'70年代に放送されていたラジオ番組を丸ごとパッケージし、時代の空気をそのまま蘇らせる様なアイテム性が話題を呼んだ「ROCK ON」や「RISING IN OSAKA」に続く、貴重なラジオ放送エアチェック・シリーズがまたしてもリリース決定! 今回はあの有名音楽評論家がDJを務めた"ロック夏期 講座"の「リッチー・ブラックモア物語」!本作でも当時放送されていた内容をそのままに収録し、聴き手を36年前へとタイム・トリップさせます!ここに収録されている音楽番組は、'70年代中盤に関東地方のFM局において毎年夏に特集されていた"ロック夏期講座"シリーズのひとつ。同番組ではブ ルーズやプログレのほか、様々な切り口で海外の音楽やロックを取り上げていました。そのうちこの「リッチー・ブラックモア物語」に代表される"ミュージ シャン物語"は、'76年8月に6日間連続で放送されたもの。この時は他にも「エリック・クラプトン物語」や、「ジミ・ヘンドリックス物語」、さらに「グ レッグ・レイク物語」と、個性豊かな内容が取り上げられていました。本作に収録された「リッチー・ブラックモア物語」は、第4回の8月12日にオンエアされた番組。ノイズ類がほとんど気にならないサウンドは特筆モノ。聴いていて「放送局のマスターをコピーしたのか?」とすら思えてしまうほど、その受信状態は安定しています。番組はDJがディーゼル鉄道に乗っているという設定(実際に乗車しているようです)で、その車内でリッチーの音楽に触れていくと言う流れ。オープニング に続いてDEEP PURPLE時代の作品から、「Kentucky Woman」や「Speed King」・「Highway Star」、「Burn」に「Soldier Of Fortune」といった代表曲の数々が取り上げられていきます。この番組で注目すべきは曲間のトーク。DJも有名な人物(WHITESNAKEの「BBC ENCORE HOUR : Japanese Broadcast 1981」でもDJを担当)ですが、トークの相手も当時からの音楽ファンにとっては著名で、この二人の声が左右のチャンネルから飛び交うようにトークが進 みます。聴き手は両者の間に入ったような感覚で、興味深くトークへ聞き入る事ができます。「Highway Star」の後で聴けるように、ギター・プレイヤーやひとりの人間としてのリッチーを分析する所は面白いです。中でも「Roll Over Beethoven」の後、RAINBOWについて触れる場面は必聴。この時期はRAINBOWが本格的な活動を始めたばかりで、識者のコメントもまだ手 探りの印象。バンドの方向性を見極めようとしている感じが、聴き手の"擬似リアルタイム感覚"をくすぐります。さらにトークの内容を聞いても、「新しいメ ンバーを集めたのはよいが、それを上手く調整しないうちにアルバムを作ってしまう」・「人間関係のスムーズさに欠けた」というコメントは、RAINBOW のその後も示唆しているようで非常に興味深いものがあります。番組そのものは「Tarot Woman」で終了しますが、本作ではマスターに収められていたラジオ・ニュースもそのまま収録しています。ここでは当時世間を騒がせていた出来事に触れ られており、やはりここでも聴き手に"擬似リアルタイム感覚"を味わわせてくれるでしょう。本作もRAINBOWの「ROCK ON」や、WHITESNAKEの「BBC ENCORE HOUR : Japanese Broadcast 1981」と同様に、当時からの熱心な音楽ファンへは堪らないノスタルジーを、また若いファンには興味深いひと時を、最良と言える受信状態でそれぞれ満喫 させます。Broadcast Date : 12th August 1976
1. Intro 2. Kentucky Woman 3. DJ Talk 4. Speed King 5. Highway Star(Made In Japan) 6. DJ Talk 7. Burn 8. Coronarias Redig 9. DJ Talk 10. Soldier Of Fortune 11. DJ Talk 12. Roll Over Beethoven(Screaming Lord Sutch) 13. DJ Talk
14. Black Sheep Of The Family 15. Sill I'm Sad 16. DJ Talk 17. Tarot Woman18. Outro. 19. News