凄い。これは凄い、凄すぎる。QUEENの……いえ、日本洋楽史の秘宝が発掘されてしまいました。列島を揺るがす一大事件であった1975年QUEENの初来日。その初日を永久保存するオリジナル録音が衝撃の全世界初公開です!そんな本作に刻まれているのは、もちろん「1975年4月19日:日本武道館」公演。その一部始終を綴るオーディエンス録音です。QUEENにとって初来日は特別中の特別。デビューやシングル『Killer Queen』のブレイクスルーと並び、あらゆるドキュメンタリーでも決して外されることのない絶対不可避の出来事でした。それだけの重大事ですので、当店では数々の名記録でアーカイヴ。まずはそのコレクションを整理しつつ、当時のスケジュールを振り返ってみましょう。・4月19日:日本武道館 ←★本作★・4月22日『NAGOYA 1975』・4月23日『COMPLETE KOBE 1975』・4月25日:福岡市九電記念体育館・4月28日『FATAL ATTRACTION(岡山)』・4月29日『TSUMAGOI 1975』・4月30日:横浜文化体育館・5月1日『BUDOKAN 1975 FINAL NIGHT: MASTER-STROKE』※各公演とも代表作のみ。以上、全8公演。武道館と言っても最終日は何作もご紹介してきましたが、初日は今回が初めての永久保存です。もちろん、これまでも初日の録音は存在していたのですが、本作はそれらとは異なる。録音家本人から譲られた、全世界初登場のオリジナル録音なのです。しかも、単なる初登場ではない。クオリティも過去最高を更新する脅威の銘品なのです。実際、そのサウンドは目も醒める鮮やかさ。もちろん、ヴィンテージ録音の範疇ではありますが、グイグイと前に迫ってくる芯は極めて逞しく、ディテールは微細部まで鮮明。サウンドボード的なゼロ距離感覚ではありませんが、かと言って「遠い」とは感じない。フレディの歌声はコーラスが重なりあっても歌詞の一語一語どころか1音節のニュアンスまでは伝わり、ドラムやギターだけでなくベースのラインもハッキリ分かるのです。しかも、本作は歴史的な初夜の最長記録も更新している。実のところ、今回の新発掘マスターはテープ残量を気にしたのか、曲間になると頻繁に一時停止。録音漏れパートも結構ありました(ここでポイントなのは「曲間」というところ。演奏派とはほぼ通しで楽しめます)。そこで本作では、そうした録音漏れパートもことごとく既発でパッチ。当日の全曲だけでなく、現存するすべてのシーンを永久保存しているのです。そんな本作から流れ出る一期一会の初日……この感動をどう言葉にすれば良いのでしょう。演奏自体は体験済みなハズなのに、鮮やかさも解像度がまるで違う。あの象徴的なフレディ最初のMC「コンバンハ! コンバンハ! And good evening to everybody. It's very nice to be here and your beautiful Japan!!」も、まるで違って聞こえるのです。そして、初めて「生QUEEN」を目の当たりにした日本の歓喜も超リアルに記録されている。特に凄いのは「Ogre Battle」の後。あまりにヤバいと思ったフレディが観客を鎮めるのです。ちょっと書き出してみましょう。「アリガトウ!アリガトウ!Thank you. Now Listen!! Just Listen! Listen to me a minute... Shuush! Quiet! You're going to have to be careful. Calm down a bit Take it easy. We're gonna be here for a long time, so don't rush so much. Don't rush the front of the stage. Just take it easy, OK?(拍手が沸き起こる)Calm down and We're all gonna have a good time. This is gonna be a nice evening (for) you and us!」聴いてくれ! ちょっと聞いてくれ!! シーッ! 静かに!! 危ないぞ、ちょっと落ち着け。落ち着いてくれ。僕らはすぐに帰るわけじゃない。そんなに急ぐことない。ステージ前に押さないでくれ。落ち着いてみんなで楽しもう。最高の夜にしよう!そうして「Father To Son」に突入するわけですが、1曲終わってもまだ状況は変わらない。「We get a slow number now! You're gonna have to quiet down a bit, so people don't get hurt. Please, take care of yourselves. Just behave and listen!」次はスローな曲だ。みんな怪我しないように、少し静かにしてくれ。どうか頼むよ、気をつけて。行儀よく聴いてくれ!こんな生々しいMCの一言一言までクッキリ。本作のサウンドは「フレディが何を言っているか」ではなく、「何を感じて言っているか」という言外のニュアンスまでハッキリと分かるのです。あまりにも歴史的な夜でありつつ、これまで満足できるサウンドの記録がなく、永久保存されることもなかった初来日の初日。そんな常識は、今週で終わりを迎えます。一期一会の初夜を極上クラスのサウンドでフル体験できる奇跡のライヴアルバム。初来日の初日「1975年4月19日:日本武道館」公演の初公開オーディエンス録音。クオリティも過去最高を更新する脅威の新発掘で、グイグイと前に迫ってくる芯は極めて逞しく、ディテールは微細部まで鮮明。フレディの歌声はコーラスが重なりあっても歌詞の一語一語どころか1音節のニュアンスまでは伝わり、ドラムやギターだけでなくベースのラインもハッキリ分かる。しかも、曲間の録音漏れも既発録音で補填し、歴史的な初夜の最長記録も更新。まさに文化遺産以外の何物でもない日本洋楽史の至宝が誕生です。Live at Budokan, Tokyo, Japan 19th April 1975 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (43:03) 1. Procession 2. Now I'm Here「コンバンハ!コンバンハ! And good evening to everybody. It's very nice to be here and your beautiful Japan!!」(このパートは意気揚々)3. Ogre Battle 会場(アリーナ)の狂乱に、これはまずいと思ったフレディが、観客に、落ち着くようにMC
「僕らはここに結構長くいるから、そんなに押し合わないで!!」「とにかく落ち着いて!」「君たちと僕等にとって素晴らしい夜にしよう!」(ロジャーがカウベルをカンカンとする)「アリガトウ、アリガトウ Thank you... Now Listen! Just Listen! Listen to me a minute... Shuush! Quiet! You're going to have to be careful. Calm down a bit.. Take it easy. We're gonna be here for a long time, so don't rush so much. Don't rush the front of the stage. Just take it easy, OK?(皆、拍手)Calm down and We're all gonna have a good time. This gonna be a nice evening (for) you and us!」4. Father To Son
「次はゆっくりな曲だから、とにかく落ち着いて。前の方の人たちが怪我しちゃうよ。とにかく皆、怪我しないように気を付けて・・・」ここでシャンペングラスで「乾杯!」(とにかく落ち着きましょう!)5. White Queen (観客に注意しながらのイントロ。珍しい)6. Flick Of The Wrist 7. Doing All Right8. In The Lap Of The Gods 9. Killer Queen 10. The March Of The Black Queen 11. Bring Back That Leroy Brown
Disc 2 (59:31) 1. Son And Daughter 2. Band Introductions 3. Keep Yourself Alive 4. Seven Seas Of Rhye 5. Stone Cold Crazy 6. Liar 7. In The Lap Of The Gods...Revisited 8. Big Spender 9. Modern Times Rock 'n' Roll 10. Jailhouse Rock 11. See What A Fool I've Been 12. God Save The Queen