【75年最終公演の決定版を遂に実現!】エリック・クラプトンの名音源が装いも新たに登場します!1975年の全米ツアー・セカンドレッグ最終日、8月30日に行なわれたバージニア州ノーフォーク、ザ・スコープでのコンサートです。この音源は過去からスタッフより流出したPAアウトのモノラル・サウンドボードソースで知られており、当店も「NORFOLK SCOPE」のタイトルでリリースしておりました。ところがこの音源、イントロや曲間、アウトロ等がカットされている上に、レギュラーセット・ラストのTell The Truthの後半が未収録で、同時に、盛り上がるアンコール前の様子もカットされているという致命的な欠点がありました。そこで当店は独自に入手したイギリス在住の重鎮テーパー所有の音質良好な同日のモノラル・オーディエンスソースから、「GREAT FINAL AT THE SCOPE」というタイトルもリリースし、完全収録も実現していたという実績がございます。しかし両タイトルを交互に聴いていただいたとしても当日のリアリティを感じていただくことは叶わないと考え、両音源をリマスターした上でメインのサウンドボードを重鎮テーパーのファーストジェネマスターで補填し、これ一つでこの日の全貌を楽しんでいただける決定版タイトルを製作したというわけです。当公演を未聴の方はもちろんのこと、既発盤をお持ちの方も改めて聴きこんでいただく価値があるのが本盤です。
【Laylaで幕を開けた75年全米ツアーの集大成】ではまずここで、この公演がこの年のクラプトンの活動上どのような位置付けになっていたのか、75年のツアースケジュールをおさらいしてみましょう。≪1975年4月1日:アルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」リリース≫
・1975年4月7日~28日:オセアニア・ツアー ・1975年6月14日~8月30日:全米ツアー ←★ココ★・1975年9月 オフ・1975年10月~11月:二度目のジャパン・ツアー ツアーに明け暮れた一年だったことがお判りいただけると思いますが、その中にあってもこの全米ツアーは2ヶ月半の長期に亘るメインイベントでした。ツアー名どおり、本来はリリースしたばかりのアルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」をプロモートする意味合いがあったわけですが、何とこの最終日のセットリストには、このアルバムからのナンバーはもはや1曲も組まれていないという、ある意味単にライブ好きのクラプトンらしい内容となっていました。アルバムのプロモーションというよりも、むしろセカンドレッグ開始前に緊急シングルリリースしたKnockin’ On Heaven’s Doorの方をプロモートしたかったかのではないかというような印象を受けます。前年のカムバックツアーでステージ復帰したことで、またライブがやりたくて仕方がないという勢いの下で行われたツアーのようにも感じられ、人気曲Laylaでいきなりアグレッシヴなプレイを畳み掛ける姿がそれを物語っています。2年続いてアメリカ全土を回ったわけですが、この年は前年のようなアコースティック・ナンバーは一切なし、さらに親友カルロス・サンタナをオープニング・アクトに指名したことでさらに気合が入ったツアーでした。2ヶ月半のツアーの千秋楽だったこの日の聴きどころは、本来のクラプトンらしいセットリストだと言えるでしょう。前年のカムバックアルバムで、全米ナンバーワンに輝いた『461 OCEAN BOULEVARD』からのナンバーはMainline Floridaのみ。しかも作者のジョージ・テリーをボーカル・フィーチャーしてという、ここまでの彼の貢献へのご褒美的な扱いでした。大ヒットして全米ナンバーワンを獲得したI Shot The Sheriffさえ演奏しておらず、それよりもむしろデレク・アンド・ザ・ドミノス時代のレパートリーを序盤で畳み掛けながら、Further On Up The Road 、Stormy Mondayといったブルースでも弾き捲り、レギュラーセットもまたドミノスナンバー、Tell The Truthで締めるという、ドミノス色の強い見事なステージングが魅力だった日です。セットリストが日替わりだった中、この日で特筆すべきは、この日のオープニング・アクトを務めたアメリカンバンド、ポコを迎え、アンコールでLet It Rainをプレイしたことでしょう。このツアーでのアンコールは通常カルロス・サンタナが飛入りしていましたが、この最終日はポコと共演という意外さでも聴く価値のある日だと言えます。曲中では、ラスティ・ヤングのスティール・ギターがフィーチャーされています(その後にクラプトンのソロあり)。クラプトンが敢えて最終日にこのセットリストを組んだ意味も感じ取っていただければと思います。この日の彼の内には5年前の情熱が甦っていたのです。
【サウンドボードソースとオーディエンスソースの自然かつ見事な融合】好評の「Blackbushe 1978 Revisited」に続き、この歴史的音源の復刻作業を手掛けたのは、今や当代No.1のテクニックで高い評価を受ける「GRAF ZEPPELIN」。詳しくはソングリストの後に表記しておりますが、その卓越したセンスと技術により、サウンドボードマスターではカットされていた部分をオーディエンスマスターで違和感なく補填しています。これほどの自然さが実現できた理由、それはサウンドボードマスターが元々モノラルだったことに加え、重鎮テーパーのオーディエンスマスターもモノラルだったことです。従って、重鎮テーパーのマスターで、状態が良い方のチャンネルを補填すべき曲ごとに吟味して採用し、その上で完全モノラル化してサウンドボードマスターにジョイントするという「技」を利かせています。その結果、この日のベスト・オブ・ベストタイトルが実現できました。75年ツアーではまずは聴いていただくべき代表音源の一つと言えるスコープ公演の完全収録高音質サウンドボード&オーディエンスマスター融合バージョン。この日の決定版が本盤だと断言します。The Scope, Norfolk, Virginia, USA 30th August 1975 SBD(from Original Masters)*UPGRADE
Disc 1 (57:59) 1. Introduction ★丸ごとAudソースで補填 2. Layla 3. Bell Bottom Blues 4. Key To The Highway 5. Mainline Florida 6. Can’t Find My Way Home ★5:57-6:19 (曲間) Audで補填 7. Further On Up The Road ★8:02-8:19 (曲間) Audで補填 8. Knockin' On Heaven's Door
Disc 2 (65:34) ★前回とディスクチェンジ位置違います 1. Tuning ★単なる曲間 2. Blues Power incl. Drum solo 3. Teach Me To Be Your Woman 4. Stormy Monday 5. Tell The Truth ★8:23-14:40 Audソースで補填 / 15:09-15:38 (曲間) Audで補填 6. Let It Rain (with Poco) 10:25以降(演奏後)ディスク終了までAudで補填 SOUNDBOARD RECORDING Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar, Vocals Carl Radle - Bass Dick Sims - Keyboards Jamie Oldaker - Drums Sergio Pastora Rodriguez - percussion Yvonne Elliman - Vocals Marcy Levy - Vocals, Harmonica