現WHITESNAKEのジョエル・ホークストラを迎え、原点回帰の力作『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』をリリースした2011年のNIGHT RANGER。その来日公演を極上体験できるオリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2011年6月9日なんばHatch公演」。その極上オーディエンス録音です。再始動以来、定期的に来日を繰り返してくれる彼らですが、ホークストラ時代では2008年と2011年の2回・10公演が実現しました。まずは、そんな当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確認しておきましょう。《6月8日『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』発売》・6月9日:大阪なんばHatch ←★本作★・6月10日:名古屋ボトムライン・6月12日:山野楽器本店JamSpot(アンプラグド公演)・6月13日;渋谷C.C.Lemonホール・6月14日;渋谷C.C.Lemonホール 以上、全5公演。“6月12日”はアンプラグドの特別公演で招待客のみでしたが、残り4公演は通常ライヴ。本作の大阪公演は、新作『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』の発売翌日にあたる来日初日でした。そんなショウで記録された本作のサウンドは、まさに超極上。何しろ、本作をモノにしたのは当店ではお馴染みの“西日本最強テーパー”氏。HR/HMを録らせたら右に出る者はいない現代の名匠ですが、彼の一番の庭と言ったら“なんばHatch”に他ならない。超名録音で当たり前という高い高い期待を抱いて接したのですが、それでもタメ息が漏れる素晴らしさ。骨太・肉厚な芯、距離感ゼロの密着感、ツインハーモニーやコーラスがいかに重なろうとも混じり合わないセパレート感、そして周囲の喧騒がまったくないのにクラブの密室感だけが美味しい異次元感覚の聴きやすさ。本稿に目を留められた方なら“最強氏”の作品を体験された事があると思いますが、本作もまた金看板を汚さない……いや、これまで以上とさえ言いたい超名作なのです。もはやサウンドボード以上とさえ言える極上サウンドで描かれるのは、『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』の勢いがステージ・テンションで倍加したようなフルショウ。ジョエル時代は6年半もあったのに公式ライヴと言えばアコースティックしか残されませんでした、良い機会でもありますので、ここでセットも整理しておきましょう。クラシックス(12曲)・ドーン・パトロール:Sing Me Away/Eddie's Comin' Out Tonight/Don't Tell Me You Love Me・『ミッドナイト・マッドネス:Touch of Madness/When You Close Your Eyes/Sister Christian/(You Can Still) Rock In America・セヴン・ウィッシーズ:Sentimental Street/Goodbye/Four in the Morning・ビッグ・ライフ:The Secret of My Success・ダム・ヤンキース:Coming of Age 2010年代(5曲)・サムホエア・イン・カリフォルニア:Rock 'N Roll Tonite/Growin' Up in California/Lay It on Me/No Time to Lose Ya・ハイ・ロード:L.A. No Name ……と、このようになっています。「クラシックス2/3+新曲1/3」というバランスなわけですが、やはり注目なのは『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』の新曲群。アルバム発売の翌日ではあるありますが、早速「Rock 'N Roll Tonite」からスタートし、クラシックスの合間合間に織り交ぜていく。それがまた違和感ゼロでして、染み渡るようなメロディも快活なノリも往年そのまま。この日が初演と思われる激レアな「No Time to Lose Ya」も1回聴いたら二度と消えない超キャッチーなメロディがたまらない。まさに“あのNIGHT RANGER”がものの見事に甦っているのです。その要となっているのは、間違いなくジョエル・ホークストラでしょう。クラシックスも違和感なく描き、新曲「Growin' Up in California」の軽快で美しいツイン・ソロもキレッキレで高揚感たっぷりに弾き倒すのです。本当に本当に素晴らしかったホークストラ時代のNIGHT RANGER。その後ホークストラはWHITESNAKEに移籍して知名度を上げましたが、正直なところ彼が本当に輝いていたのはNIGHT RANGERではなかったでしょうか。本作は、公式作品では叶わなかったホークストラ時代のエレクトリック・ライヴ盤。そう、本作のクオリティとは「オフィシャル代わり」さえ務められるほどの次元にあるのです。当時の現場を体験された方にも、見逃されてしまった方にも全力でお薦めしたい新名盤。「2011年6月9日なんばHatch公演」の極上オーディエンス録音。当店お馴染みの“西日本最強テーパー”氏による銘品で、骨太・肉厚な芯、距離感ゼロの密着感、ツインハーモニーやコーラスがいかに重なろうとも混じり合わないセパレート感、そして周囲の喧騒がまったくないのにクラブの密室感だけが美味しい異次元感覚の聴きやすさ……すべてが最高。貴重な『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』の新曲群やホークストラのギターで甦ったクラシックス群がたっぷり楽しめる。公式作品では叶わなかったホークストラ時代のエレクトリック・ライヴ盤の「オフィシャル代わり」を務める新名盤です。Live at Namba Hatch, Osaka, Japan 9th June 2011 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (61:36) 1. Intro 2. Rock 'N Roll Tonite 3. Touch of Madness 4. Sing Me Away 5. Growin' Up in California 6. The Secret of My Success 7. Keyboard Solo 8. Sentimental Street 9. Eddie's Comin' Out Tonight 10. L.A. No Name 11. Goodbye 12. Lay It on Me
Disc 2 (44:31) 1. Coming of Age 2. Four in the Morning 3. When You Close Your Eyes 4. Don't Tell Me You Love Me 5. Band Introductions 6. No Time to Lose Ya 7. Sister Christian 8. (You Can Still) Rock in America
Jack Blades – bass, guitar, lead vocals Kelly Keagy – drums, percussion, lead vocals Brad Gillis – guitar, backing vocals Joel Hoekstra – guitar, backing vocals Eric Levy – keyboards, backing vocals