ヘヴィメタル史上、最強バンドであったデイヴ・ムステイン時代のMETALLICA。そのサウンドボード・ライヴを最高峰クオリティで保存した一大決定盤が誕生です!そんな本作に刻まれている記録は3種類。ムステイン時代に残されたサウンドボード2種と伝説デモ『POWER METAL』を最高峰クオリティで集成した1枚です。いずれもデビュー前のMETALLICAを語るには不可欠の超名録音ばかり。それぞれ個別にご紹介していきましょう。【メイン:オールド・ウォルドルフ公演サウンドボード(8曲)】最悪だったオフィシャル配信版 まず登場するのは、ムステイン時代で唯一の長尺サウンドボード録音「1982年10月18日オールド・ウォルドルフ公演」です。古くからデビュー前METALLICA唯一の長尺サウンドボードとして知られ、現在ではlivemetallica.comでもオフィシャル配信。ムステイン時代でも定番中の大定番です。もちろん、その公式バージョンが決定版……かと思いきや、実はそうではありませんでした。少々ややこしい話ですので、順を追ってご説明致しましょう。このサウンドボードが最初に公式化されたのは2004年。livemetallica.com立ち上げに伴い、ファンサービスの一環としてヴィンテージ録音を「Vault」として無料公開。その1つとして公開されました。ブートレッグのマスタリング音源でmp3の圧縮音源ではあったものの、無料という事もあって世界中のファンに広く愛されました。その状態が長く続いていたのですが、大きく変わったのが2019年。「Vault」が有料化され、同時に非圧縮のFlac音源も配信されるようになったのです。この公式Flac化をもって決定版……と世界中のコレクターが思ったわけですが、実はこれが酷かった。なんと古いブートレッグの丸コピー。マスタリングもトラック割りも、ご丁寧に(?)狂ったピッチまでそのまんま配信していたのです(厳密にはホンのちょっとだけ音圧が上げられていました)。以前の無料mp3版もブートソースではありましたが、それなりにマスタリングも施されていましたし、何よりピッチくらいは修正されていた。世界のコレクター達も「手抜きすぎ」「mp3版の方がまだマシだった」と非難轟々なのです。オフィシャル超えした「真の最高峰盤」そんな公式盤の歯がゆさを晴らしてくれるのが本作。現存するベスト・マスターを磨き込み、史上最高峰クオリティで永久保存された1枚なのです、まず、元マスターの選定から徹底的にこだわり。基本的にはオフィシャルと同じ系統ですが、さらに大元に迫った若ジェネ・マスターを厳選。現在では様々なバージョンが乱れているわけですが、「もっともオリジナル/もっとも無加工」なマスターが採用されています。そんなナチュラル・マスターの鳴りを最大に活かしつつ、細心マスタリングで磨き込んで生まれたサウンドは……まさに史上最高。当然ピッチも正確に整っているわけですが、それ以上にサウンドそのものが凄い。公式Flac版はモコモコした原音の音圧をムリヤリ上げた感じで、バスドラだけが爆裂。ツインもごちゃごちゃに混ざってダンゴ気味でもありました。それに比べ、本作は輪郭もクッキリ/ハッキリ。バスドラも強力でありつつ爆裂しない美しさとド迫力を両立し、ギターの高音も綺麗にヌケる。元々モノラル録音ではありますが、それでもサウンドボード特有の綺麗なセパレート感をたっぷり味わえるのです。【コレクションにも美味しいボーナス2種】ボーナス:ウィスキー・ア・ゴーゴー公演サウンドボード(1曲)
そんなオールド・ウォルドルフ公演は「ムステイン時代唯一のサウンドボード」として知られてきたわけですが、実はその後になってもう1種発見されました。それが「1982年8月4日ウィスキー・ア・ゴーゴー公演」でした。「No Remorse」の1曲だけなのですが、オーディエンス・ノイズもないド密着感はオールド・ウォルドルフSBDさえも凌駕。一部ではスタジオ・デモとして流通するほどの超極上サウンドボードでした。もちろん、本作では最高峰バージョンで永久保存。「ムステイン時代サウンドボード」をコンプリートする1枚になっています。そして、そのサウンドも決定版。現在、この音源を聴こうとすると流通過程でmp3圧縮を経たような変質サウンドのものばかりなのですが、本作は違う。圧縮技術などなかった90年代のオリジナル発掘ブートから復刻し、それを本編オールド・ウォルドルフ公演に近づける方向でマスタリング。1枚の音楽作品としての完成度も追及しました。ボーナス:伝説デモ『POWER METAL(4曲)』本作の最後に収録されているのは、伝説デモ『POWER METAL』です。ムステイン時代のデモというと『NO LIFE TIL' LEATHER』や『MEGAFORCE DEMO』が有名ですが、それらと並び三大デモとでも呼べるもの。前2種は当店の『NO LIFE 'TIL LEATHER: DEFINITIVE EDITION』に収録されており、本作で『POWER METAL』も永久保存となるわけです。その内容はさすが伝説。それまで(1982年3月まで)のMETALLICAデモは練習風景がほとんどだったのですが、このデモ(1982年4月)で急成長している。ギターソロや細かいアレンジにやや荒っぽさはあるものの、オーバーダブにも気を配った完成は『NO LIFE 'TIL LEATHER』にも肉薄する次元。「METALLICAの基本が完成したデモ」と言っても過言ではないでしょう。ムステイン時代METALLICAのサウンドボード・ライヴをコンプリートし、伝説デモまでボーナス収録した決定盤です。まさに『NO LIFE 'TIL LEATHER: DEFINITIVE EDITION』のライヴ編とも言える1枚。デイヴ・ムステイン時代サウンドボード・ライヴのコンプリート盤。「1982年10月18日The Old Waldorf,公演/8月4日Whiskey A Go-Go,公演」の最高峰クオリティ版で、古いブートのコピーでしかなかったlivemetallica.comの公式Flac版とは異なり、ベスト・マスターを細心マスタリングで磨き込んだサウンドはオフィシャル超えで、輪郭もクッキリ/ハッキリ。バスドラも強力でありつつ爆裂しない美しさとド迫力を両立し、ギターの高音も綺麗にヌケる。伝説デモ『POWER METAL』もボーナス追加した決定盤です。The Old Waldorf, San Francisco, CA, USA 18th October 1982 SBD (62:18)
Live at the Old Waldorf, San Francisco, CA, USA 18th October 1982 1. Hit The Lights 2. The Mechanix 3. Phantom Lord 4. Jump In The Fire 5. Motorbreath 6. No Remorse 7. Seek & Destroy 8. Metal Militia Live at Whiskey A Go-Go, Hollywood, CA, USA 4th August 1982 9. No Remorse
"POWER METAL" Demo Recorded at Ron McGovney's Garage, CA, USA April 1982 10. Hit The Lights 11. The Mechanix 12. Motorbreath 13. Jump In The Fire SOUNDBOARD RECORDING
James Hetfield - Vocals, Rhythm Guitar Dave Mustaine - Lead Guitar Ron McGovney - Bass Lars Ulrich - Drums