1962年にロックンロール・バンド、ザ・ヴァンガーズでデビューし60年代後半の北欧/ヨーロッパ・ジャズ黎明期にヤン・ガルバレク、アリルド・アンデルセン、ヨン・クリスタンセンと共に"北欧 ビッグ 4"と呼ばれシーンを牽引し、先進的な独立レーベルECMの設立から現在までレーベルの顔として常に第一線に立つノルウェーの至宝、ギタリスト/作曲家のテリエ・リピダルの、ソロ・アーティストとしてのキャリアの原点となる最重要ライヴ・セッション初登場!!リピダルのECMからの最初のアルバムを発表した1971年に、1969年の第一回目に参加して絶賛された伝説の「バーデン・バーデン・ジャズ・フェスティバル」へ、ソロ・アーティストとしてバルレ・フィリップス、アラン・スキッドモア、マーク・チャリング、ニック・エヴァンス、エルトン・ディーン、ロイ・バービントン、スチュ・マーティンほか、ヨーロッパの精鋭に、さらにオーケストラまでも伴っての、リピダルの最初期の最重要パフォーマンスとなった1971年12月17、18日に行われたバーデン・バーデン・ジャズ・フェスティバルでのライヴ・セッションを、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質サウンドボード(4曲目にマスターに起因するプチノイズが一箇所あり)にて70分に渡り収録したアイテムが入荷しました!!2日間に渡りフューチャーされたリピダルのセッションですが、12月17日のパフォーマンスは4曲披露されており、フリーな展開、さらに2曲目ではオーケストラまでも参加した、ジャズというより現代音楽といえるプログレッシヴな楽曲を中心に演奏しており、ひとつのジャンルでは括ることの出来ない、ギタリストでありながら総合的な音楽家としての片鱗をすでにみせておりとても興味深い内容となっています!なおこの17日のセッションにはニュークリアス、キース・ティペット・グループ、ソフト・マシーンのブリティッシュ・オールスターズも参加しています。リピダルの長いキャリアのなかでバンドを組んでの活動というと、70年代中期のエレクトリック・マイルスや後期キング・クリムゾンなどとも共通するプログレッシヴなジャズ・ロックを演奏する「オデッセイ」が最初ですが、12月18日の演奏はまさに70年代中期に顕著となる「ビッチェズ・ブリュー」「オン・ザ・コーナー」的なエレクトリック・マイルスを彷彿とさせる伝説のグループ「オデッセイ」へと繋がる演奏が聴けます。
ポリリズミックな反復とサイケな色付け、ジャズもロックもファンクもアフロもごちゃ混ぜとなり、混沌のなかに美と狂気が同居する、凄腕のメンツが一丸となったインプロビゼーションの極地を味わっていただきたい!!