何かと見過ごされがちなケニー・ジョーンズ在籍時のザ・フーのステージを捉えた極上オーディエンスが登場!まず何と言っても音質が抜群。モノラル録音のどっしりとした迫力とオンな音像の相乗効果で迫力満点。ぜひスピーカーから爆音で鳴らして楽しんでください。そんな極上音源なのですが、カセットをかけ替えたパートだと推測される「Music Must Change」以降で生じていたピッチの不安定さを完璧にアジャスト。元々の音質が非常に素晴らしいだけに、いよいよ安心して聞きこめる状態と仕上げています。その「Music Must Change」では演奏の最中でロジャーが歌うのを止めるほどハウリングが生じてしまいますが、それをものともしない振り切れまくった演奏が壮絶。そもそもオープニングの「Substitute」からしてハイテンション。ケニーのドラムのタイトさもキース・ムーンとは違う魅力をはっきり伝えてくれます。何よりピート自身がこの時期のステージがいかに楽しかったのか…ということを自伝の中で力説しており、この年の5月からライブ活動を始めた新生フーが軌道に乗り始めた時期の極上音質ドキュメントとなっています。にもかかわらず、ここで聞かれる凄まじい勢いは思いもよらぬ事件で削がれてしまう。ピートがライブ序盤で「明日はシンシナティだぜ!」と叫んでいますが、そう翌日があの観客が死亡するという痛ましい事件の起きた日であり、その前日の模様を捉えている貴重なドキュメントでもあったという。つまり、翌日に起こる悲劇など知る由もないフーの面々、特にピートがバンドをグイグイと引っぱっており、自身がボーカルをとる「Long Live Rock」も超ハイテンション。また自伝においてこの時期のピートは演奏が乗ってくるとアドリブで歌い出すことにハマっていたと書いていましたが、正にこの日もライブ後半で「Sparks」から「I’m London」と名付けられたアドリブ・ソングを歌い始めます。ここで特筆すべきは、そうした流れをケニーのドラムが完全にフォローしてくれていること。この場面に限らず、全編を通して彼のドラミングの素晴らしさを捉えてくれている点も今回の音源の特筆すべき所かと。文字通り乗りに乗ったステージを捉えてくれた極上オーディエンスであった訳ですが、皮肉にも翌日のシンシナティでの悲劇が新生ザ・フーの活動に大きな影を落としてしまう前、ピートを始めとしたメンバーが無邪気に演奏に打ち込んでいた姿を素晴らしい音質で捉えてくれたドキュメントでもあったのです。そして繰り返しますが、キースの暴れまくるプレイとは違ったケニーのドラムの魅力をここまでしっかり捉えてくれた音源というのも、なかなかないのでは。もし翌日の悲劇がなければ、さらにサウンドが進化していったであろうハイテンション。「ケニー時代?別に…」と食わず嫌いなマニアにも自信を持って推せる驚きの初登場オーディエンス・アルバム。ミラード録音「L.A. FORUM 1980 1ST NIGHT: MIKE MILLARD MASTER TAPES」と共にケニー期のザ・フーを代表する極上音源が登場!(リマスター・メモ)Music Must Change テープチェンジ以降はピッチが速く、My Generation以降はかなり速くなるピッチを修正。Civic Arena, Pittsburgh, PA, USA 2nd December 1979 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1 (58:07) 1. Intro 2. Substitute 3. I Can't Explain 4. Baba O'Riley 5. The Punk Meets the Godfather 6. Boris the Spider 7. My Wife 8. Sister Disco 9. Behind Blue Eyes 10. Music Must Change 11. Drowned
Disc 2 (66:53) 1. Who Are You 2. Five-Fifteen 3. Pinball Wizard 4. See Me, Feel Me 5. Long Live Rock 6. My Generation 7. I Can See For Miles 8. Sparks 9. I’m London (Pete’s improv) 10. Won't Get Fooled Again 11. Magic Bus 12. Dancing in the Street / Dance It Away
Pete Townshend - Guitar, Vocals Roger Daltrey - Vocals, Harmonica John Entwistle - Bass, Vocals Kenney Jones - Drums John Bundrick - Piano, Keyboards