1976年にRAINBOWが日本の洋楽ロック史上に刻んだ、記念すべき初来日・初公演より、新たなマスターピースがここに誕生しました!'76年12月2日の東京体育館公演が、トレーダー間にも一切出回っていない完全初登場・高音質オーディエンス音源でリリースです!最近になってRAINBOWの'76年来日公演は全体的な発掘が進み、音源環境は急速に整備されつつあります。この来日初公演の模様も「Emperor's Blood」がリリースされた当初は大きな驚きをもって迎えられましたが、その後さらに幾つかのタイトルで演奏を確認できるようになり、選択の幅も増えるなど、ファンにとって喜ぶべき状況となっています。今回新たに発掘された本マスターはそれらの中でも特に驚くべきテープです!'76年の音源中でも良好な見通しに加えて、音のダイレクト感は文句なしの迫力を持っています。さらにその鮮度・はっきりとした輪郭で捉えられた演奏など、過去のいかなる既発音源と比較しても勝るとも劣らない名録音が行われています!本音源がこのように極上の新素材であるのは一点の疑いも無いところなのですが、録音者がテープの残量を気にしていた様子で、一部の曲中及び曲間を中心として、幾つかの場面で欠落が見られました。そのため音盤化に当たってのリマスター工程ではこれら欠落部分を「Emperor's Blood」のマスターよりシームレスに補填して当日の完全版を実現しています。この補填は元素材同士の音質が共に良好な上にサウンドの個性も近かったおかげで、文字通りパーフェクトに行われています。仮に気付いたとしても機材の向きが変わったか、それとも覆いを外したかというくらいの印象しか覚えないでしょう。場所を指定されない限りほとんどの聴き手が補填個所を悟る事なく通り過ぎてしまうはずです。(その自然さは同様の補填が行われたRAINBOWの'81年武道館初日を収めた「SPOTLIGHT NIGHT」よりも上だと言えるほどです。)同時に行われた音質補正はテープ原音の良さを活かした必要最小限度の補修にとどめられており、余計なイコライジングは通していません。まさにナチュラル・マスターテイスト!この自然な質感を尊重した仕上がりも、補填個所を目立たなくする重要な要素の一つといえるでしょう。オープニングの「Overt The Rainbow」と「Kil The King」から、会場となった東京体育館の興奮はピークに達しており、その熱は「Mistreated」冒頭でレッドゾーンを越えてしまいます。リッチーのギターイントロが始まった直後、来日初演の事件として知られる騒動が起き、演奏がストップします。本作ではこの「あまりに押し合うと、ショウが進行しません、皆様の協力をお願い致します・・・」という係員のアナウンスもしっかりと聴き取れます。リッチーがその後再び奏でるギターイントロから繰り出される「Mistreated」は壮絶無比!13分にわたるソリッドで爆発的なプレイに普段と違ったニュアンスでのソロなど、貴重なドキュメントと歴史的な名演を抜群のクオリティで聴く事ができます。クリアなトーンとバンドの強烈なアタックが揃って克明に記録された「16th Century Greensleeves」そして「Catch The Rainbow」は本音源の凄さが如実に体験できるでしょう。ここで聴けるロニーやコージーは凄すぎる!(なお、この「16th Century Greensleeves」では1:47-2:05の間で、また「Catch The Rainbow」では曲の前半から中盤盤を中心に4ヶ所の補填をしています。)バンドの勢いがダイレクトに反映された「Man On The Silver Mountain」の演奏も素晴らしいの一言で、当時のRAINBOWがいかに精強なバンドであったか実感させられます。ロニーのヴォーカルインプロからジャズの風味を加えてスポンテニアスに繰り出される「Starstruck」の心地よさも最高で、全ての聴き手にロックの醍醐味を教えてくれるでしょう。この日一番の聴き所は、バンドのダイナミズムが炸裂する「Stargazer」に止めを刺します。トニー・カーレイのキーボードソロからメンバー全員気合がこもった白眉のプレイで、どこをとっても非常に完成度が高い演奏です。中間部におけるギターソロもリッチーが一音一音を全て巧みにコントロールしており、アドリブソロの決まり具合まで一瞬の隙も無い究極のプレイだと断言できます!ヨーロッパ・アメリカでの各公演で磨き上げられた「Still I'm Sad」は、まさに珠玉の交響詩と化してオーディエンスを飲み込みます。この素晴らしいテイクが来日初演奏になった事に、私たちは感謝しなければいけないでしょう。 もちろんこの時が日本初披露となったコージーのドラムソロは壮絶の一語で、会場の空気の振動がそのままファンをダイレクトに身震えさせているかのようです!(残念ながらドラムソロはマスターにおいて殆ど失われていたため、0:01-6:24にわたり補填しています)アンコールの「Do You Close Your Eyes」ではリッチーのギタークラッシュが炸裂!ストラトが悲鳴を上げて砕け散る音響、どよめく観客オーディエンス、狂気すら帯びたリッチーの爆発ぶりには、誰もが悶絶するに違いありません!マスターテープはこの「Do You Close Your Eyes」の5:00で終了しており、それ以降は最後まで補填分になります。しかし熱気溢れる演奏と会場の興奮は些かも損なわれず、聴き手が白熱の名演に浸る間にライヴは幕を閉じてしまいます。オープニングからショウエンドまで115分がそれこそ一瞬の夢のように、瞬く間に過ぎ去ってしまいます。この充実度にこのクオリティ、全編が信じられないほどの名演で溢れかえっています!'76年のRAINBOW来日公演は相当に発掘が進んだと思われていましたが、まだまだこのような「お宝」が埋もれているのですから驚くほかありません。初来日から34年以上の歳月を経て、今再び別の角度から浮かび上がった感動と興奮の一夜に、どうぞあなたも酔いしれてください! 本作は伝説の真実にまた一歩近づく事が出来る貴重なアイテムとして、RAINBOWファンはもちろん全てのハードロックファンに愛される事でしょう!一聴しただけで誰もが唸り、聴き終えて大満足する充実の一本。Live at Tokyo Taiikukan, Tokyo, Japan 2nd December 1976 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1 1. Over The Rainbow 2. Kill The King 3. Mistreated 4. Sixteenth Century Greensleeves 5. Catch The Rainbow 6. Guitar Intro. 7. Man On The Silver Mountain 8. Blues 9. Starstruck/Vocal Improvisation/Man On The Silver Mountain(reprise)
Disc 2 1. Keyboard Intro. 2. Stargazer 3. Still I'm Sad incl. Keyboard Solo 4. Drum Solo 5. Still I'm Sad(reprise) 6. Guitar Intro. 7. Do You Close Your Eyes incl. Guitar Crash 8. Over The Rainbow
Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell - Drums Jimmy Bain - Bass Tony Carey - Keyboards