1976年、伝説の初来日ツアーより12月10日京都会館公演を、オリジナル・マスター・カセットより高音質オーディエンス録音にて収録。既発に比べ、より自然で落ち着いたサウンドで収録されており、聴き応え満点です。この日は、Stargazerのあとで、78年ツアーを彷彿とさせるようなヴェンチャーズのApatcheやスタンダード・ナンバーをフィーチャーした即興演奏パートがあったりと各所で、他の日とは違った感じのショウを楽しむことができます。Kill The Kingのあと、リッチーがチューニングを始めてしまい、時間を稼ぐためにMistreatedの前でメンバー紹介を行います。そのKill The Kingは若干ですが、音が遠い印象を受けますが、Mistreatedからダイレクトな音像になります。Sixteenth Century GreensleevesやCatch The Rainbowの前に録音のオン・オフのカットがありますが、楽曲にはそれ程影響ありません。(録音者が90分テープで録音しているため、楽曲が切れてしまうことを警戒したためだと推測されます。)この日のMan On The Silver Mountainの前のLazyはリッチーがノリノリのインプロをたっぷりかましてくれます。Man On The Silver Mountainの5:43-6:20(テープチェンジのパート)とドラムソロ以降は同日別音源で繋いであります。このように既発音源と連続して聴くと、今回の音源は非常に太く、ふくよかで自然なサウンドで収録されているのが良く分かります。Bluesのトニーのシンセがいつもよりフュージョンちっくな若干細めの音色で素晴らしく、できれば「On Stage」はこの音で演奏・収録してほしかったと思ってしまいます。Bluesのあとのロニーのボーカル・インプロも独創的で非常に素晴らしく、非常に感動的なパフォーマンスを聴くことができます。(Starstruckの後も凄く良いです。)しかし、Stargazerでは何が起こったのか、ボーカルが入れず(マイクトラブル?)、最初はカラオケ状態になってしまい、構成も演奏もメロメロになるという珍しい(迷)演奏を聴くことができます。後半は開き直ったような「これがStargazer?」となってしまうような演奏をコージー主導で披露しており、後半のドラマチックなブレイクでもリッチーが凄いことになってしまい非常に面白いです。Stargazer終演後、これでは申し訳ないと思ったのか、リッチー主導で前述の通り、楽しいインプロ・パートの突入します。この辺りは、このショウの最大の聴き所パートです。そして間髪入れずスタートするStill I'm Sadの鋭いリフは最高です。コージーのドラムソロも極上レベルのサウンドで収録されており、非常に高品質なマイクで録音されたことが判ります。後半は既発を繋いでありますが、この日はアンコールにA Light In The Blackを演奏しているほか、その手前にトニーがバッハ風のオルガンソロを弾いたりと、聴き所に満ちた非常にオリジナルな演奏内容を堪能できます。Live at Kyoto Kaikan Daiichi Hall, Kyoto, Japan 10th December 1976 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1 1. Over The Rainbow 2. Kill The King 3. Mistreated 4. Sixteenth Century Greensleeves 5. Catch The Rainbow
Disc 2 1. Lazy/Man On The Silver Mountain 2. Blues 3. Starstruck/Man On The Silver Mountain(Reprise) 4. Keyboard Intro. 5. Stargazer 6. Jam incl. Apatche 7. Still I'm Sad 8. Keyboard Solo 9. Drum Solo 10. Still I'm Sad(Reprise) 11. Keyboard Solo 12. A Light In The Black
Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell - Drums Jimmy Bain - Bass Tony Carey - Keyboards