今回リリースするのは1985年のコペンハーゲン公演。70年代の音源が主力となっていましたが『ブリュッセル・コンサート・'82』の好評を受け、70年代以外もリリースしていく覚悟を決めました。82年の次に注目したのは85年。とりあえず85年の決定版となるに相応しい内容のものとしてこのコペンハーゲン公演に着目したのです。バンドの編成は85年スタート当初のものとは直前に変わっており、ジョン・スコフィールドだったギターにはマイク・スターンが返り咲き、キーボードはアダム・ホルツマンを追加招集、パーカッションもマリリン・マズールの追加招集で所帯は膨れ厚みを増しています。セットリストはアルバム『ユア・アンダー・アレスト』のものを軸にしており、当時ポップスへも深い追及を見せていたマイルスの成果が存分にちりばめられています。泣きのトランペット、マイケル・ジャクソンの『ヒューマン・ネイチャー』。アレンジが抜群に素晴らしいシンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』など聴き所満載。そして特筆すべきは未発表曲『ラバーバンド』。この曲はライヴでも極めて演奏回数が少なく、完全収録されている音源は超貴重。しかもピカピカ音質のサウンドボードです。このコペンハーゲン公演は、もちろん今までもいくつかのレーベルによりリリースされてきましたが、今回VDDよりリリースされてるのはそれらとは一線を画す決定版。サウンドボードながら音質がイマイチであったり、完全収録でなかったりと、今まであった欠点は皆無。2021年になり新たにデジタル化された新音源からのマスタリング収録です。ファンクの要素あり、バラードあり、マイルスのトレード・マーク泣きのミュート・トランペットあり、と聴き所満載の1985年マイルス決定版です。Recorded Live at Falkoner Centret, Copenhagen, Denmark, October 28, 1985 Soundboard Recording // Original Remastered by VDD 2021.
DISC 1 01. ONE PHONE CALL - STREET SCENES 02. SPEAK - THAT'S WHAT HAPPENED 03. STAR PEOPLE 04. MAZE 05. HUMAN NATURE 06. SOMETHING ON YOUR MIND 07. TIME AFTER TIME 08. MISS MORRISINE
DISC 2 01. CODE M.D. 02. PACIFIC EXPRESS 03. BURN 04. STRONGER THAN BEFORE 05. HOPSCOTCH 06. RUBBERBAND 07. JEAN-PIERRE - THEN THERE WERE NONE 08. DECOY
Miles Davis - trumpet, synthesizer Bob Berg - tenor saxophone, soprano saxophone Mike Stern - electric guitar Robert Irving III - synthesizer Adam Holzman - synthesizer Angus Thomas - electric bass Vincent Wilburn - drums Steve Thornton - percussion Marilyn Mazur - percussion