絶好調の「Stephane」コレクションからAC/DC篇が登場! 復活大ヒットでシーンの王者にまで登り詰めた“THE RAZORS EDGE Tour”を極上体験できるライヴアルバが爆誕です。そんな本作に吹き込まれているのは「1991年9月21日パリ公演」。その超絶級オーディエンス録音です。“THE RAZORS EDGE Tour”と言えば、アルバム『AC/DC LIVE』や映像作『LIVE AT DONINGTON』、コンピレーション『MONSTERS IN MOSCOW』など、公式ライヴ作品も豊富な時期。その辺の事情を把握する意味でも、当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。1990年《9月24日『THE RAZORS EDGE』発売》・11月2日-12月16日:北米#1(33公演)1991年・1月11日-2月22日:北米#2(27公演)・3月20日-4月27日:欧州#1(27公演)・5月24日-7月14日:北米#3(36公演)・8月10日-9月28日:欧州#2(20公演) ←★ココ★・10月14日-11月16日:オセアニア(18公演) これが1990年/1991年のAC/DC。約140公演という堂々たるワールドツアーだったわけですが、そのうち「欧州#2」はフェスツアー“MONSTERS OF ROCK Tour”として欧州を巡りました(一部公演は単独)。公式ライヴ作も本作もこの「欧州#2」でして、『LIVE AT DONINGTON』は3公演目、『MONSTERS IN MOSCOW』は最終日、そして本作のパリ公演は18公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は「超」付きの極上クオリティ。「Stephane」コレクションと言えば、HR/HM系を中心に衝撃的な超名録音を連発しており、当店でもBLACK SABBATHの『DEFINITIVE PARIS 1992』やIRON MAIDENの『DEFINITIVE PARIS 1993』などの新名盤が大好評。RATTの『GERMAN DETONATOR』も、この人物の作品なのです。そして、本作はその中でも最高傑作候補となる超銘品。超タイトな芯がクリスタル・クリアな空気感を突っ切って耳元に届き、ディテールも微細部まで超鮮明。もちろん「Stephane」氏の超絶技あってこその離れ業サウンドなわけですが、恐らくは会場も要因のひとつのようです。何しろ、現場は“ヴァンセンヌ競馬場”に特設された野外ステージ。音を反射する屋根も天井もないだけに、PAの出力音をダイレクトに記録しているのです。そんな超タイト&ダイレクト・サウンドで描かれるのは「本生100%の『AC/DC LIVE』体験」となるフルショウ。ここではオフィシャル作品の中でも最長の2枚組ライヴアルバムと比較しながらセットを整理してみましょう。70年代(9曲)・ハイ・ヴォルテージ:The Jack/High Voltage/T.N.T.・悪事と地獄:Jailbreak/Dirty Deeds Done Dirt Cheap・ロック魂:Hell Ain't A Bad Place To Be(★)/Whole Lotta Rosie/Let There Be Rock・地獄のハイウェイ:Highway to Hell 80年代以降(7曲)・バック・イン・ブラック:Shoot to Thrill/Back in Black/Hells Bells・悪魔の招待状:For Those About to Rock (We Salute You)・レイザーズ・エッジ;Thunderstruck/Fire Your Guns/Moneytalks ※注;「★」印は公式ライヴ盤『AC/DC LIVE』で聴けない曲。……と、このようになっています。『AC/DC LIVE』で聴けない「Hell Ain't A Bad Place To Be」がレア……と言いたいところですが、この曲は日本盤ボーナストラックにもなっていましたし、『LIVE AT DONINGTON』でも聴けた。貴重度はそれほどでもありません。それよりも重要なのは「フルショウの体験感」。これに尽きます。何しろ、『AC/DC LIVE』は複数公演から組まれているだけでなく、曲間でいちいちフェイドする編集が当時から大不評。コンサートの体験感を台無しにしていました。それに対し、本作は一気貫通のライヴアルバム。1曲1曲積み重ねて観客をノセ、その熱狂がステージにフィードバックする「流れ」をたっぷりと味わえるのです。そうなると重要なのが「観客の息吹」。実のところ、本作は極太の演奏音/ヴォーカルに比べて大歓声が異様に小さい(恐らく会場後方のPA塔に向けて録音しているのでしょう)。しかし、そうは言ってもリアルな声援がキチンと押さえられており、前方席の盛り上がりも遠くのうねりように感じられる。つまり、あの名作『LIVE AT DONINGTON』の現場に居合わせているような感覚に浸れるのです。『THE RAZORS EDGE』の再ブレイクによって、一段上の存在となったAC/DC。これを期に「どれだけアルバム期間が空こうとも必ず大ヒット」という次元に到達したのです。その偉業を成し遂げたのも、“THE RAZORS EDGE Tour”があまりにも素晴らしく、全世界を熱狂させたからに他ありません。本作は、そんな現場を超極上クオリティでフル体験できるライヴアルバム新名盤です。AC/DCほど「ライヴを観ないと真価が分からない」と言われるバンドはありませんが、本作はその意味を千の言葉よりも雄弁に物語っている。まさに文化遺産級の新発掘「1991年9月21日パリ公演」の超絶級オーディエンス録音。今話題のStephaneコレクションから飛び出した最新作で、いつも通りのクリアさに加え、いつも以上のタイト感が絶大。現場は“ヴァンセンヌ競馬場”に特設された野外ステージで音を反射する屋根も天井もなし。PAの出力音をダイレクトに記録しています。曲間でいちいちフェイドしていた『AC/DC LIVE』とは違ってコンサートの体験感が素晴らしく、オーディエンス録音らしく観客のノリもリアル、あの名作『LIVE AT DONINGTON』の現場に居合わせているような感覚がたまらない文化遺産級の新発掘ライヴアルバムです。Hippodrome de Vincennes, Paris, France 21st September 1991 ULTIMATE SOUND
Disc 1 (54:46) 1. Intro 2. Thunderstruck 3. Shoot to Thrill 4. Back in Black 5. Hell Ain't a Bad Place to Be 6. Fire Your Guns 7. guitar solo 8. Jailbreak 9. The Jack 10. Moneytalks
Disc 2 (59:49) 1. Hells Bells 2. High Voltage 3. Dirty Deeds Done Dirt Cheap 4. Highway to Hell 5. Whole Lotta Rosie 6. Let There Be Rock 7. T.N.T. 8. For Those About to Rock (We Salute You)
Brian Johnson - Lead Vocals Angus Young - Lead Guitar, Backing Vocals Malcolm Young - Rhythm Guitar, Backing Vocals Cliff Williams - Bass Guitar, Backing Vocals Chris Slade - Drums