激レア!ジンジャー・ベイカー所有のファースト・ソロアルバムのアップル・アセテート盤をダイレクトにCD化。世界中の名だたるコレクターせさえその存在を知る者は一部のトップコレクターのみで、世の中にこの1枚しか現存しないのではないかと思われます。アップルのレーベルにERIC CLAPTONのタイピング文字があるだけで身震いがするほど感動してしまいます。当時の時代背景を理解して聴いてもらえるとより感慨深いと思います。3種類のミックスが存在するエリック・クラプトンのファースト・ソロアルバム。70年のリリース当時から収録されてきたのは、アトランティック・レコードの名エンジニア、トム・ダウドによるミックス。そして同アルバムのデラックス・エディションで初公開された、クラプトンにソロアルバム制作をけしかけ、バックアップしたデラニー・ブラムレットによるミックス。そして2020年に遂に公開されたクラプトン自身によるミックス、の3種類です。クラプトン自身のミックスがここまで公開が遅れたのは、あまりにもトム・ダウド・ミックスとの違いがあり過ぎたからです。70年当時、アルバムのミックスはデラニーに任されたのですが、クラプトンが1曲のマスターテープをイギリスに持って帰ってしまったため、デラニーがその曲のミックスダウン済みテープが送られてくるのを待っていたところ、クラプトンは逆にデラニーがミックスしたその他全曲のテープを待っているという行き違いがありました。そこで痺れを切らしたアトランティック・レコードがダウド・ミックスでリリースしてしまったというのが事の顛末でしたが、クラプトンはデラニーからのテープを待つ一方で、自分でマスターテープを取り寄せて自らミックスしていたのです。しかしクラプトンは初めてチャレンジしたミックス作業に自信が持てなかった。一応ミックスを終えたクラプトンは、その感想を聞きたくて、自分のミックスをアップルレコードでアセテートに切り、かつての盟友ジンジャー・ベイカーに渡したのです。その激レアアセテートを独自入手!果たしてその内容はまごう事なきクラプトン・ミックスでした!アセテート盤だけにスクラッチ・ノイズもありますが、アセテートで聴くアナログチックなクラプトン・ミックスも格別です。CD2にはMVRが所有していたマスター・テープからの音源をCD化。ダサいデザインのオフィシャル4CDボックスをはるかに凌ぐ、レコーディングセッション時のレアアウトテイクフォトを使用したジャケットも魅力です。
DISC 1 Apple Acetate/Owner of GINGER BAKER 01. SLUNKY 02. BAD BOY 03. LONESOME AND A LONG WAY FROM HOME 04. AFTER MIDNIGHT 05. EASY NOW 06. BLUES POWER 07. BOTTLE OF RED WINE 08. LOVIN' YOU LOVIN' ME 09. I'VE TOLD YOU FOR THE LAST TIME
10. DON'T KNOW WHY 11. LET IT RAIN
DISC 2 Mixed by ERIC CLAPTON/MVR ORIGINAL MASTER 01. SLUNKY 02. BAD BOY 03. LONESOME AND A LONG WAY FROM HOME 04. AFTER MIDNIGHT 05. EASY NOW 06. BLUES POWER 07. BOTTLE OF RED WINE 08. LOVIN' YOU LOVIN' ME
09. I'VE TOLD YOU FOR THE LAST TIME 10. DON'T KNOW WHY 11. LET IT RAIN