エリック・クラプトンの2011年ヨーロッパ・ツアーのハイライトとなったロイヤル・アルバート・ホール11連続公演から、後半日程に組まれたスティーヴ・ウィンウッドとのジョイント・コンサート3公演の超高音質・極上音源が6枚組CDでリリースです。ウィンウッドとの公演は、5月26日~6月1日までの間に5公演行なわれました。本盤は、初日の26日、2日目の27日、最終日の6月1日という、セット・リストが変化した序盤と終盤を絶妙にカバーしています。しかも使用したマスターは、3公演ともネット上は勿論、トレーダー間でも一切出回っていないオリジナル高音質DATマスターで、全て同一のテーパーにより、最良の環境・ポジションで録音されています(昨年のクラプトン&ベックのロンドンO2、先のロジャー・ウォーターズ(with ギルモア)ロンドンO2、マッカートニーのロンドン・ハマースミス等、数えきれない程の最高音質録音マスターを提供してくれる、ロンドン在住のイギリス人テーパーによるものです。)ネット上に存在する同日の音源を遥かに凌駕する、まさに驚愕の最高音質音源集。クラプトンのギターがまるで目の前で鳴っているかのようなラウドネスと生々しさ、ハイハットを含むシンバル類のサウンドの鮮度、バンド・サウンド全体の透明感。本盤を聴かれれば、これらにおいてネット上の音源との明らかなクオリティの差にお気づきいただけるでしょう。初日は、何と言っても一年ぶりとなる二人のステージの最初ということで、今年流のパフォーマンスを確認できるものです。バンド・パーソネルは前年と同じでしたが、セット・リストにはクラプトン主導の「Hoochie Coochie Man」、ウィンウッド主導の「While You See A Chance」が加わったことで、また聴きどころが変わっています。後者や「Glad」あたりのウィンウッド・ナンバーでのプレイを聴くと、クラプトンの天性とも言える柔軟なセッション・センスを感じ取ることができます。初日は、結果的には最も演奏曲数が少なかった日となりましたが、続く公演に変化が生じたのも、この初日があったからこそと言えるでしょう。そして2日目は、初日に比べて中盤のシッティング・セットで「Driftin’」と「Layla」が多くプレイされました。初日を終えた二人が、「もっといけるよね!」と相談した結果でしょう。この形で進んだ公演は、最終日にウィンウッドのファースト・ソロアルバムに収められていた「Midland Maniac」に代わってトラフィック時代の「Pearly Queen」が演奏されるに至りました。また最終日では、オープニング・ナンバーでクラプトンが今までなかった独自の一人弾きのイントロを付加しています。このように、二人の息の合い具合、好みと気分によって連日少しずつセット・リストと趣きが変わっていきました。ファン・サイトに上がっているレビューを見れば、ハイライトは中盤のシッティング・セットと「Voodoo Chile」と「Cocaine」だったという意見が多く、年齢層の高かったオーディエンスの好みが如実に現われています。中盤でしっとりと大人のステージを見せた後の、この2曲での弾け具合、弾きまくりにオーディエンスは衝撃を受けたと想像されます。ネット音源のクオリティを凌駕したオリジナル・マスターの本盤こそが、最新クラプトン&ウィンウッド公演の決定版であり、また、来日公演の予習には最適のタイトルと断言できます。Live at The Royal Albert Hall, London, UK 26th, 27th May & 1st June 2011
TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 26th May 2011 Disc 1 (53:03) 1. Opening 2. Had To Cry Today 3. Low Down 4. After Midnight 5. Presence Of The Lord 6. Glad 7. Well Alright 8. Hoochie Coochie Man 9. While You See A Chance 10. Key To The Highway 11. Midland Maniac
Disc 2 (63:47) 1. Crossroads 2. Georgia On My Mind 3. That's No Way To Get Along 4. Can't Find My Way Home 5. Gimme Some Lovin' 6. Voodoo Chile 7. Cocaine 8. Dear Mr. Fantasy
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 27th May 2011 Disc 3 (55:12) 1. Opening 2. Had To Cry Today 3. Low Down 4. After Midnight 5. Presence Of The Lord 6. Glad 7. Well Alright 8. Hoochie Coochie Man 9. While You See A Chance 10. Key To The Highway 11. Midland Maniac
Disc 4 (78:02) 1. Crossroads 2. Georgia On My Mind 3. Driftin' 4. That's No Way To Get Along 5. Layla 6. Can't Find My Way Home 7. Gimme Some Lovin' 8. Voodoo Chile 9. Cocaine 10. Dear Mr. Fantasy
Live at The Royal Albert Hall, London, UK 1st June 2011 Disc 5 (54:12) 1. Opening 2. Had To Cry Today 3. Low Down 4. After Midnight 5. Presence Of The Lord 6. Glad 7. Well Alright 8. Hoochie Coochie Man 9. While You See A Chance 10. Key To The Highway 11. Pearly Queen
Disc 6 (79:58) 1. Crossroads 2. Georgia On My Mind 3. Driftin' 4. That's No Way To Get Along 5. Layla 6. Can't Find My Way Home 7. Gimme Some Lovin' 8. Voodoo Chile 9. Cocaine 10. Dear Mr. Fantasy
Eric Clapton - Guitar, Vocals Steve Winwood - Hammond Organ, Piano, Guitar, Vocals Chris Stainton - Keyboards Willie Weeks - Bass Steve Gadd - Drums Michelle John - Backing Vocals Sharon White - Backing Vocals