ロビン・マッコーリーをフロントに迎えて欧州を巡っている2022年のMSG。その最新ステージを超極上サウンドで味わえる大傑作ライヴアルバムが登場です。【マッコーリー/ロメロが混在する2022年の活動概要】そんな本作に吹き込まれているのは「2022年5月6日シュパイヤー公演」。その超絶級オーディエンス録音です。昨年の『IMMORTAL』に続き、新作『UNIVERSAL』を矢継ぎ早に完成させたマイケル・シェンカーは、さっそく新相棒ロニー・ロメロとツアーに………出なかった。現在行われているツアーでは往年の盟友ロビン・マッコーリーがシンガーに復帰。事前にメンバーとなっていたスティーヴ・マン/ボードー・ショホフと合わせ、ほぼ「McAULEY SCHENKER GROUPリユニオン」という編成でツアーを開始したのです。ただし、マッコーリーはあくまでも代打。アルバム発売後にはロメロともツアーが発表されている。その状況を整理するためにも、まずは彼らの近況をチェックしてみましょう。2021年《1月29日『IMMORTAL』発売》・10月27日ー30日:英国#1(4公演)←※WOLVERHAMPTON 2021 2022年*4月27日ー5月15日:欧州#1(14公演)←★ココ★《5月27日『UNIVERSAL』発売》・6月18日+19日:欧州#2(2公演)*7月31日:Steelhouse Festival出演・8月26日+27日:英国#2(2公演)・9月27日ー11月6日:北米(31公演)※注:「・」印はロニー・ロメロの参加公演で「*」印はロビン・マッコーリーの参加公演。これがMSG再起動から現在までに公表されているスケジュール。一時はロシア公演(7月16日)も発表されましたが、現在の日程では削除。恐らくは中止になったのでしょう。ロメロとのライヴ『WOLVERHAMPTON 2021』として大好評を博しましたが、それはあくまで肩慣らし的なミニ・ツアー。半年後の現行ツアー「欧州#1」と7月の「Steelhouse Festival」はロビンがシンガーを務める事となりました。本作のシュパイヤー公演は、その8公演目にあたるコンサートでした。【遂に誕生したロビンとの公式級ライヴアルバム!】そんなショウで記録された本作は、McAULEY SCHENKER GROUPファン号泣モノの超極上ライヴアルバム。現在、世界中のコレクターが色めき立っている録音なのですが、なんで話題かと言えば、そのクオリティ。いわゆる「オーディエンス」でイメージされる音じゃなく、極太な芯がゼロ距離で迫り、セパレート感も絶大。「まるでサウンドボード」「まるでオフィシャル」と呼びたい超絶クラスのダイレクト・サウンドなのです。これがどういう意味を持つのか、本稿に目を留められた方ならピンと来るでしょう。そう、遂に「マコーリー&シェンカー」をオフィシャル級サウンドで味わえる日が来たのです! コンビを組んでいた頃は公式ライヴはアコースティック物だけでしたし、極わずかなサウンドボードはロクなもんじゃなかった。その乾きを癒す為に極上級のオーディエンス録音を探索し続けてきたコレクター諸氏もいらっしゃる事でしょう。もちろん、それはそれでお宝もあったものの、本作ほどのサウンド、「公式代わり」と断言できるライヴアルバムは今までなかったのです!!音の良さは2022年の強みではあるものの、年齢を重ねた演奏は2022年の弱み……になっていないから、本作は凄い。凄すぎる! ロビンの歌声はまるで全盛時代と変わらず、マイケルのギターも往年の甘露のトーンを復活させてきたのです。しかもしかも、セットも濃厚グレイテスト・ヒッツ。ロビンとの共演と言うと、熱心なコレクター諸兄なら2012年の映像作『FEATURING ROBIN McAULEY』もご記憶かも知れませんので、比較しながら整理してみましょう。70年代(UFO:8曲)・現象:Doctor Doctor/Rock Bottom・フォース・イット:Shoot Shoot/Let It Roll・新たなる殺意:Lights Out/Too Hot To Handle・その他:Natural Thing/Only You Can Rock Me(★)80年代(MSG:6曲)・神:Cry For The Nations(★)/Into The Arena/Armed And Ready・その他:Looking For Love(★)/Rock You To The Ground(★)/Red Sky(★)2018年以降(8曲)・MSフェスト:Ascension(★)/Sleeping With The Light On(★)/Warrior(★)・イモータル:In Search Of The Peace Of Mind(★)/After The Rain(★)/Sail The Darkness(★)・ユニヴァーサル:Emergency(★)/A King Has Gone(★)※注:「★」印は2012年の映像作『FEATURING ROBIN McAULEY』でも聴けなかった曲。