真の開拓者でもあったジョン・フォックス率いる1977年のULTRAVOX!。黎明の時代を象徴してきた極上ライヴアルバムが登場です。そんな本作に記録されているのは「1977年10月19日ストックホルム公演」。そのサウンドボード録音です。1977年と言えば、『ULTRAVOX!』『HA!-HA!-HA!』の2作がリリースされただけでなく、昨年オフィシャル配信された『LIVE AT THE RAINBOW 1977』も記憶に新しいところ。そんな中で本作はどんなポジションにあるのか。まずは、当時のスケジュールから紐解いてみましょう。・1月14日ー2月19日;英国#1a(5公演)←※公式RAINBOW 1977《2月25日『ULTRAVOX!』発売》・2月25日ー4月16日;英国#1b(20公演)・4月19日ー27日;欧州#1(7公演)・5月2日ー7月28日;英国#2(18公演)・8月20日ー27日;欧州#2(5公演)・9月23日ー10月9日;英国#3(13公演)《10月14日『HA!-HA!-HA!』発売》・10月19日ー11月12日;欧州#3(10公演)←★ココ★・12月31日:マーキー公演 これが1977年のULTRAVOX!。公式『LIVE AT THE RAINBOW 1977』はデビュー作のリリース直前というタイミングだったわけですが、本作のストックホルム公演は『HA!-HA!-HA!』の発売直後。「欧州#3」のイの一番となる初日公演でした。世界に打って出たばかりのショウで記録された本作は「初期ULTRAVOX!と言ったらまずはコレ!」と言われてきた伝統のサウンドボード録音。さすがに『LIVE AT THE RAINBOW 1977』と比べるとステレオのセパレート感で一歩譲りますが、ラインならではのゼロ距離感も演奏とのシンクロ感も絶大でミックスのバランスも素晴らしい。歴史的大定番なのも頷ける見事なサウンドボードなのです。そんな「準オフィシャル」とでも言えそうなクオリティで描かれるのは、初期の名曲が絶え間なく繰り出される1977年ならではのショウ。実は公式『LIVE AT THE RAINBOW 1977』とも(かなり)異なりますので、比較しながら整理してみましょう。ウルトラヴォックス!(6曲)・I Want to Be a Machine/Slip Away(*)/My Sex/Wide Boys(*)/Satday Night in the City of the Dead(*)/The Wild, the Beautiful and the Damned(*)その他(6曲)・HA!HA!HA!:The Frozen Ones/Distant Smile/Artificial Life/ROckWrok/Fear in the Western World・シングル:Young Savage ※注:「*」印は公式『LIVE AT THE RAINBOW 1977』とも被る曲。……と、このようになっています。ざっくばらんに言って『ULTRAVOX!』『HA!-HA!-HA!』の濃縮還元。両作から6曲ずつセレクトされ、そこにシングル曲の「Young Savage」をアクセントに加えたスタイルです。ここまで初期曲を大盤振る舞いしつつ、ミッジ時代まで生き残った「Hiroshima Mon Amour」は演奏していないのもなかなか象徴的です。そして、その内容は『LIVE AT THE RAINBOW 1977』ともまるで違う。普段は比較対象と被っていない曲に「★」印を付けるのですが、本作は逆。被っているのはわずか4曲しかなく、他8曲がフレッシュに楽しめるのです。昨年リリースされた『LIVE AT THE RAINBOW 1977』は未発表曲も画期的な衝撃作でしたが、その内容はコアすぎでもありました。それに対し、本作は初期の名曲群をたっぷりと網羅し、さらにステージ・テンションで爆上げしたサウンドボード・アルバムなのです。初期ULTRAVOX!を代表し、その生の魅力をオフィシャル作品の代わりに広めてきた伝統の名作。「1977年10月19日ストックホルム公演」のサウンドボード録音。「初期ULTRAVOX!と言ったらまずはコレ!」と言われてきた名録音で、ラインならではのゼロ距離感も演奏とのシンクロ感も絶大ならミックスのバランスも素晴らしい。『ULTRAVOX!』『HA!-HA!-HA!』の名曲が大盤振る舞いのショウは公式『LIVE AT THE RAINBOW 1977』との被りも4曲しかなく、シングル曲「Young Savage」も激レア。初期ULTRAVOX!を代表する伝統の大名盤です。Studio 4 of the Radio House, Stockholm, Sweden 19th October 1977 SBD (48:46)
1 I Want to Be a Machine 2 slip Away 3 The Frozen Ones 4 Distant Smile 5 Young Savage 6 My Sex 7 Artificial Life 8 Wide Boys 9 Satday Night in the City of the Dead 10 The Wild, the Beautiful and the Damned 11 ROckWrok 12 Fear in the Western World
John Foxx - vocals Warren Cann - drums Chris Cross - bass Billy Currie - keyboards Stevie Shears - guitar SOUNDBOARD RECORDING