
人気絶頂の彼らはこの年の秋、初めてのヨーロッパツアーを敢行します。その模様はイギリスのテレビ局によって「DOORS ARE OPEN」にまとめられますが、そこでもステージでの模様が見られたロンドンはラウンドハウスでのライブ。同所でのライブは都合二日に渡って行われており、中でも二日目の9月7日のモノラル・オーディエンス録音に関してはLPの時代から定番とされてきたもの。もっともダラスが別格の鮮度とステレオ感を誇りますので、それと比べればあくまで「聞きやすいビンテージ・オーディエンス」といったクオリティかと。それでも先の理由からアイテムとしてリリースされ続け、CDはその名も「ROUNDHOUSE BLUES」としてリリース。さらにLP時代のアイテムはヨーロッパ製「THE LIZARD KING」からコピーしたアメリカ製「WIRED TRIANGLE」や「THE LIZARD KING PLAYS LONDON」といった劣化版の方が広く出回り、本来の聞きやすさが歪められていたのです。おまけにLPだけでなく「ROUNDHOUSE BLUES」も録音が途中から始まるセカンド・ショーでの「When The Music's Over」が省かれる、ピッチの狂いはおざなりなど、何かとミソと付いたアイテムばかりがリリースされていたのでした。そこで今回はネットを介さない、ドアーズ・トレーダー間に出回るマスター・バージョンからピッチをアジャストして収録。ダラスのところでも触れましたように、聞きやすさ故にこの日もまたオフィシャル「BOOT YER BUTT! THE DOORS BOOTLEGS」にファースト・ショーの「Five To One」が採用されたせいで、ネット上のバージョンは同曲がカットされて出回りがちなのです。ファースト・ショーの「Break On Through」はダラスとはまた雰囲気の違う演奏で、アグレッシブにシャウトするジム・モリソンが強烈。また過去のアイテムではカットされがちだったセカンド・ショーの「When The Music's Over」ですが、途中からの録音とはいえレイ・マンザレクのキーボードに反応して観客が手拍子で応えるという微笑ましい場面も。そして何と言ってもセカンド・ショーではダラスで演奏されなかった「The End」が披露されており、シェークスピア劇のメッカを意識したようなドラマティックな演奏は15分を超える大熱演。Roundhouse, London, UK 7th September 1968 TRULY AMAZING SOUND(57:02)
Early Show 1. Five To One 2. Break On Through 3. When The Music's Over Late Show 4. When The Music's Over 5. Wake Up! 6. Light My Fire 7. The End Jim Morrison - vocals Ray Manzarek - keyboards Robby Krieger - guitar John Densmore - drums