2012年「50 & Counting…」ツアー開始前にパリで行われたシークレット・ギグから、最初に行われた「Le Trabendo」でのギグをオーディエンス録音で収録。シアター・クラスの会場の親密な臨場感がひしひしと伝わってくる優秀な録音です。ただし音のエッジが終始割れ気味な録音状態であり、そこが耳障りに感じてしまうかもしれません。(中低音のつぶれ少し削る処理は行っています。)これが通常のコンサートでしたら残念な録音状態ということで片づけられてしまうかもしれませんが、このようなシークレット・ギグの場合はそれでも十分に楽しめてしまうのが小さな会場で録音の良いところでしょう。しかもこの日は12年のステージで唯一「Route66」が演奏された日でしたが、そのずっしりとした演奏はこれが最初の観客を前にしたライブのオープニングとは思えないほど堂々としたもので、これ一曲だけでも今回の音源を聴く価値があると言えるのではないでしょうか。バンドの結成50周年を祝うにふさわしいオープニングでした。この後行われた通常のショウではゲストとの共演ナンバーとなった「Champagne And Reefer」をストーンズだけで演奏しているのが貴重で、ここではクラプトンのようなゲストが登場しない分、ミックがハーモニカを吹きまくるといった展開が面白いものです。かと思えばこれが最初のギグでしたので、ショウ本編と違ってミック・テイラーが加わらない「Midnight Rambler」の演奏が淡泊で盛り上がりに欠けているように聴こえる点は本番のショウと違う雰囲気ですし、ギグ終盤と察した観客達がしきりに「Sympathy For The Devil」をリクエストする声が何度も飛び交うなど、演奏と臨場感の両方で大いに楽しめる貴重なシークレット・ギグを収録したアイテムと言えます。Live at Le Trabendo, Paris, France 25th October 2012 TRULY AMAZING SOUND
1. Route 66★ 2. It's Only Rock'n Roll (But I Like It) 3. Shattered 4. When The Whip Comes Down 5. Champagne And Reefer 6. Doom And Gloom 7. Miss You 8. Tumbling Dice 9. Start Me Up 10. Midnight Rambler 11. Jumping Jack Flash 12. Brown Sugar