カットが一切ないコンプリートな元音源をオアシス研究家から提供いただき、2021年にして初めて98年ピッツバーグのコンプリートなリリースが何と実現します!ライブ前半はテーパーの周辺における会話が耳障りな個所があり、例えば「Cigarettes & Alcohol」から「Talk Tonight」辺りにかけて気になります。もしかしたら「NEW IN 98」はそれを嫌って曲間にぶつ切り処理を施してしまったという推測も可能かと。また「Champagne Supernova」終盤にはDATの経年によるデジノイズがうっすら生じている。これが鑑賞のストレスになるようなレベルでなかったことは不幸中の幸い。確かに音質自体はかなり良好であり、中でもリアムの歌声などはかなりの近さで捉えてくれている。それに二日前のニュージャージーと違って彼の声の調子が非常にいい。そもそも現在手に入るアイテムの数が極端に限られているツアーでもあり、最初に触れた既発盤をまるで問題にしない完全収録タイトルとは何たる贅沢!既にこの日は完全な98年モードのステージ構成が仕上がった状態であり、それどころかノエルもリアムも上機嫌な様子すら伝わってきます。フィナーレ「Acquiesce」の前ではちょっとした兄弟のやりとりまで聞かれるほどで、そこから始める同曲はリアムの気合が入りまくった歌が聞かれ、素晴らしかった一日の見事な締めくくりとなっているほど。そして極めつけはノエルが弾き語りで披露したザ・ジャムの「To Be Someone」。もちろん同曲と言えば一週間後のサウンドボード・アルバム「CHICAGO 1998」で最高音質で聞けたカバーな訳ですが、この日がライブ初演という事もあり、さらにノエルは気合の入りまくった歌を聞かせてくれる様が圧巻。また皮肉にもアメリカでは馴染みのない曲という事もあってか、周囲が静かになってなおさらノエルの熱演ぶりが伝わってくるという。このように98年ツアー最初の名演と呼んでも過言ではない隠れた優良音源の初コンプリート・バージョン!A. J. Palumbo Center, Pittsburgh, PA, USA 10th January 1998 PERFECT SOUND
Disc 1 (53:34) 1. Intro 2. Be Here Now 3. Stand By Me 4. Supersonic 5. Roll With It 6. D'You Know What I Mean? 7. Cigarettes & Alcohol 8. Don't Go Away (acoustic) 9. Talk Tonight (acoustic) 10. To Be Someone (acoustic) 11. Whatever (acoustic)
Disc 2 (42:28) 1. Don't Look Back In Anger 2. Wonderwall 3. Live Forever 4. It's Gettin' Better (Man!!) 5. Champagne Supernova 6. Aquiesce