キースの長いライブ活動の中、自身初のソロ・ライブとしてマニア間から「幻の音源」と言われていたECMレーベル移籍前となる1970年5月24日のパリ、アポロ・シアターに出演した音源をコアなマニアから譲り受けた極上音源を丹念にブラッシュアップした究極の決定版が登場しました。2015年にリリースされた旧タイトルでは、ノイズの中から辛うじてピアノが確認出来る極めて経年劣化の激しいマスター音源が使用され、楽曲の途中にカットさせた箇所も確認されていました。また曲目に関しても曖昧な曲目となっておりコアなマニアだけのアイテムでした。しかしながら、今回使用された音源は、その現場が貴重極まりない黎明の音像で隅から隅まで完全形で追体験できるようになった大変意義ある音源となります。しかも、半世紀以上前に録音された音源から可能な限りヒスノイズを削除してCD化されています。若干25歳のキースの記念すべき初の単独ソロ・ライブは正に冒険心と情熱に満ちたライブとなりピアノ、オルガン以外にフルートギターなどが披露されておりギターを抱えての弾き語りも披露され彼のマルチ・プレーヤーとしての本領が早くも発揮されております。更にビートルズの名曲である「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」、「ヒアー・カムズ・サン」はその後のライブにおいては演奏されておらず本作品の聴きモノとなります。トータル時間2時間57分にも及んだ歴史的な音源がアップグレードされたキース者必聴となる至福のアイテムとなります。この後、トリオで出演したアポロシアターの初日公演のアップグレード・バージョンが待たれます。
ライブ・アット・アポロシアター、パリ、フランス 05/24/1970
Disc 1 1.Part 1 / Lucy In The Sky With Diamond 2.Part 2 3.Lucky Southern 4.Part 4 5.Part 5 / Rainbow Disc 2 1.Part 6 2.Rainbow / Coral / Memories Of Tomorrow 3.Part 8 4.In Your Quiet Place
Disc 3 1.Part 10 2.Part 11 3.Part 12 4.Here Comes The Sun 5.In Your Quier Place(1) 6.In Your Quiet Place(2) キース・ジャレット (piano, electric piano, organ, guitar, flute, steel drum, percussion, vocal)