
ワクチン接種の進んだアメリカが夏あたりから日常を取り戻し始めている中、ブライアン・ウィルソンも遂にライブ活動を再開させました。本来であれば昨年に来日公演が実現していたはずが、あの憎きコロナのせいで中止という憂き目に。それだけに8月の終わりから「GREATEST HITS LIVE! 2021」と名打たれて敢行されたツアーは世界中のマニアにとって朗報と呼べるものでした。今回最速リリースされるのは同ツアーの千秋楽となったイリノイ州にあるウォキーガンでのライブ。昨年2月の「GREATEST HITS LIVE! 2020」ツアーを最後に一年以上ライブ・ツアーから遠ざかっていたブライアンですので、それ以来のツアーの最終日ともなれば、ライブ序盤はお疲れ気味。それは帯同したアル・ジャーディンにも当てはまり、彼の歌う「Help Me, Rhonda」もやはりお疲れ気味。高齢な二人がツアー終盤ともなればスロースターターとなってしまうのは仕方ない。ところがアルに一曲歌ってもらって一息つけたブライアンは「Salt Lake City」からどんどん調子が良くなる。それに何と言っても演奏が抜群にイイ。そんな中でアルの息子マットは「Don't Worry Baby」で見事な美声を披露。父親らに代わってキー高めな往年のナンバーを蘇らせる重要メンバーとして大活躍。また今回のツアーが開始するタイミングでビーチボーイズのゴージャスな70年代初頭アンソロジー「FEEL FLOWS」がリリースされましたので、昨年も演奏されていたタイトル曲はもちろん、その時はセットリストになかった「Add Some Music to Your Day」や「Long Promised Road」まで取り上げてくれているのがタイムリーかつマニア泣かせ。中でも後者はブロンディ・チャップリンがリードボーカルを取って見事なカール・ウィルソン追悼コーナーとなっている上、途中でリードがブライアンに交代するアレンジも非常に感動的。そして極めつけは「15 BIG ONES」に収録されていた「It’s OK」。こちらの演奏も実に素晴らしく、器用さと演奏力で定評のあるブライアン・バンドがツアー再開後も本領をいかんなく発揮続けてくれている好例レパートリーだと言えるのでは。このように「GREATEST HITS LIVE!」と名打たれながらも、マニア感涙のレパートリーもたっぷり含まれた最新ライブのオーディエンス・アルバム。序盤はまるでブライアンの調子に合わせるかの如く会場からの出音のバランスが弱めなのですが、これまたマニア泣かせな選曲「Wake the World」辺りから音の厚みをグッと増した極上音質へと進化。既に来年夏にヨーロッパを回るスケジュールが発表されており、その後にリベンジ来日が実現するかもしれません。こうして再び活発な活動になるべく敢行された最新ツアーからさっそくの好音源が最速リリース!
Genesee Theatre, Waukegan, Illinois, USA 23rd October 2021 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1(49:13) 1. California Girls 2. Dance, Dance, Dance 3. I Get Around 4. Little Deuce Coupe 5. Help Me, Rhonda 6. Salt Lake City 7. Surfer Girl 8. In My Room 9. Wake the World 10. Add Some Music to Your Day 11. Don't Worry Baby 12. Darlin' 13. Please Let Me Wonder
14. Do You Wanna Dance? 15. Heroes and Villains 16. Feel Flows
Disc 2(50:51) 1. Long Promised Road 2. Sail On, Sailor 3. It's OK 4. Do It Again 5. I Can Hear Music6. Wouldn't It Be Nice 7. Sloop John B 8. God Only Knows 9. Good Vibrations 10. Barbara Ann 11. Surfin' U.S.A. 12. Fun, Fun, Fun 13. Love and Mercy
Brian Wilson - Vocals, Keyboards Al Jardine - Vocals, Guitar Blondie Chaplin - Vocals, Guitar Darian Sanahaja - Keyboards Paul von Mertens - Saxophone Probyn Gregory - Guitar, Vocal Mike D'Amico - Drums Bob Lizik - Bass Gary Griffin - Keyboards Matt Jardine - Vocals, Percussion
Rob Bonfiglio - Vocals, Guitar Jim Laspesa - Percussion