【レアなフェスティバル音源が最高音質で甦る!】エリック・クラプトンのリリースがございます。クラプトンの秘蔵音源ではお馴染みのイギリス在住の重鎮テーパーから、ご本人が録音したファーストジェネレーションマスターを借り受けてのリリースです。収録されていましたのは、1978年7月15日、イギリスはクラプトンの故郷でもあるサリー州のブラックブッシュ・エアロドロームにて開催された「The Picnic Festival」に出演した際の迫力満点、音質抜群の完全収録ステレオ・オーディエンス録音です。実はこの音源、当店から2003年(18年前)に一度リリースしていたのですが、当時はマスターのカセットコピーからの製作でした。しかしこのたび、大元のマスターの質感を出来るだけ再現するようにトライし、この日の最高峰を極めた2021年盤に相応しい洗練された一枚としてのリリースとなります。もちろん、2003年盤からの単なるリマスターではなく、重鎮テーパーから送られてきたファーストジェネマスターより再度、一から作業した結果です(今回は、作業クオリティで定評のある Graf Zeppelinが大元からリマスターしました)。そのため、音質向上のみならず、ディスク2の出だし~0:04付近は、前回盤ではカットされてた曲間断片でしたが、今回初めて収録されています。つまり、遂にグレードアップしたこの日の最高音質の決定版がリリースされるということなのです。リリースに当たりましては、ディスク1と新たに収録した部分のピッチを若干修正したほか、バランスの悪かった位相もきちんと修正しました。音の帯域は、デジタル的なヒスノイズが出過ぎないように調整を加えています。もちろんレンジを重視しての作業で、リミッターで切るような音圧稼ぎはしておりません。前回盤をお持ちの方でも、まったく別もののように新鮮な感覚で鑑賞いただける逸品です。
【最高のパフォーマンスを披露したスローハンドツアーの代表的音源!】さて、この年のクラプトンの活動の軌跡を振り返っておきますと、・1978年2月1日~4月9日:アメリカン・ツアー・1978年4月19日:ロンドン、パインウッドスタジオにて開催されたアレクシス・コーナーの50歳バースデイパーティセッションに参加 ・1978年6月23日~25日:ボブ・ディランのサポートとして、ロッテルダムのフェイジェノルト・スタジアムでのコンサートに出演 ・1978年7月1日:ボブ・ディランのサポートとして、ニュールンベルグのツェッペリンフィールドでのコンサートに出演・1978年7月7日、8日:アイルランド、ダブリンのナショナル・スタジアムにて単独公演(ブラックブッシュのウォームアップ)・1978年7月15日:「ピクニック・フェスティバル」に出演 ←★ココ★・1978年11月5日~12月7日:ヨーロッパ・ツアー となります。これを見ていただくと、前年にリリースされた名盤「SLOWHAND」のプロモーションツアーを展開しながら、敬愛するボブ・ディランのサポートとして数公演付き合ったことが分かります。中でも地元イギリスでのフェスティバル出演は、メインはディランだったとは言え、地元のファンに自身の健在ぶりと「SLOWHAND」の楽曲をPRするにはもってこいの機会でした。このフェスは20万人の観客を集めたと言われており、他の出演者にはグラハム・パーカー、ジョーン・アーマトレーディングも名を連ねており、観客の中にはリンゴスター、バーバラ・バック夫妻、ビアンカ・ジャガー(ミック・ジャガーの奥さん)の姿も見えました。トリのディランのセット前に登場したクラプトンは、ステージを前年の日本公演同様「SLOWHAND」収録のThe Coreでスタートさせました。ステージ構成とすれば、前半でブルースも交えながら「SLOWHAND」収録曲を立て続けに披露し、中盤でこの当時影響を受けていたカントリーミュージックを2曲披露、後半は今日の定番化に通じるCocaineで一気に勢いを増し、Laylaまで駆け抜けました。アンコールでは、日本公演でも感触が良かったのでしょう、70年のファーストソロアルバム収録のBottle Of Red Wineが採用され、プレイされました。ここでのノリノリのプレイはドミノス時代に決して劣りません。全編を聴いていただくと、ディランのサポートとは言え、クラプトンが意欲満々であったことが分かります。わざわざこの日のために、ダブリンでウォームアップギグを行なっていたほどですから。