『FRAMPTON COMES ALIVE!』の大ブレイクにより、時代の寵児へと登り詰めていた1976年のピーター・フランプトン。そんな当時を伝える関係者流出サウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に刻まれているのは「1976年4月30日シアトル公演」。その極上サウンドボード録音です。1976年は『COMES ALIVE!』大ヒットの年であり、スタジオ作品的には『FRAMPTON』時代。そして、最近ではマイク・ミラードの新発掘『L.A. FORUM 1976』も記憶に新しいところ。そんな状況を整理する意味でも、まずは当時のスケジュールを振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。1975年・2月10日ー3月1日:北米#1a(6公演)《3月3日『FRAMPTON』発売》・3月14日ー24日:北米#1b(7公演)・5月5日ー9月7日:北米#2(40公演)←※公式COMES ALIVE!・10月11日ー12月17日:北米#3(18公演)←※公式COMES ALIVE! 1976年《1月6日『FRAMPTON COMES ALIVE!』発売》・1月23日ー5月2日:北米#4(38公演) ←★ココ★・6月12日ー9月5日:北米#5(22公演)・10月8日ー10日:北米#6(3公演)・10月22日ー11月8日:欧州(9公演)《11月『I'M IN YOU』制作開始》・12月2日ー14日:北米#7(3公演)←※L.A. FORUM 1976 これが1975年/1976年のピーター・フランプトン。『COMES ALIVE!』は1975年後半の全米ツアーから制作されましたが、本作のシアトル公演はその続編とも言うべき1976年の序盤。「北米#4」の36公演目にあたるコンサートでした。このショウは名門「JEMS」発掘のオーディエンス録音も知られていますが、本作はまったくの別物。独自ルートからもたらされた関係者マスターのサウンドボード録音なのです。実際、本作のサウンドは極上。ステレオ感が乏しいために「COMES ALIVE!を超える!」と喧伝するのは躊躇うところですが、かと言って負けてもいない。詳細は伝わっていないのですが、恐らくはミックス卓直結系。人気絶頂の大歓声も記録されているのですが、それがド密着な演奏やヴァーカルの遙か彼方で鳴っている。イメージとしては「あまりにも巨大な声援なために、演奏マイクに入り込んでしまった」という感じ。演奏自体は狭いリハーサルルームかと思うほどの息づかいとプライベート感を漂わせつつ、演奏の熱気と開放感はアリーナ級。まさに直結系サウンドボードだからこその異次元感覚を存分に味わえます。そんなダイレクト・サウンドで描かれるのは「通しCOMES ALIVE!」とでも呼びたくなるフルショウ。伝統のオフィシャル名盤は複数の公演から制作された編集作品であり、アナログ4面を前提とした曲順も実際のステージとは異なるものでした。それに対し、本作はサウンドボードとは言っても無加工の一貫録音。より自然なフルショウを楽しめるのです。ここで似て非なる選曲もチェックしてみましょう。フランプトン(4曲)・Penny for Your Thoughts/Baby, I Love Your Way/Show Me The Way/(I'll Give You) Money その他(13曲)・ロック・オン:Shine On・ウインド・オブ・チェンジ:All I Want to Be Be (Is by Your Side)/It's A Plain Shame/Jumpin' Jack Flash・フランプトンズ・キャメル:Lines On My Face/Do You Feel Like We Do/White Sugar(★)・サムシンズ・ハプニング:Baby (Somethin's Happening)/Doobie Wah/I Wanna Go To The Sun ※注:「★」印は『FRAMPTON COMES ALIVE!(オリジナル版)』で聴けない曲。……と、このようになっています。ミラードの名作『L.A. FORUM 1976』で聴けなかった「All I Want to Be Be (Is by Your Side)」「Penny for Your Thoughts」で始まるセットは『COMES ALIVE!』にあった「Wind of Change」は聴けないものの、代わりに「White Sugar」がセットイン。『WIND OF CHANGE』『FRAMPTON'S CAMEL』『SOMETHIN'S HAPPENING』からも均等バランスになっています。とにもかくにもド密着感たっぷりな直結サウンドボードで全盛フランプトンのフルショウを味わえる。コレに尽きます。『FRAMPTON COMES ALIVE!』にも匹敵する熱演でありながら、さらに自然で生々しい生演奏が脳みそに直接流し込まれる快感。まさに文化遺産と呼ぶに相応しい新発掘。「1976年4月30日シアトル公演」の極上サウンドボード録音。独自ルートからもたらされた関係者マスターで、そのサウンドは極上。ミックス卓直結系で演奏自体は狭いリハーサルルームかと思うほどの息づかいとプライベート感を漂わせつつ、演奏の熱気と開放感はアリーナ級。『COMES ALIVE!』では聴けなかった「White Sugar」も美味しい全盛期のフルショウが脳みその直接流し込まれる新名盤です。Live at Seattle Center Arena, Seattle, WA, USA 30th April 1976 SBD(from Original Masters)
Disc 1 (46:41) 1. Intro 2. All I Wanna Be (Is by Your Side) 3. Penny for Your Thoughts 4. Baby, I Love Your Way 5. Baby (Somethin's Happening) 6. Doobie Wah 7. Lines on My Face 8. Show Me the Way 9. I Wanna Go to the Sun 10. (I'll Give You) Money
Disc 2 (41:32) 1. It's a Plain Shame 2. Do You Feel Like We Do 3. Shine On 4. White Sugar 5. Jumpin' Jack Flash Peter Frampton - Vocals, Guitar Stanley Sheldon - Bass Bob Mayo - Keyboards, Guitar Joe Vitale - Drums SOUNDBOARD RECORDING