歴史的な超傑作を連発ししてきた当店のKISSサウンドボード・シリーズ。その第一号としてコレクター界に衝撃を振りまき、長く「もう1つのALIVE III」として愛された『REVENGE IN DAYTON』。あの超・名録音の可能性を最大限に追求した至高盤が登場です。そんな本作に刻まれているのは、もちろん「1992年11月25日デイトン公演」。その超絶ステレオ・サウンドボード録音です。この音源は、まさに衝撃。そして、快進撃の狼煙でした。当店の独自ルートでもたらされた関係者流出マスターでして、これまで一切知られていなかっただけでなく、クオリティも超絶。いわゆるミックス卓直結タイプなのですが、そんじょそこらの流出物が束になっても敵わない。まさに最高峰に君臨する超絶盤だったのです。その要因の1つとして考えられるのは『ALIVE III』との関係。その意味をご説明するためにも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。・4月23日ー5月10日:北米#1(13公演)・5月16日ー26日:英国(8公演)
《5月19日『REVENGE』発売》・9月27日:リハーサル『REVENGE IS READY』・9月30日:ドレスリハ『REVENGE TOUR PRESS SHOW 1992』・10月1日ー12月20日:北米#2(55公演)←★ココ★ これが1992年のKISS。アルバム発売前からスタートしていましたが、本格化するのは仕切り直しの秋/年末ツアー。本作のデイトン公演は、その「北米#2」38公演目のコンサートでした。『ALIVE III』も同じ「北米#2」で録音されており、その現場は本作の次公演となる「デトロイト(11/27)」「インディアナポリス(11/28)」「クリーヴランド(11/29)」の3ヶ所。つまり、本作は『ALIVE III』と連続しながらも1曲も被らないという「Another」なサウンドボードであり(恐らく)『ALIVE III』用に記録されたであろう完全アウトテイクなのです。そして、そのクオリティはオフィシャル作品に匹敵しつつ、個性はまるで逆。公式作品のコンセプトはカンタンに言えば「音楽作品」と「コンサート疑似体験」。あらゆる層が作品として楽しめるように編集もオーバーダブもお構いなしで加工し、コンサート風のムードを演出する歓声類も重ねて磨き込む。極めて整った音楽作品です。それに対し、卓直結サウンドボードは「その場の演奏100%」。家庭用オーディオでの再生など考えていないミックスは荒々しくも強烈にセパレートし、パンのステレオ感も会場の端から端までブッ飛ぶような豪快さ。ピックで弾かれた弦も、皮の振動も、吐く息まで含んだ歌声も、一切の加工なしに脳みそに流し込まれるのです。しかも、本作はそんな卓直結系の最高峰となるもの。ミックス卓からダイレクトに録音したら必ず超絶になるというほど単純なものではなく、一流のスタッフが揃っていないとゴチャゴチャ・グチャグチャになるだけです。しかし、そこはKISS。演奏も歴代最高ならスタッフは超一流。生々しくド迫力に炸裂してもアンサンブルは鉄壁であり、バンドがどんなに暴れても極上のミックスがまったくブレない。まさしく「クオリティはALIVE IIIと完全同等」でありながら「比較にならない生々しさ」の超絶サウンドボーなのです。思わず長くなってしまいましたが、本作はそんな流出サウンドボードの最高峰盤。細心マスタリングで磨き直した究極仕様なのです。ただし「まるで別物」とまでは至りませんでした。もちろんムリヤリ音圧を稼いで別物に仕上げる事ならカンタンなのですが、それでは音源に対する冒涜になってしまう。あくまでピッチや位相のズレ、ノイズといった「乱れ」を補修していく。その精度をこれまでになく高めたのです。しかし、原音があまりにも超絶であること、元が楽器の鳴りを追究するタイプでないこと等、向上には限界があった。原音の時点で「誰もが違いにビックリ」という余地は残されていませんでした。アップ幅をともあれ、本作こそが究極に違いなし。そのアルティメイトな脳髄直結サウンドで描かれるのはセットも『ALIVE III』とは異なるフルショウ。ここで比較しながら整理してみましょう。70年代クラシックス(11曲)・KISS:Deuce/Firehouse(★)/Strutter(★)・HOTTER THAN HELL:Parasite(★)/Watchin' You/Hotter Than Hell(★)・DRESSED TO KILL:Rock And Roll All Nite・DESTROYER:Detroit Rock City/Shout It Out Loud(★)・ROCK AND ROLL OVER:I Want You(★)・LOVE GUN:Love Gun(★)80年代以降(11曲+α)・CREATURES OF THE NIGHT:Creatures of the Night/War Machine(★)/I Love It Loud・LICK IT UP:Lick It Up・ANIMALIZE:Heaven's On Fire・HOT IN THE SHADE:Forever・REVENGE:I Just Wanna/Unholy/Domino/Take It Off/God Gave Rock 'n' Roll To You II・その他:The Star-Spangled Banner
※注:「★」印は公式盤『ALIVE III』で聴けない曲。……と、このようになっています。『ALIVE III』が1枚物だった事もありますが、70年代クラシックスを中心に大増量。公式ボックス『KISSOLOGY VOLUME THREE』で直近デトロイト公演のプロショットも公式化されましたが、「Hotter Than Hell」「Firehouse」「I Want You」「Strutter」「Shout It Out Loud」辺りはそこでも聴けなかったレパートリーです。そして、そんなセットを紡ぐ演奏が最高。KISSは編集・差し替えお構いなしのバンドですが、本作は正真正銘の本生100%。ブルース・キューリックにエリック・シンガーを迎えたラインナップは、技術も歴代ナンバー1なら互いの呼吸感も鉄壁。差し替えナシ/一気貫通の生演奏にも関わらず……いや、むしろ本生だからこそのカッコ良さ全開なのです。メイクの力を借りずにシーンを席巻し、再び全盛を築いてみせたKISS。その最後の輝きでもあった『REVENGE』時代を本生100%体験できる超絶サウンドボード・アルバムです。「1992年11月25日デイトン公演」の超絶級ステレオ・サウンドボード録音。独自ルートで発掘された関係者流出サウンドボード・マスターを精緻にマスタリング。ミックスは荒々しくも強烈にセパレートし、パンのステレオ感も会場の端から端までブッ飛ぶような豪快さ。ピックで弾かれた弦も、皮の振動も、吐く息まで含んだ歌声も、一切の加工なしに脳みそに流し込まれる卓直系津系の最高峰マスターです。多彩な70年代クラシックスや「War Machine」など、『ALIVE III』では聴けないレパートリーも脳みそに直接流し込まれる世紀の超名盤です。
Live at Ervin J. Nutter Center, Dayton, OH, USA 25th November 1992 STEREO SBD(from Original Masters)
Disc 1(54:52) 1. Intro 2. Creatures Of The Night 3. Deuce 4. I Just Wanna 5. Unholy 6. Parasite 7. Heaven's On Fire 8. Domino 9. Watchin' You 10. Hotter Than Hell 11. Firehouse 12. I Want You incl. Drum Solo
Disc 2(54:40) 1. Forever 2. War Machine 3. Rock And Roll All Nite 4. Lick It Up 5. Take It Off 6. Strutter 7. I Love It Loud 8. Detroit Rock City 9. Shout It Out Loud 10. God Gave Rock 'n' Roll To You II 11. Love Gun 12. The Star-Spangled Banner
Paul Stanley - Guitar, Vocals Gene Simmons - Bass, Vocals Bruce Kulick - Lead Guitar, Vocals Eric Singer - Drums, Vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING