ジャズきっての名ドラマーとしてマイルス・デイヴィスからも評価の高かったトニー・ウィリアムスは自身のバンド、ライフタイムを結成しフュージョン方向へ。このライヴ音源は1976年のもので、ソフト・マシーンやゴングなどジャズ・ロック方向から引っ張りだこだったアラン・ホールズワースが参加しています。同メンバーでニュー・ライフタイムと銘打ちスタジオ・アルバムもリリースされており、『ミリオン・ダラー・レッグス』あたりを聴くとポップでホネの無い印象ですが(タイトルからして軟派だし)、このライヴ音源は武骨なジャズ・ロックそのもの。VERY GOOD 表記の通りサウンドボード音源ながら音質はやや難あり。その難とは、ヒス・ノイズが強い点。その点以外はベースもくっきり捉えた迫力のある音色です。最初はヒスが気になると思いますが、いつの間にか集中力は演奏の方に吸引されヒスなど忘れること間違いなしの強力なライヴです。
Recorded Live at The Bottom Line, New York City, NY, September 29, 1976 VERYGOOD Soundboard Recording // 54 min
01. SNAKE OIL 02. FRED 03. PROTO COSMOS 04. RED ALERT 05. WILDLIFE 06. MR. SPOCK (Another Set or Another Day) 07. RED ALERT 08. FRED 09. PROTO COSMOS Tony Williams - drums Allan Holdsworth - guitar Alan Pasqua - keyboards Tony Newton - bass