2000年の「Standing On The Shoulder Of Giants Tour」はキックオフツアーを日本で行いバンドは3公演のみの短いEUツアーを経て、北米ツアーに突入していく。オアシスのワールド・ツアーにおいて、日本初のキックオフとなった2月29日横浜アリーナ公演はバンドとしての統一感の無さやリアムの精彩を欠いたパフォーマンスによってMelody Maker誌に「今まで観た中で最高のリハーサル」とバッサリと切り捨てられた。旧知の盟友ボーンヘッドとギグジーの脱退劇から、新メンバーであるゲムとアンディの加入により、オアシスのライブバンドとしてのあり方に心配がつきまとっていたものの、その後のジャパンツアーでは徐々にバンドとしての一体感が増していき、ツアー最終日の仙台公演では素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれた。一度帰国したバンドは、3公演のみのマイクロ・ヨーロピアンレグを、フランス、ベルギー、ドイツの3カ国で開催する。こちらでも日本公演後半の調子を維持しておりバンドのパフォーマンスも上々の出来である。本作はこの短期欧州ツアより最終公演となるドイツ・ケルン公演を2種類のFMサウンドボード音源を核とし、放送されなかった「Fuckin' In The Bushes」「Go Let It Out」「Rock 'n' Roll Star」の3曲を良好なオーディエンス録音で補完した初の完全収録タイトルである。リアムが「Whatever!」と曲紹介をしつつ「Acquiesce」をノエルが弾き初め、曲のラストにはThe La'sの「There She Goes」を爪弾く様子や、同年7月中旬のUKツアーから「Don't Look Back In Anger」のコーラスをオーディエンスに託すようになったノエルが、この日の2度目のコーラスで「After you were!」と言い、オーディエンスにコーラスを託すシーンなど、聴きどころも多い公演でワールド・ツアー序盤のハイライトといえるだろう。ボーナストラックには、カナダ・トロント公演を高音質のFMソース (RadioSonic on CBC Radio2) を元に、当時放送された全11曲とDJのトークを収録している。さらに、ツアー序盤でセットリストから外されることとなった新曲「Where Did It All Go Wrong?」と「I Can See A Liar」の2曲のTVパフォーマンスをサウンドボード音源で収録しており、2000年序盤のバンドの動きをしっかりと追体験できるタイトルとなっている。OASIS 2000 STANDING ON THE STAGE OF COLOGNE 2CD
The E-WERK, COLOGNE, GERMANY March 25, 2000 DISC ONE 01. Fuckin' In The Bushes 02. Go Let It Out 03. Who Feels Love? 04. Supersonic 05. Shakermaker 06. Acquiesce 07. Sunday Morning Call 08. Gas Panic! 09. Roll With It 10. Stand By Me 11. Wonderwall 12. Cigarettes & Alcohol
13. Don't Look Back In Anger 14. Live Forever
DISC TWO 01. Helter Skelter 02. Rock 'n' Roll Star MAPLE LEAF GARDENS, TORONTO ONTARIO CANADA April 29, 2000 03. DJ Introduction 04. Fuckin’ In The Bushes 05. Go Let It Out 06. Who Feels Love? 07. Supersonic 08. Acquiesce 09. Where Did It All Go Wrong? 10. Gas Panic!
11. Roll With It 12. Wonderwall 13. Don't Look Back In Anger 14. Live Forever 15. DJ Outroduction TONIGHT SHOW with JAY LENO April 10, 2000 16. Where Did It All Go Wrong? LATE SHOW with DAVID LETTERMAN May 2, 2000 17. I Can See A Liar