昨年、コレクター界に吹き荒れたフロイド初来日ムーヴメント。その余波なのか、二度目の来日からも極上マスターが独自ルートで新発掘されました。そんな本作に吹き込まれているのは「1972年3月10日:京都府立体育館」。その伝説的オーディエンス録音です。わずか7ヶ月で実現したフロイドの再来日は、日本洋楽史にとって初来日にも負けない一大事件。当店でも、数々の秘宝でアーカイヴして参りました。まずは、その日程を振り返りつつ、コレクションも整理してみましょう。・3月6日『ECLIPSE OF THE SUN(東京)』・3月7日『DEFINITIVE TOKYO 1972 2ND NIGHT』・3月8日『DEFINITIVE OSAKA 1972 1ST NIGHT』・3月9日『ASSORTED LUNATICS(大阪)』・3月10日:京都府立体育館 ←★本作★・3月13日『SAPPORO 1972』※各日とも代表作のみ。以上、全6公演。全公演の記録が発掘されており、京都公演も例外ではありません。ただし、このショウの記録は1本のみ。そのため、録音時間の差異や別録音での補完は望めず、ジェネ違い・経路違いによってアップグレードが繰り返されてきました。そして、本作はその流れの最先端。50周年という節目の年に「これぞベスト」となる最高峰更新盤なのです。実際、今回の新マスターも従来と同じ録音でしてアンコール(恐らく「Set The Controls For The Heart Of The Sun」か「Atom Heart Mother」)の未収録も同じ。しかし、それを描くサウンドは別物級に素晴らしい。従来のベスト・バージョンと言えば『KYOTO 1972(Sigma 92)』となるわけですが、比較すると無音部はサッと晴れ渡り、輪郭もクッキリと鮮やか。ロジャーの歌声も立ち上がりから鋭く、そこからほんのり広がるホール鳴りは色鮮やかながらも透明感が宿る。厚めの鳴りは変わらないものの、そこに含まれていた濁りだけがスーッと抜けた感じ。極端に言えば、従来マスターが「どぶろく」で、本作は「清酒」。そんな輝きのクリアさなのです。しかも、驚くべき事にデジタル・マスタリングで引き上げたような不自然さがまるでない。独自ルートで海外のコア・コレクターからもたらされたマスターなのですが、とにかくナチュラル。『KYOTO 1972』にしても1stジェネ・マスターだったわけですし、恐らくはジェネ違いではなく、経路違いによる音質差なのでしょう。理屈でそうと分かっていても、どうにも納得できない輝きのサウンドが耳から流れ込んでくる。やはり「別物級」と表現するしかないのです。そのサウンドで描かれるショウについては言葉を重ねる必要もないでしょう。未発表段階だった『狂気』の日本演奏であり、京都文化に触れたせいとも言われてきた幻想感も唯一無二です。あの独特なムードがより鮮やかに、よりクリアに広がる。そんなアップグレード・アルバムなのです。50周年の日本を祝福するように提供された新発掘マスター。「1972年3月10日:京都府立体育館」のオーディエンス録音。伝説的な名録音のアップグレード・マスターで、そのアップぶりは「まるで別物」級。従来のベスト・バージョン『KYOTO 1972』と比較しても無音部はサッと晴れ渡り、輪郭もクッキリと鮮やか。ロジャーの歌声も立ち上がりから鋭く、そこからほんのり広がるホール鳴りは色鮮やかながらも透明感が宿る。厚めの鳴りは変わらないものの、そこに含まれていた濁りだけがスーッと抜けて透き通った輝きのクリアさです。「1972年の京都」を伝える唯一無二の記録がアップグレードした50周年記念の文化遺産アルバムです。Live at Kyoto Furitsu Taiikukan, Kyoto, Japan 10th March 1972 TRULY PERFEECT SOUND(*NEW UPGRADE MASTER!!!!)これは事件です。
Disc 1 (46:44) The Dark Side Of The Moon 1. Speak To Me 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe (Reprise) 6. Great Gig In The Sky 7. Money 8. Us And Them 9. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse
Disc 2 (49:52) 1. One Of These Days 2. Careful With That Axe, Eugene 3. Echoes