……と、このようになっています。近年の代表曲はもちろんのこと、70年代/80年代の美味しいクラシックスもたっぷり。特に「Looking For Love」「Rock You To The Ground」「Red Sky」の3曲はMcAULEY SCHENKER GROUP時代にも歌っていなかったレア曲なのです。その一方、McAULEY SCHENKER GROUP時代からはゼロ。恐らくはロメロ用に準備してきたセットという事なのでしょうが、せっかくのロビンだけに「We Believe in Love」や「What Happens to Me」「When I'm Gone」などのエレクトリック・ライヴも聴きたかった……という本音はさておき、逆を返せばこれだけの名曲群の「マッコーリー・バージョン」が楽しめるわけです。実際、これがまた素晴らしいのなんの! 歴代が一同に会したMSFで「一番巧い」と絶賛されたノドが本領発揮。いかにもマイケル好みなハスキーな旨み、歌い上げた際のトーンの甘み、そして他人の曲を歌っているとは思えない安定感。ロビンもすでに69歳なのですが、30年前と何も変わらない。さすがに「Rock You To The Ground」の最高音はフェイクしていますが、安定感ならグラハム・ボネット本院さえも凌駕。さらにマイケル・キスクが歌っていた新曲も見事に歌いこなしています。昨年話題になった『WOLVERHAMPTON 2021』もロニー・ロメロとの奇跡相性が衝撃でしたが、やはりロビンとのコンビネーションも素晴らしい。MSFのお祭り感も楽しかったですが、ショウの充実感は現在の方が遙かに上です。まさか、まさか2022年のマイケル・シェンカーがこれほど期待を掻き立ててくれようとは思いませんでした。今後のロメロとのツアーも愉しみになってくる大傑作。ロビン・マッコーリーを迎えた「2022年5月6日シュパイヤー公演」の超絶級オーディエンス録音。極太な芯がゼロ距離で迫り、セパレート感も絶大なサウンドは「まるでサウンドボード」「まるでオフィシャル」と呼びたい超絶のダイレクト感。McAULEY SCHENKER GROUP時代にもやらなかった「Looking For Love」「Rock You To The Ground」「Red Sky」など、名コンビのフルショウをオフィシャル級サウンドで味わえる待望のライヴアルバムが遂に誕生です!Halle 101, Speyer, Germany 6th May 2022 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1 (61:00) 1. Intro 2. Ascension 3. Cry For The Nations 4. Doctor Doctor 5. Sleeping With The Light On 6. Looking For Love 7. Warrior 8. Into The Arena 9. In Search Of The Peace Of Mind 10. Red Sky 11. Emergency 12. Lights Out 13. After The Rain
Disc 2 (60:00) 1. Armed And Ready 2. Sail The Darkness 3. Rock You To The Ground 4. A King Has Gone 5. Rock Bottom 6. Shoot Shoot 7. Let It Roll 8. Natural Thing 9. Too Hot To Handle 10. Only You Can Rock Me
Michael Schenker - Lead Guitar Robin McAuley - Vocals Steve Mann - Guitar / Keyboards Barend Courbois - Bass Bodo Schopf - Drums