1978年、バンドが「STAINED CLASS」を引っ提げやって来た初来日公演は、これまで各種のアイテムや映像によってファンに親しまれてきました。中でも、来日3公演目に当たる7月31日の新宿・東京厚生年金会館公演は、ラジオ放送音源が以前から大定番。近年もスタンダードな素材としては、過去最高音質を誇る決定版がプレスCDタイトル「CLASS OF '78」(Shades 378)としてリリースされ、ファンを驚かせました。しかしこの'78年7月31日のライヴ・ソースには、2度目の来日を直前に控えた'79年1月14日、ラジオで再度オンエアされた、もうひとつの放送音源が存在するのです。本作ではその時の音楽番組"ゴールデン・ライブ・ステージ"バージョンを、当時の日本語DJや解説は勿論、前後・曲中のCMも全てノンカットのまま、51分39秒に渡って超高音質で収録! PRIESTの初来日サウンドボードは超有名音源ですが、この形状でのリリースはかつて存在しませんでした(これまでの同放送タイトルは全て40分収録)。ファンならば絶対に聴かねばならない音源です!当時のムードを目いっぱい感じさせるDJやCMも興味深いポイントではありますが、本作で何より驚かされるのは、この最高音質ぶり。誰もが一聴して「これが本当にエアチェック?」,「ラジオ局のマスターコピー落としではないのか?」と衝撃を受けるのは間違いなし!ロブのヴォーカルは勿論、ギター・サウンドのダイレクト感といったら本当に凄まじい! この音で再現される「The Great Gate Of Kiev」(キエフの大門)の荘厳さ、エキサイトメント溢れる「White Heat, Red Hot」、劇的な「Victim Of Changes」などは、誰もが終始圧倒されるはず。同日既発では未収録だった「Exciter」も、DJの軽快な語りをバックに聴くことができます(2分21秒収録)。またトラック10ではステージの機材に関して、スピーカーやドラムキットの説明も入ります。ここで聴ける当時らしい柔らかい語り口、思いのほか詳しい解説も、本編同様にファンには堪ならい聴き所でしょう。そしてトラック13の「Genocide」は13分もの壮絶な一大エピック! いまだ'70年代的なハードロックの色合いを濃厚に有した当時のPRIESTは、こういう曲をプレイさせても素晴らしい!時折インサートされたCMも含め、まるで昨日・今日録音されたような抜群のマスター鮮度には驚くと同時に、深い感銘も受けるのです。これを聴けば、気持ちは1979年1月にタイムスリップ! 本作を聴いた後に'79年の来日初演「PRIEST IN THE EAST : FIRST NIGHT COMPLETE」へと移れば、当時のロック・ファンの気持ちを理解できるのではないでしょうか。Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 31st July 1978 STEREO SBD(LONGER VERSION) Broadcast Date: 14th January 1979
1. CM 1 2. Golden Live Stage Intro. 3. CM 2 4. The Great Gate Of Kiev 5. DJ Intro. feat. Exciter 6. White Heat, Red Hot 7. Rob MC 1 8. Victim Of Changes 9. CM 3 10. DJ Talk 11. Rob MC 2 12. Beyond The Realms Of Death 13. Genocide 14. Tyrant 15. CM 4 16. DJ Outro.
Rob Halford - Vocals K.K. Downing - Guitars Glenn Tipton - Guitars Ian Hill - Bass Les Binks - Drums