エリック・クラプトンが2001年にアルバム『Reptile』のリリースとともに実施したアメリカン・ツアー・セカンドレグから、5公演目となった7月24日のシカゴ公演を完全収録した良好なステレオ・オーディエンスDATマスターを収録しています。この日のトピックは、地元シカゴでクラブも経営している御大ブルースマン、バディ・ガイが飛入りしたことで、彼は後半のブルースパート2曲で参加しています。相変わらずアグレッシヴでワイルドなバディのプレイ・ニュアンスと流麗で整然としたフレーズ構成のクラプトンのプレイ・ニュアンスとの対比が楽しめる好音源です。二人が楽しそうにフレーズを交わす姿が目に浮かんできます。このツアーでは、ゲスト・ミュージシャンとの共演が聴ける音源は少ないので、貴重と言えます。『Reptile』とその前作『Pilgrim』からの好ナンバーを配し、さらに6曲のブルースとクリーム時代の名曲をバランス良く組んだセットリストは、まさにクラプトンらしい構成と言えるステージです。アドリブ性に富んだクラプトンだけに、このツアーを収めたオフィシャル・ライブ盤『One More Car, One More Rider』とはまたひと味違ったソロ・プレイが聴かれます。バンド・メンバーには、故ビリー・プレストンが在籍していた時期でもあり、彼特有のハモンド・オルガンの響きが花を添えています。この時点ではクラプトンはこの年のワールド・ツアーを最後に、ツアーからの引退を決心していました。結果的にはそうはなりませんでしたが、それだけにこの時のクラプトンは毎公演、特別な思いを込めてプレイしていたことは間違いありません。特にバディとのステージ共演は最後になるかという思いも過ぎったクラプトンの心に思いを馳せて聴いていただきたい、非常に優れたオーディエンス・ソースです。マスターはネット上にアップされたものですが、それに当店独自のプロ級マスタリングを施し、音質をアップしています。ややぼけたサウンドだったドラムスが骨のある締まったサウンドに変わっていることに驚かれることでしょう。全体のサウンドの深みとダイナミックさも増しました。このグレードアップ・バージョンを惜しげもなくご提供します。クラプトン・ファンはもちろんのこと、「21世紀最初で最後になりかけた」クラプトンを聴いてみようというロック・ファンにお勧めします。Live at United Center, Chicago, Illinois, USA 24th July 2001 PERFECT SOUND
Disc 1 1. Key To The Highway 2. Reptile 3. Got You On My Mind 4. Tears In Heaven 5. Bell Bottom Blues 6. Change The World 7. My Father's Eyes 8. River Of Tears 9. Going Down Slow 10. She's Gone 11. I Want A Little Girl
Disc 2 1. Badge 2. Hoochie Coochie Man (with Buddy Guy) 3. Stone Crazy / Blues Jam (with Buddy Guy) 4. Cocaine 5. Wonderful Tonight 6. Layla 7. Sunshine Of Your Love 8. Somewhere Over The Rainbow
Eric Clapton - Guitar Vocals Andy Fairweather Low - Guitar Vocals Billy Preston - Hammond Organ David Sancious - Keyboards Guitar Vocals Nathan East - Bass, Vocals Steve Gadd - Drums Buddy Guy - Guitar, Vocals (Special Guest)