公式作品『SPEAK OF THE DEVIL』と共にブラッド・ギルス時代を象徴してきたサウンドボード・アルバムがブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」の高精細マスタリングを経たCDが爆誕です!そんな本作に刻まれているのは「1982年4月28日メンフィス公演」。その一部始終を脳みそにねじ込む超絶級ステレオ・サウンドボード録音です。『SPEAK OF THE DEVIL』と言えば、同タイトルながら内容がまるで違う映像版とライヴアルバム版があったわけですが、本作はそのどちらとも違う別公演。その辺の事情を整理する意味でも、まずは当時のスケジュールから紐解いていきましょう。・1月1日ー3月18日:北米#1(44公演)《3月19日ランディ死去→バーニー・トーメ参加》・4月1日ー10日:北米#2a(7公演)《ブラッド・ギルス参加》・4月13日ー6月28日:北米#2b(51公演) ←※公式映像&★本作★・7月9日ー15日:初来日(5公演)・8月1日ー8日:北米#3(3公演)《ドン・エイリー離脱》・9月26日+27日:北米#4(2公演) ←※公式ライヴ盤《ピート・ウェイ/リンジー・ブリッジウォーター参加》・12月10日ー20日:英国(7公演)《ブラッド&ピート離脱→ジェイク&ドン・コスタ参加》これがブラッドと組んでいた1982年のオジー・オズボーン。公式ライヴアルバム『SPEAK OF THE DEVIL』は全曲サバス時代ナンバーで埋め尽くされていましたが、映像版はランディ・ローズの没後を引き継ぐ“DIARY OF A MADMAN Tour”の一部「北米#2b」でした。本作のメンフィス公演も同じく「北米#2b」の19公演目。公式映像が撮影されたアーバイン公演の約2ヶ月前にあたるコンサートでした。そんなショウはFM放送された事でも有名で、古くから無数の既発群を生み出してきた定番中の大定番。長い歴史でアップグレードを繰り返してきました。2022年は、そんなショウから40周年にあたるわけですが、本作はそんな節目のタイミングで可能な限りの手段を講じて極めたアルティメイト・バージョンなのです。その手段とは使用ソースとマスタリングの両面。まずソースですが、これは最高峰の放送原盤を使用しています。普通、FM放送と言えば「放送原盤起こし=究極」となるのですが、このショウに限っては原盤起こしも数種類がある。本作は、その中でも10年前に発掘されつつ、今なお超える物がない『SPEAK EVIL OF OZZ』と同じマスターを採用。これはサウンド面でも最高峰でしたし、番組のオープニング&エンディングまで収録し、CMカットのフェイドもない収録時間も最長というベスト・マスターなのです。そして、そんなベスト・マスターを磨き込んだのは、このところ大定番音源を見事に甦らせている「GRAF ZEPPELIN」。ピッチや位相のズレも1/1000秒まで突き詰めて補整する精度は圧倒的で、周波数分析によるバランス調整や帯域毎のノイズ処理はオフィシャル作品レベル。そこまで入念に作業しつつ、やりすぎないからこそナチュラルでもある。ムリクリな迫力稼ぎはせず、「ライヴ当日に忠実な音の再現」のコンセプトに徹底。聴きやすく美しいのに、演奏音に加工感が出る寸前で踏み止まるからこその自然な鳴りも楽しめる。本作も、数々の名盤たちで証明された手法で磨かれているのです。ただ、正直なところ「まるで別物に生まれ変わった」わけではありません。RKOラジオ・ネットワークの名物番組“CAPTURED LIVE!”だけあって、放送マスタリングの時点で完全にオフィシャル級。オーディオ・マニアや波形で分析されるようなプロ志向の方でしたら極微細な高周波ノイズやナレーション・パートの低周波ノイズも綺麗に除去されている事にも気づくと思いますが、流し聴きでは違いが分からないかも知れません。つまり、本作に刻まれているのは、そういう「針先の頂点」まで極め抜いたサウンドなのです。そんな“極みの音”で描かれるのは、「ブラッド版TRIBUTE」となるフルショウ。セットはすでにお馴染みですが、本作は入門用にもベストな超・決定盤ですから『TRIBUTE』との比較で整理してきましょう。ソロ・ブリザード・オブ・オズ:Mr. Crowley/Crazy Train/Revelation (Mother Earth)/Steal Away (The Night)/Suicide Solution/Goodbye To Romance/I Don't Know・ダイアリー・オブ・ア・マッドマン:Over The Mountain(★)/Believer/Flying High Again BLACK SABBATH・パラノイド:Iron Man/Paranoid・マスター・オブ・リアリティ:Children Of The Grave ※注:「★」印は『TRIBUTE』で聴けない曲。……と、このようになっています。レア曲の類は一切ありませんが、アーミングを多用するブラッドのギターで染め変えられているのが貴重。ザック・ワイルド以降のギタリスト達はランディを神聖視して忠実になぞろうとしますが、ブラッドは違う。彼はランディと同世代であり、亡くなったとは言えランディもまだ神格化されていなかった。しかも、ブラッドはこれから世に打って出ようという若者。それだけにランディのクラシックスも自分色に染め変える事が出来たのです(この感覚は加入直後のジェイク・E・リーにも通じます)。ランディのレガシーが絶対となった現代だからこそ、より新鮮に響くブラッド時代。本作は、その頂点録音の頂点マスターを極みの磨きで仕上げた「てっぺん盤」です。40周年のアニバーサリー・イヤーに「これ以上はムリ」を極め抜いた1枚。ブラッド・ギルス時代の象徴「1982年4月28日メンフィス公演」の超絶級ステレオ・サウンドボード録音。放送原盤の中でも最長・最高音質を誇る『SPEAK EVIL OF OZZ(Shades 509)』と同じマスターを採用し、それを「GRAF ZEPPELIN」が精密マスタリング。1/1000秒のズレも許さないピッチや位相の補整や周波数分析によるバランス調整/ノイズ処理も圧倒的。「針先の頂点」まで極め抜いた、40周年を記念する究極エディションです。
Live at Mid-South Coliseum, Memphis, TN, USA 28th April 1982 STEREO SBD(UPGRADE) (78:44)
1. Radio Announcer Introduction 2. Diary Of A Madman 3. Over The Mountain 4. Mr. Crowley 5. Crazy Train 6. Revelation (Mother Earth) 7. Steal Away (The Night) 8. Suicide Solution 9. Guitar Solo 10. Suicide Solution(Reprise) 11. Drum Solo 12. Goodbye To Romance 13. I Don't Know
14. Believer 15. Flying High Again 16. Iron Man 17. Children Of The Grave 18. Paranoid 19. Announcer Closing Credits Ozzy Osbourne - Vocals Brad Gillis - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge - Drums Don Airey - Keyboards STEREO SOUNDBOARD RECORDING