77年~78年に実施されたスローハンドツアーにあって、この日ははずせない注目のステージであったことは間違いありません。さらに重鎮マスターでは、メインのディランのステージのアンコールにクラプトンが飛入りしたForever Youngもボーナス収録されていました。ボブ・ディランの「Anyway Eric Clapton is back. He's gonna stay here & play...」のMCと共にクラプトンが登場する部分から収録されており、こちらも本編に劣らない素晴らしい音質で収録されています。曲中ではクラプトンのソロもフィーチャーされており、ディランの心遣いが窺えます。そういう意味でも、クラプトンファンにとってはこのテイクもはずせないものでしょう。
【意欲満々のクラプトンのプレイをクリアにステレオ録音した怒涛のオーディエンス録音!】録音慣れした重鎮テーパーだけあって、当時からも素晴らしい手腕を発揮していました。収録された内容は、当然テープチェンジなどでのカット箇所もない完全収録。音が拡散しがちな野外にもかかわらず、ダイレクトな楽音が迫力満点です。恐らく日頃のコネクションから確保した相当な好ポジションでの録音だったことが窺えます。ステレオ録音により各楽器の分離も良く、これ以上は望めないクオリティで全編収録されています。2003年当時は世界初登場マスターだったわけですが、このマスターの特長は、特に低音域がダイナミックに収録されていることで、ジェイミー・オールデイカーとカール・レイドルのリズム隊の凄まじいアンサンブルが克明に捉えられていること、特にオールデイカーの裏拍を強調したライド・シンバルとキックを複雑に織り交ぜたプレイが素晴らしかったことから、今回はこの部分もマスターに忠実なクリアさを実現しました。そしてそれに触発されたかの如く切れ込んでくるクラプトンのプレイがまた素晴らしい。この日は全編でブラッキーを使用しましたが、このギタープレイを聴くだけでこの日の演奏レベルの高さを伺い知る事ができます。終始穏やかな雰囲気で曲がスタートしていますが、一曲一曲キッチリとピークを作り、アタックが聞き取れる程鮮明に収録された切れ味鋭いブルース・プレイが随所に散りばめられています。内容、音質ともに素晴らしいこの日のパフォーマンスを是非グレードアップした本作でご堪能ください。リマスター・メモ)REMASTERD BY GRAF ZEPPELIN ピッチ若干修正(Disc1、 ボーナス部) 位相修正 帯域はデジタル的なヒス("シーッ"てやつ)が出過ぎないように若干EQ調整。ノイズリダクションは掛けてませんので、前回盤に感じられたヒリヒリしたメタリックな質感がなく、非常に耳当たりの良いナチュラルなサウンド レンジ重視でリミッター切るような音圧稼ぎしてません。
Blackbushe Aerodrome, Camberley, Surrey, UK 15th July 1978 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)
Disc 1(44:34) 1. Introduction 2. The Core 3. Worried Life Blues 4. Wonderful Tonight 5. Lay Down Sally 6. Rodeo Man 7. Fools Paradise 8. Cocaine 9. Double Trouble
Disc 2 (42:22) 1. MC ★出だし~0:04付近・前回盤ではカットされてた曲間断片 2. Nobody Knows You When You're Down And Out 3. Badge 4. Knockin' On Heaven's Door 5. Key To The Highway 6. Layla 7. Bottle Of Red Wine 8. Dylan MC 9. Forever Young (Bob Dylan with Eric Clapton)
Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboards Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Marcy Levy - Vocals, Harmonica