話題沸騰の「Stephane」コレクションから、またしても衝撃マスターが新発掘! 黄金時代最後の輝きを放っていたRATTCDの爆誕です!!そんな本作に刻まれているのは「1990年10月20日カールスドルフ=ノイタルト公演」。その極上オーディエンス録音です。『DETONATOR』時代と言えば、デズモンド・チャイルドとタッグを組んだ傑作を送り出しつつ、崩壊に向かってまっしぐら。マイケル・シェンカーの参加といった珍事まで発生しました。まずは、そんな最後の歩みを振り返り、本作のポジションを確かめてみましょう。1990年・8月11日:MTV UNPLUGGED出演《8月21日『DETONATOR』発売》・10月15日ー31日:欧州(14公演)←★ココ★・11月10日ー12月22日:北米#1(31公演)1991年・2月7日ー16日:日本(7公演)・6月6日:ウェストハリウッド公演《ロビン離脱→マイケル・シェンカー参加》・8月9日ー9月14日:北米#2(13公演)《RATT解散》これが1990年/1991年のRATT。シェンカーはアルバム発売直前のMTV UNPLUGGEDでも共演していましたが、基本的には最後の「北米#2」のみ。それに対し、本作のカールスドルフ=ノイタルト公演はツアー序盤だった「欧州」レッグの5公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は、世界中のHR/HMコレクターを歓喜させている達人「Stephane」氏の最新公開作。その名からフランス人録音家と言われており、最近になって80年代末から90年代初期のフランス/スイス録音を連発。BLACK SABBATHの『DEFINITIVE PARIS 1992』やIRON MAIDENの『DEFINITIVE PARIS 1993』など新名盤も大好評を賜っています。本作は、そのRATT篇となるもの。リアルな熱狂や空気感も吸い込んだ音色はサウンドボードと間違えるタイプではないものの、力強い芯の鮮やかさやディテールの細やかさは間違えてもおかしくない。パッと聴くとホール鳴りが厚い!?と思わせつつ、これもよく聴くと出音自体のエフェクト感。5人が紡ぐ1音1音が輪郭もクッキリと手元に飛びこみ、それでいてナチュラルな臨場感も美味しい感覚は、日本で言うところのキニー・サウンドにも通じる美感なのです。そのクリアな美音で描かれるのは、隠れ名盤『DETONATOR』ナンバーも美味しいフルショウ。ヨーロッパではデビュー間もないTHE ALMIGHTYとのカップリング・ツアーだったために約76分とタイトではありますが、そこに黄金時代の名曲がギュウ詰め。ここでその内容も整理しておきましょう。80年代(9曲)・ラット:You Think You're Tough/Walkin' the Dog・情欲の炎:Wanted Man/The Morning After/Round and Round・インヴェイジョン・オブ・ユア・プライヴァシー:Lay It Down/You're in Love・ダンシング・アンダーカヴァー:Slip of the Lip・リーチ・フォー・ザ・スカイ:Way Cool Jr. ディトネイター(7曲)・Shame Shame Shame/Lovin' You is a Dirty Job/Givin' Yourself Away/One Step Away/Heads I Win, Tails You Lose/Scratch That Itch/Top Secret ……と、このようになっています。各アルバムから「コレぞ!」の代表曲を厳選したクラシックスも濃厚ですが、軸となる『DETONATOR』ナンバーこそが素晴らしい。この後17年間封印された「Givin' Yourself Away」だけでなく、「One Step Away」「Heads I Win, Tails You Lose」「Scratch That Itch」「Top Secret」と当時だからこその名曲がたっぷり。グランジに席巻されたシーンには受け入れられなかったものの、RATTとデズモンド・サウンドとの相性は意外なほど良かった。それを証明するかのようなライヴアルバムでもあるのです。その後の崩壊と悲劇について改めて申し上げるまでもないでしょう。本作に永久保存されているのは、気紛れな流行に翻弄されて壊れていく寸前。“あの5人”だからこそ奏でられるラットン・ロールの最後の輝きなのです。絶頂の蜜月は過ぎつつ、だからこそ味わえる後期の名曲群も眩しい1枚。「1990年10月20日カールスドルフ=ノイタルト公演」の極上オーディエンス録音。今話題のStephaneコレクションから飛び出した最新発掘マスターで、力強い芯の鮮やかさやディテールの細やかさはサウンドボード級の名録音。5人が紡ぐ1音1音が輪郭もクッキリと手元に飛びこみ、それでいてナチュラルな臨場感も美味しい感覚は、日本で言うところのキニー・サウンドにも通じる美学のサウンドです。「Givin' Yourself Away」「One Step Away」「Heads I Win, Tails You Lose」「Scratch That Itch」「Top Secret」等々、当時だからこその名曲がたっぷりの文化遺産級のライヴアルバムです。Bruchbuhlhalle, Karlsdorf-Neuthard, Germany 20th October 1990 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND (76:15)
1. Intro 2. Shame Shame Shame 3. Lay It Down 4. You're In Love 5. Slip of the Lip 6. Wanted Man 7. Lovin' You's a Dirty Job 8. Givin' Yourself Away 9. One Step Away 10. The Morning After 11. Heads I Win, Tails You Lose 12. You Think You're Tough 13. Way Cool Jr. 14. Scratch That Itch
15. Round And Round 16. Top Secret 17. Walkin' the Dog Stephen Pearcy - Vocals Warren De Martini - Guitar Robin Crosby - Guitar Juan Croucier - Bass Bobby Blotzer - Drums