傑作連発のオリジナルDATシリーズから驚異の新マスターが2作同時リリース決定! “ハードロック・リッチー”最後の来日となった1995年の現場が超・極上サウンドで甦る姉妹作が登場です。本作は、2連作同時リリースの第二弾。「1995年11月20日:九州厚生年金会館」公演の超絶級オーディエンス録音です。当店では歴代RAINBOWの来日を可能な限りの高品質/ラインナップでアーカイヴしており、1995年も例外ではありません。姉妹作『KYOTO 1995 DAT MASTER』も同時リリースとなりますので、ここでも日程でコレクション整理をしておきましょう。・11月11日『FLY BY NIGHT(代々木)』・11月12日『RETURN OF THE BLACK(代々木)』・11月14日『KYOTO 1995: DAT MASTER』・11月16日『OSAKA 1995 1ST NIGHT(府立体育館)』・11月17日『NAGOYA 1995 DAT MASTER』・11月19日『TEARS IN BLACK(大阪)』・11月20日:九州厚生年金会館 ←★本作★・11月22日『KILLING FLOOR(横浜文体)』・11月23日『ELECTRIC EVER(NKホール)』※各日とも代表録音のみ。以上、全9公演。ツアーは東京から始まり、西日本を巡って東京に戻る流れで、本作の福岡公演は関東へ戻る直前の南端。BLACKMORE'S NIGHTでは九州上陸は果たされず、ハードロック・ギタリストとしてだけでなく、リッチーの人生でも最後の福岡公演……になってしまうかもしれません。そんな九州公演『FUKUOKA 1995』が人気でしたが、本作はまったくの別録音。同時リリースの『KYOTO 1995 DAT MASTER』と同録音家コレクションから発掘されたDATマスターからダイレクトにデジタル化された新名盤なのです。そして、そのサウンドはまたしても超極上。比べ……いやいや、ヤメヤメ。全然次元が違う。『FUKUOKA 1995』も90年代にしては端正な美録音ではありましたが、猛烈にオンでサウンドボード的な本作とは比較するだけバカらしい。実際、本作も『KYOTO 1995 DAT MASTER』と同じく大気を介した空間録音というのが信じられません。とは言え、個性はやや違う。『KYOTO 1995 DAT MASTER』がギターとベース(あとキーボードも)が強烈だったのに対し、本作はギター&ヴォーカルが凄い。クッキリとした輪郭の端の端までシャープでありつつ、かと言ってエッジが耳に痛いわけでももない。ただひたすら透き通ったクリアさの中でディテールの細やかさが際立ち、歌詞の一語どころか息づかいレベルまで鮮明。『KYOTO 1995 DAT MASTER』が「こんなフレーズまで聞こえるのか」という異次元感のある高音質だとすれば、本作は「まるでサウンドボード」の言葉でイメージする通りの高音質なのです。京都とは似て非なる極上サウンドで描かれるのは、やはり似て非なるフルショウ。上記のように、今週の2タイトルをもって全公演のライヴアルバムが出揃いましたので、すべてを見渡した上で判明した「固定曲」と「日替わり曲」に分類して整理してみましょう。固定曲(12曲)・孤高のストレンジャー:Too Late For Tears/Hunting Humans/Wolf To The Moon/Still I'm Sad/Black Masquerade/Ariel/Hall Of The Mountain King・その他:Difficult To Cure/Temple Of The King/Since You Been Gone/Perfect Strangers/Burn 日替わり曲(5曲)・準固定曲:Spotlight Kid/Long Live Rock'n'Roll/Man On The Silver Mountain・位置変動曲:Street Of Dreams/Maybe Next Time ……と、このようになっています。「固定曲」は1995年来日の全公演で演奏した曲で「日替わり曲」は9公演中6回以上のもの。「日替わり曲」も使われ方で「準固定曲」と「位置変動曲」に分けられ、前者はショウ前半で位置も決まっていました。ショウは後半に行くほどリッチーの気分が反映されて様々な曲がその場で決まっていき、当然曲順もランダムになっていく。そうした変化を付ける曲が「位置変動曲」というわけです。そして、本作の福岡公演は初日(11/11)と並んで曲数が少ないショウでもありました。それでも初日は遊び曲が多いために曲数のわりに多彩でしたが、福岡は遊びがほとんどないのも特徴でした。「大は小を兼ねる」と考えるとダメなショウかと思いがちですが、そう単純ではないのが音楽の面白いところ。RAINBOWの場合、遊びが多いショウは楽しくカラフルな反面、やや散漫になりがち。しかし、本作(福岡)のように遊びがないと必殺曲を矢継ぎ早に畳みかけていく集中力になっていく。実際、本作はインプロヴィゼーションも緊張感のあるフレーズが多く、ショウ全体もピリッとシリアスなムードで進んでいく。実にタイトで小気味良いショウでもあるのです。リッチ・サウンドで多彩な遊びで楽しい『KYOTO 1995 DAT MASTER』と、クリア・サウンドでシャープなショウの本作。個性は真反対ながら、どちらも超絶級級な絶世の美姉妹作です。「1995年11月20日:九州厚生年金会館」公演の超絶級オーディエンス録音。猛烈にオンでサウンドボード的なダイレクト・サウンドで、空間録音というのが信じられない。特にギターとヴォーカルが素晴らしく、クッキリとした輪郭の端の端までシャープで、透き通ったクリアさの中でディテールの細やかさが際立ち、歌詞の一語どころか息づかいレベルまで鮮明。ショウは遊びが少ない反面、必殺曲を矢継ぎ早に畳みかけていく集中力が素晴らしい。ピリッとシリアスでタイトなフルショウを極上体験できる新名盤です。
Live at Kyushu Koseinenkin Kaikan, Fukuoka, Japan 20th November 1995 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (55:29) 1. Intro 2. Land Of Hope And Glory 3. Over The Rainbow 4. Spotlight Kid 5. Too Late for Tears 6. Long Live Rock 'n' Roll 7. Hunting Humans 8. Wolf to the Moon 9. Difficult to Cure 10. Keyboard Solo 11. Still I'm Sad 12. Drum Solo 13. Man on the Silver Mountain
Disc 2 (52:51) 1. The Temple of the King 2. Black Masquerade 3. Ariel 4. Since You Been Gone 5. Perfect Strangers 6. In the Hall of the Mountain King 7. Street of Dreams 8. Maybe Next Time 9. Burn 10. Over The Rainbow
Ritchie Blackmore - Guitar Doogie White - Vocal Greg Smith - Bass Paul Morris - Keyboards Chuck Burgi - Drums