新型コロナ・パンデミックを乗り越え、3年ぶりに復活したニック・メイスン率いる初期フロイド復刻プロジェクトSAUCERFUL OF SECRETS。その第一報となる最新ライヴアルバムが2作同時リリース決定です。本作は2連作同時リリースの第二弾。「2022年4月23日ロンドン公演」の超絶級オーディエンス録音です。これまでの活動歴は同時リリースとなる『OXFORD 2022』の解説に譲り、ここでは進行中の最新ツアーに絞り込み、両作の位置関係をチェックしておきましょう。・4月13日ー18日:英国(4公演)・4月19日『OXFORD 2022』・4月20日+22日:英国(2公演)・4月23日:ロンドン公演 ←★本作★・4月24日ー5月11日:英国(13公演)・5月14日ー7月13日:欧州(39公演)・9月22日ー11月1日:北米(28公演)これが現在までに公表されている2022年のスケジュール。本作のロンドン公演はツアー開始から8公演目。ロンドン伝統の名会場“ロイヤル・アルバート・ホール”での一夜を真空パックしたライヴアルバムです。ロンドンはフロイドの本拠地というだけではなく、SAUCERFUL OF SECRETS自身にとっても節目節目で必ずライヴを行ってきた街。当店では膨大なコレクションをご紹介してきましたが、プロジェクトの進化と変遷もロンドン録音を追うだけでも把握できるのです。ここでそのコレクションも一望しておきましょう。2018年(英国#1&2)・5月20日『DINGWALLS 2018』・5月21日ー24日『PUTNEY 2018(3公演)』・9月24日『PORTSMOUTH & LONDON 2018(の後半)』●2019年(英国#3)・5月3日『ROUNDHOUSE 2019 1ST NIGHT』・5月4日:ラウンドハウス公演 2022年(英国#4)・4月23日:RAH公演 ←★本作★ これがSAUCERFUL OF SECRETSのロンドン・コレクション。英国レッグは今回で四度目であり、そのすべてでロンドン録音が存在する。彼らはすでに欧米を何周もしているわけですが、ここまで活動歴を濃縮して体験できた都市はロンドンだけなのです。そんな最新ロンドン公演を記録した本作は、サウンドも超極上。音楽シーンの再起動と共に、さまざまなバンドの新作オーディエンス録音も到着してきておりますが、やはりFLOYDファンは耳も録音技もレベルが違う。質感・ディテール、鳴り、音色、安定感……何もかもが完璧です。実のところ、同時リリースの『OXFORD 2022』も完璧だったので甲乙は付けられない(だからこその同時リリースでもあるわけですが)のですが、より均整の美しさと気品を感じさせるのは本作の方。これは会場が“ロイヤル・アルバート・ホール”だからでしょう。目を閉じると、あの独特な会場の光景が浮かんでくる。サウンド・クオリティ的には互角であっても、様々なバンドの映像作で見知った伝統会場への憧れがどうしても上乗せされるのです。そんな品格の極上サウンドで描かれるのは、完成度を増した最新のフルショウ。5公演目の『OXFORD 2022』ではミスってやり直しになる曲もありましたが、そこから3公演を経た本作はアンサンブルも進化。まだまだ深みまで感じさせるほどではないものの、丁寧で安定感もたっぷりの演奏を聴かせてくれるのです。こうなってくると新たなレパートリーも本領発揮。選曲は『OXFORD 2022』と同一なので分析は省略します(「Lucifer Sam」の位置のみ変更されています)が、ツアー・タイトルにもなっている目玉曲「Echoes」を筆頭に、シングル『Arnold Layne』のB面曲だった「Candy And A Currant Bun」、本家FLOYDでもライヴ演奏された事のない「Burning Bridges」と、大代表曲から意外なレア曲までさらに幅広くなった選曲が楽しめるのです。コアなコンプリーターの諸兄はもちろんのこと、ツアー各所をつまみ食いしたいタイプのファンも必聴・必携となるSAUCERFUL OF SECRETSのロンドン・コレクション。その最新弾となる超絶級のライヴアルバムです。単なる高音質という次元ではなく「2022年のオーディエンス録音」がいかなる高みにまで達したのかを実感できる人類文化の最先端。「2022年4月23日ロンドン公演」の超絶級オーディエンス録音。質感・ディテール、鳴り、音色、安定感……何もかもが完璧。しかも、伝統会場ロイヤル・アルバート・ホールのリアリティと品格も感じられ、目を閉じると、あの独特な会場の光景が浮かんでくる。今年になって導入された新ネタ「Echoes」「Burning Bridges」「Burning Bridges」も美味しい最新のフルショウを超極上サウンドで味わい尽くせる絶対の新名盤です。Royal Albert Hall, London, UK 23rd April 2022 ULTIMTE SOUND
Disc 1(66:53) 1. Intro 2. One Of These Days 3. Intro 4. Arnold Layne 5. Fearless 6. Obscured By Clouds / When You're In 7. Candy And A Currant Bun 8. Vegetable Man 9. Intro 10. If 11. Atom Heart Mother 12. If (Reprise) 13. Intro 14. Remember A Day 15. Band Introductions
16. Set The Controls For The Heart Of The Sun
Disc 2(73:22) 1. Intro 2. Interstellar Overdrive 3. Astronomy Domine 4. The Nile Song 5. Intro 6. Burning Bridges 7. Childhood's End 8. Intro 9. See Emily Play 10. Echoes 11. Crowd 12. Lucifer Sam 13. A Saucerful Of Secrets 14. Bike 15. Outro
Nick Mason - Drums Guy Pratt - Bass, vocals Gary Kemp - Guitar, vocals Dom Beken - Keyboards Lee Harris - Guitar