まるでオーディエンス録音の鏡のような録音!1977年7月から12月上旬にかけて、北米・ヨーロッパと、大規模なスケールで行われた「究極」に伴うワー ルドツアーの最終日、12月6日のパリ公演2デイズの2日目ライブを極上レベルの高音質オーディエンス録音で約2時間に渡って完全収録。過去にAmity より「Going For The Final」と言うタイトルで限定リリースされていた音源のアッパー版。既発も音は良かったのですが、前半を中心にマスターに起因するアナログノイズが多 発しており「音が良いのに勿体ない」と感じる音源でしたが、幸いなことに、本テイクはそのような問題は一切発生していません。ジェネレーションが若いせい か、音がギッシリ詰まったような印象のあったサウンドが、自然で奥行きと空間性を感じさせる音に変貌しているのが判ります。低域の優雅な響き、ドラムサウ ンドのタイトな音は圧巻で、各所で信じられないような高音質がビシバシと飛び出してきます。記念すべき1977年ツアー最終日と言うだけで、注目のコン サートですが、ヨーロッパ・ツアーを代表する程の極上音質でリリースできることになり、これはイエス・ファンにとって非常に嬉しいリリースとなることで しょう。カセット録音の時代に、ここまでオンで分厚い音が録音出来るのは本当に素晴らしい事で、10年前には「究極」ツアーで音が良いのは無い、と言われ ていたのが嘘のようです。オープニング曲Parallels終演後、ジョンが「今日が長かったツアーの最終日だ」とMCします。ツアー最終と思えない程に ジョンのボーカルはキレイに良く出ており、音が良いせいもあると思うのですが、演奏も非常に良く聴こえます。Close To The Edgeの5分台後半でボーカルがひっくり返る部分もありますが、太く存在感豊かな歌声は圧巻で、バックの壮絶な演奏と相成って、これ以上は無いほどの魅 力的な演奏に浸ることができます。分離感抜群のサウンドはアランとクリスのリズム隊のプレイを非常にクリアーに表現しており、音が詰まっても全く濁ること の無い、まさに前述の通り、「オーディエンス録音の鏡のような」サウンドは非常に素晴らしいものがあります。次回作「トーマト」はNew Waveの流行を意識したか、ややポップで聴きやすい小品の方向にシフトしただけに、このライブは単に「究極」ツアー最後の日というだけでなく、「イエス ソングス」に象徴される70年代黄金期ラインアップのステージが、真にクラシックであった時期の、本当の意味で最後のライブと言えるのではないでしょう か。Wonderous Stories、Going For The Oneというアルバムを代表するややコンパクトな曲もありますが、まだまだライブのメインは大曲であり、ドラマチックで緊張感に満ちた聴きごたえ満点のア ンサンブルプレイをライブ全編に渡ってじっくりと聴き入ることができます。Close To The Edgeに代表される70年代初期のクラシックナンバーの各人のライブアレンジもこれ以上は無いほどにに詰められており、まさに「究極」の様相を各所で感 じさせます。セットは1977年ツアーおなじみのものですが、中盤ではTour Song、更にはこの時期Going For The Oneの前ふりとして1分30秒ほどのジャムが演奏されたり、アンコールのStarship Trooperの冒頭にNous Sommes Du Soleilが歌われ観客の喝さいを浴びています。とにかく演奏・音質、ツアーを代表するほどに優れており、久々の堂々たるイエス・タイトルとして、年 末、ファンを大いに感動させてくれること間違いなしの傑作に仕上がっています。圧巻・感動の2時間を約束します。Live at Pavillon De Paris, Paris, France 6th December 1977 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(UPGRADE)
Disc 1(64:08) 1. Firebird Suite 2. Parallels 3. I've Seen All Good People 4. Close To The Edge 5. Wonderous Stories 6. Colours Of The Rainbow 7. Turn Of The Century 8. Tour Song 9. And You And I
Disc 2(55:09) 1. Little Jam 2. Going For The One 3. Flight Jam 4. Awaken 5. Roundabout 6. Nous Sommes Du Soleil 7. Starship Trooper Jon Anderson - Vocals Steve Howe - Guitars Chris Squire - Bass Rick Wakeman - Keyboards Alan White - Drums