伝説のソロ初来日を語り継いできた伝統の名作ライヴアルバムが復刻。そんな本作に吹き込まれているのは「1977年6月9日:中野サンプラザ公演」。その極上オーディエンス録音です。ブライアン・フェリーの初来日と言えば、某公共放送局の“ヤング・ミュージック・ショー”で放送されたスタジオライヴ・プロショットが象徴的ですが、本作は別ステージ。その辺の事情を整理する意味でも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。・6月5日:新宿厚生年金会館・6月6日:大阪厚生年金会館・6月7日:テレビ収録(中止)《6月8日:治療》・6月9日:テレビ収録 ←※TV放送・6月9日:中野サンプラザ ←★本作★ 以上、全4回。当初TV収録は「6月7日」に予定されていたのですが、いざリハーサルを始める段になるとフェリーの声が出なくなり、どんどん悪化していった。アテレコ収録も検討されたものの、フェリーが固辞。結果「6月9日」にはTV収録と中野サンプラザの最終公演の1日2回パフォーマンスに挑んだ。本作に刻まれているのは、そんな強行スケジュールの最終ライヴなのです。そんなショウは、当時から名録音が残された事も出有名でした。特に長年に渡って象徴となってきたのは、伝説のLPブートレッグ『THE STING OF EL FERRANTI』。当店ではTV放送プロショットとのセット『TOKYO JOE』としてご紹介したこともある(注:本作にTV放送DVDは付属していません)のですが、オフィシャル級プロショットと合わせても問題ない事からもご想像頂け得る通り、そのサウンドは超・極上。クリスタル・クリアに透き通った空気感をサウンドボード裸足の繊細・極太な芯が貫く名録音なのです。本作は、そんな『TOKYO JOE』と同じマスター。現存する最高状態のオリジナルLP『THE STING OF EL FERRANTI』を使用し、針パチもない艶やかサウンドでデジタル化。しかも、細心マスタリング。元のLPブートもオーディエンス離れした名録音だったわけですが、本作はさらに輪郭を際立たせ、原音のオンなダイレクト感を活かしきった。そのため、原音とは比較にならないほど輪郭と分離感が生まれ、まるで放送音源を聴いているかのような美音を実現しているのです。実際、当時の専門誌でも「これが最も良好で聴きやすい。ZEPの『LISTEN TO THIS, EDDIE』的な迫力とバランスだ」と絶賛されたのです。その究極クオリティで描かれるのは、伝説の初来日に臨んだ31歳のブライアン・フェリー。ここで、最も有名なTV放送プロショットと比較しながらセットも整理しておきましょう。レッツ・スティック・トゥゲザー・Let's Stick Together/Shame, Shame, Shame/You Go To My Head(★)/The Price Of Love イン・ユア・マインド(あなたの心に)・All Night Operator(★)/Party Doll(★)/In Your Mind/Love Me Madly Again/Tokyo Joe/This Is Tomorrow その他・ROXY MUSIC:Could It Happen To Me?(★)/Casanova/Love Is The Drug・その他:Roadrunner(★)/The 'in' Crowd(★)/A Hard Rain's A-Gonna Fall ※注:「★」印はTV放送プロショットでは聴けない曲。……と、このようになっています。TV放送より曲数も多く、実に6曲が追加されている。そして、そんなセットを綴るパフォーマンスが素晴らしい。さすがにフェリーは絶好調とはいかないものの、彼を支えるバックが凄い。ROXY MUSICの盟友ポール・トンプソンにフィル・マンザネラ、元KING CRIMSONのメル・コリンズ、UK結成前夜のジョン・ウェットン、クリス・スペディングという「英国ロック・オールスターズ」が勢揃い。そんな達人たち支えられつつ、主役フェリーは不調を振り払うような集中力と気迫で歌う気迫が肌感覚で伝わってくるのです。不調を跳ね返す熱演を伝説LPブートレッグから復刻し、史上最高峰クオリティで永久保存した1枚です。有名TV放送さえもリハーサルに思わせてしまう、気迫の最終公演。「1977年6月9日:中野サンプラザ公演」の極上オーディエンス録音。伝説のLPブートレッグ『THE STING OF EL FERRANTI』から精緻にデジタル化されたもので、針パチ1つもない艶やかさで、クリスタル・クリアに透き通った空気感をサウンドボード裸足の繊細・極太な芯が貫く。細心マスタリングで原音とは比較にならないほど輪郭と分離感が生まれ、まるで放送音源を聴いているかのような美音が実現しています。有名TV放送プロショットでは聴けない名曲もたっぷりのフルショウを極上体験できます。
Live at Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan 9th June 1977 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND
1. Let's Stick Together 2. Shame, Shame, Shame 3. Roadrunner 4. All Night Operator 5. Party Doll 6. You Go To My Head 7. Could It Happen To Me? 8. In Your Mind 9. Casanova 10. Love Me Madly Again 11. Love Is The Drug 12. Tokyo Joe 13. This Is Tomorrow 14. The 'in' Crowd
15. A Hard Rain's A-Gonna Fall 16. The Price Of Love Bryan Ferry - Lead Vocals, Keyboards Chris Spedding - Guitar Phil Manzanera - Guitar John Wetton - Bass, Backing Vocal Ann Odell - Piano, Keyboards Paul Thompson - Drums Mel Collins - Saxophone
Martin Drover - Trumpet Chris Mercer - Saxophone