できます。
Donington Park, Castle Donington, England 16th August 1980 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE!!!)
Disc 1 (48:56) 01. Land Of Hope And Glory 02. Countdown Intro. 03. Eyes Of The World 04. Love's No Friend 05. Guitar Solo 06. Since You Been Gone 07. Over The Rainbow 08. Stargazer 09. Man On The Silver Mountain 10. Catch The Rainbow ★終盤10:38-10:58 旧キニーCDよりも長い
Disc 2 (55:17) 01. Keyboards Intro. ★正しい位置に収録(旧キニーCDではDisc1ラストに収録)02. Lost In Hollywood 03. A Light In The Black 04. Guiter Solo 05. Beethoven 9th 06. Keyboards Solo 07. Drums Solo incl. 1812 Overture 08. Lost In Hollywood (Reprise) 09. Guitar Solo
10. Lazy 11. All Night Long 12. Blues 13. Will You Still Love Me Tomorrow 14. Long Live Rock 'n' Roll 15. Kill The King 16. Long Live Rock 'n' Roll (Reprise) 17. Over The Rainbow Ritchie Blackmore - Guitar Graham Bonnet - Vocals Roger Glover - Bass Don Airey - Keyboards Cozy Powell - Drums