神に選ばれし人類史上最も上手いギタリスト、ジョン・マクラフリンが最も脂が乗っていた1980年代の、これでもか!というほどの神業連発の超絶トリオを中心に、同日の対バンの変則スーパー・ギター・トリオ、さらに究極のギター・デュオ、マクラフリンとパコの桁外れ化け物バトルまで、徹底的に味わい尽くせ!!!完全限定盤。やはりマクラフリンにはトリオが似合う。本格的なキャリアのスタートでもあるトニー・ウィリアムスのライフタイムに始まり、高い評価を得たばかりになかなか終止符を打てなかった70年代のマハビシュヌ中心生活(シャクティというとんでもないプロジェクトを忘れてはいけない)を経て、80年代に入りスーパー・ギター・トリオを機に、さらなるギター演奏の限界に挑むための時代に突入。そのために相応しいのはやはりトリオ編成となる。ここでスーパー・ギター・トリオ以降のトリオ編成での活動の流れを整理しておくと、86年の「アドヴェンチャー・イン・レディオランド」録音後からベースのヨナス・エルボーグ、ジェフ・バーリン、パーカッションのトリロク・グルトゥとトリオ活動が始められ、89年にベースのカイ・エクハルトが参加しメンバーが固定してロンドンでのライヴ録音「トリオ・ライヴ」をリリース。91年にはベースがドミニク・ディ・ピアッツァ(2曲はエクハルト)に代わりトリオ第2作「ケ・アレグリア」を91年に発表。そして93年には「プレイズ・ビル・エヴァンス」を録音した後フリー・スピリッツを結成。このマクラフリン・トリオ活動での80年代を代表するのが、エクハルトとグルトゥを擁したラインナップで、最早テクニック云々などと形容出来ないレベルに達したプロのギタリストが聴いても何を演っているのか理解不能な鬼のような神業のオンパレード。当時パット・メセニーや、ジョン・スコフィールド、マイク・スターン、ビル・フリーゼルら中堅ギタリスト達が台頭し人気を博していたが、テクニックはもちろんカリスマ性も含め真のマエストロと呼ばれていた唯一のスーパー・ギタリストのジョン・マクラフリンが、まさにキャリアの頂点を極めていた時期の壮絶な記録を克明に捉えた圧巻のパフォーマンスを聴き逃すな!!!