衝撃のデビューから約1年。全盛の勢いを駆って初来日まで果たした1987年のCINDERELLA。その現場を体験できるライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1987年8月15日:新宿厚生年金会館」。その大傑作オーディエンス録音です。彼らの初来日と言えば、あまりの人気ぶりに追加の追加まで組まれた絶頂期でもありました。まずは、そのスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。・8月5日:名古屋市公会堂・8月6日:大阪厚生年金会館・8月8日:五反田簡易保険ホール・8月10日:新宿厚生年金会館・8月11日:新宿厚生年金会館・8月12日:新宿厚生年金会館・8月13日:渋谷公会堂(追加公演)・8月15日:新宿厚生年金会館(再追加公演)←★本作★ 以上、全8公演。1991年まで4度の来日が実現しましたが、1987年こそ最初にして最多記録でもありました。各地の名ホールがズラリと並び、特に東京は再追加まで出て3会場・6公演にも及んだ。本作の新宿公演は、そんな激震地の最終公演だったわけです(ちなみに、初来日はTV放送プロショットも有名ですが、そちらは収録日不明。複数会場の可能性もあります)。そんなショウを記録した本作は、実に見事な強力オーディエンス録音……です、たぶん。いきなり気弱になって申し訳ないのですが、聴けば聴くほど自信がなくなる。最近になって登場した新発掘マスターで、マイク録音として公開されているので客録なのでしょう。しかし、流れ出る演奏音はクリアでビビッドでゼロ距離。芯は力強いですし、音色にも空間感覚はなく、ベースランの1音1音まで克明なのです。生々しい声援や手拍子からするとオーディエンス録音か……待てよ? TV放送も妙に生々しい歓声がオーバーダブされてたな。もしやTVと同じサウンドボード!? いや、歓声もMCも違うな……と迷いばかりが深くなるのです。それほどの絶品サウンドで描かれるのは、人気絶頂のフルショウ。前述のTVプロショットは放送枠の関係かカットもありましたが、本作は終始一貫のフル録音。ここで比較しながら整理してみましょう。NIGHT SONGS(9曲)・Once Around The Ride/Nothin' for Nothin'/In From The Outside/Night Songs/Push, Push/Back Home Again/Nobody's Fool/Somebody Save Me/Shake Me その他(5曲)・LONG COLD WINTER:Fallin' Apart At The Seams(★)/Gypsy Road(★)・その他:Talk Is Cheap/Tokyo Blues Jam/Jumpin' Jack Flash ※注:「★」印はTV放送プロショット『SHAKES JAPAN 1987』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。軸になっているのは当然『NIGHT SONGS』で、全10曲中「Hell On Wheels」以外の全曲を演奏。そこに『LONG COLD WINTER』の2曲や『STILL CLIMBING』に収録される事になる「Talk Is Cheap」等の新曲群もまぶされている。もちろんステージ・テンションで爆上げされた名作『NIGHT SONGS』のレパートリーが悪かろうハズがなく、新曲群も初期アレンジが新鮮なのです。サウンドボード録音にしてはリアルで、オーディエンス録音にしては超タイト。そんなな銘品サウンドで「生演奏版NIGHT SONGS」となるフルショウを極上体験できるライヴアルバムです。華やかなりしLAメタル・ムーヴメントの最中に登場し、本格的なブルース・テイストで時代をリードしてもいたCINDERELLA。伝説の初来日「1987年8月15日:新宿厚生年金会館」の大傑作オーディエンス録音。とにかくクリアでビビッドなゼロ距離サウンドで、芯は力強いですし、音色にも空間感覚はなく、ベースランの1音1音まで克明。彼らの初来日はTV放送プロショットも有名ですが、そのサウンドボード音声にも肉薄する名録音です。『NIGHT SONGS』の全10曲中9曲が大盤振る舞いされ、TV放送ではカットされた2ndアルバムの「Fallin' Apart At The Seams」「Gypsy Road」も楽しめる新名盤です。Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 15th August 1987 TRULY PERFECT SOUND (79:57)
1. Intro 2. Once Around The Ride 3. Nothin' for Nothin' 4. In From The Outside 5. Talk Is Cheap 6.Jeff Guitar Solo 7. Night Songs 8. Push, Push 9. Tokyo Blues Jam 10. Back Home Again 11. Fallin' Apart At The Seams 12. Tom Guitar Solo 13. Nobody's Fool 14. Drum Solo 15. Gypsy Road
16. Somebody Save Me 17. Shake Me 18. Jumpin' Jack Flash Tom Keifer - Guitar, Vocals Eric Brittingham - Bass, Vocals Jeff Labar - Guitar, Vocals Fred Coury - Drums