『PERFECT STRANGERS』時代唯一のイギリス公演にして、“黄金の5人”最大の大舞台であった1985年のネブワース・パーク。その一部始終を体験できる完全版ライヴアルバムが誕生です!そんな本作に刻まれているのは、もちろん「1985年6月22日ネブワース公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。公式作『IN THE ABSENCE OF PINK』でもお馴染みですが、本作は長さ面でもサウンド面でも大きく更新する一大決定盤なのです。その内容も特別ですが、ショウ自体も極めつけ。まずは、その意味をご説明するためにも、まずは全世界が沸いた“PERFECT STRANGERS Tour”の全景から振り返ってみましょう。1984年《10月29日『PERFECT STRANGERS』発売》・11月27日ー12月18日:オセアニア(13公演)←※公式映像 1985年・1月18日ー4月9日:北米#1(47公演)・5月3日ー16日:ハワイ+日本(8公演)・6月14日ー7月17日:欧州(17公演)←★ココ★・8月14日ー24日:北米#2(6公演)これが1984年/1985年のDEEP PURPLE。本作のネブワース公演は「欧州」ツアー5公演目にあたるコンサートでした。これだけなら普通のショウのように思えますが、そうではなかった。全体を見ると欧米だけでなく日本、オセアニアも巡る文字通りのワールドツアーだったわけですが、その間に母国イギリスで行われたのはたったの1公演のみ。ただし、それだけ貴重な機会だけあって規模は巨大。大ヒット真っ最中のSCORPIONSやミートローフ、UFO、バーニー・マースデンのALASKA、BLACKFOOT、MAMA'S BOYSと、7組ものバンドを従えたフェス形式のヘッドライナー。それこそ「80年代のカリジャム」とでも言えそうな、再結成時代最大の大舞台だったのです。そんなショウは名門BBCによって録音され、一週間後の“6月29日”にはラジオ放送。さらに1991年には発掘ライヴアルバム『IN THE ABSENCE OF PINK』として公式リリースも実現し、「PERFECT STRANGERS Tourの象徴」として君臨してきました。本作は、そんな伝統サウンドボードの最長・最高峰を更新するものなのです。もちろん、本作は公式盤のコピーやリマスターではありません。『IN THE ABSENCE OF PINK』よりも音が良い新発掘のプリFMマスターを使用し、放送版には欠けていた「Lazy」を公式盤で補填して現存するサウンドボードをすべて網羅。さらにサウンドボードが存在していない2曲や幾つかのMCまで同日の極上オーディエンス録音で補完した完全版なのです。ここでセット整理と併せてまとめてみましょう。マシン・ヘッド・Highway Star/Lazy(*)/Space Truckin'/Smoke On The Water パーフェクト・ストレンジャーズ・Nobody's Home/A Gypsy's Kiss/Perfect Strangers/Under The Gun(★)/Knocking At Your Back Door その他・クラシックス:Black Night/Speed King/Strange Kind Of Woman/Woman From Tokyo(★)・その他:Blues/Difficult To Cure※注:「★」印はオーディエンス録音で補完された曲。「*」印は公式『IN THE ABSENCE OF PINK』で補完された曲。……と、これが公式で聴けなかった2曲を含むショウのフルセット。この全曲が楽しめるだけでなく、終演後に流されたトミー・ヴァンスによる番組アウトロも完全収録。オフィシャルより約11分も長い最長盤となっているのです。しかも、サウンドも最高峰を更新している。オフィシャルもBBCのマスターが劣化していたのか、それとも加工のしすぎなのか、ベースがモコモコと分離が悪く、その一方でドラムの打音はピークが異様に強調。パッツンパッツンで伸びが感じられず、全体的にもゴワゴワとした感触。ヘッドフォンだと最後まで聴けずに耳が痛くなるようなサウンドでした。それに対し、本作は極めてナチュラル。録音状況までは変わりようがないので「まるでMADE IN JAPANのように美しい!」と言ったら過言になってしまいますが、ギターやヴォーカルがどんなに苛烈に弾き倒そうと滑らかに美しく、バスドラの打音ピークもギランのシャウトもド迫力でありながら耳も痛くならない。『IN THE ABSENCE OF PINK』を聴き込んだ方ほど「こんなに良いマスターが残っていたのか」と驚かれるでしょうし、なぜこのサウンドで公式盤が作られなかったのか不思議に思われるのではないでしょうか。そして、欠けを補っているオーディエンス録音も超極上。放送や公式盤があまりに有名なために客録はほとんど知られていなかったのですが、実はアナログ時代から名録音が自体は存在していたのです。そのサウンドはクリアさもダイレクト感も素晴らしく(さすがに「切替ポイントも分からない」と言ったらウソですが)サウンドボードと並べても違和感はほとんどありません。ステージも、発掘ライヴアルバムも『PERFECT STRANGERS』時代の象徴であった1985年のネブワース。その全景を一気に楽しめる完全ライヴアルバムです。現存するサウンドボードを(最高峰クオリティで)すべて網羅し、さらに欠けも補われた質・量とも頂点を究める1本。「1985年6月22日ネブワース公演」のステレオ・サウンドボード録音。公式盤『IN THE ABSENCE OF PINK』よりも音の良いBBCのプレFMマスターをベースにしつつ、サンドボードが存在しない「Under The Gun」「Woman From Tokyo」を同日の極上オーディエンス録音で補完した完全版です。「80年代のカリジャム」と呼ぶに相応しい再結成時代最大の大舞台を過去最長・最高峰クオリティでフル体験できる一大決定盤です。
Live at Knebworth Park, Stevenage, Hertfordshire, UK 22nd June 1985 STEREO SBD(UPGRADE)
Disc 1 (56:59) 1. Toccata And Fugue In D Minor 2. Highway Star 3. Nobody's Home 4. Strange Kind Of Woman 5. Blues 6. A Gypsy's Kiss 7. Perfect Strangers 8. Under The Gun ※既発未収録。AUD録音補填 9. Lazy (Incl. Drums Solo) ※公式「In The Absence Of Pink」補填
10. Knocking At Your Back Door
Disc 2 (53:50) 1. Difficult To Cure 2. Keyboards Solo 3. Space Truckin' 4. Woman From Tokyo ※既発未収録。AUD録音補填 5. Speed King (Incl. Burn) 6. Black Night 7. Smoke On The Water 8. Radio Credits (by Tommy Vance) ※既発公式未収録。初登場
Ian Gillan - Vocals Ritchie Blackmore - Guitar Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING