大傑作『HAMMERSMITH PALAIS 1982』『TIFFANY'S 1983』の衝撃も覚めやらぬ『WAR』時代のサウンドボード・コレクション。その最新作にして、さらに長尺/ハイクオリティな超傑作が登場です。そんな本作に刻まれているのは「1983年5月6日ボストン公演」。その超極上ステレオ・サウンドボード録音です。もうピンと来ている方もいらっしゃると思いますが、本作は“WAR Tour”を象徴してきた定番中の大定番サウンドボード。その最高峰マスターなのです。その気になる中身の前に、まずはショウのポジション。本稿に目を留められた方なら前述の2作も体験されていると思いますので、ツアー・スケジュールの中でそれぞれの位置関係を確かめてみましょう。1982年《9月ー10月『WAR』制作》・12月1日ー24日:欧州#1(20公演)←※HAMMERSMITH PALAIS 1982 1983年《2月28日『WAR』発売》・2月26日ー4月3日:欧州#2(29公演)←※TIFFANY'S 1983・4月23日ー6月29日:北米(48公演)←★ココ★・7月2日ー8月21日:欧州#3(5公演)・11月16日ー30日:ハワイ/日本(7公演)これが『WAR』時代のU2。先日リリースされて大好評を博した『HAMMERSMITH PALAIS 1982』『TIFFANY'S 1983』はアルバム発売前後の欧州ツアーで記録されましたが、それに対して本作のボストン公演は米国ツアー。「北米」レッグ11公演目にあたるコンサートでした。このショウはプロ収録されたことでも知られ、オフィシャル伝統盤『UNDER A BLOOD RED SKY』にも「11 O'Clock Tick Tock」が採用。さらに名物番組“Super Groups In Concert”でも放送され、数々の既発群を生んできた大定番です。本作もその大定番サウンドボードなのですが、既発のコピーやリマスター再発ではありません。海外のU2研究家が厳選した最高峰マスターからダイレクトにCD化したもの。そして、その研究家こそが今まさに大好評を巻き起こしている『HAMMERSMITH PALAIS 1982』『TIFFANY'S 1983』を監修したマニア。ディープな音源知識と確かな選択眼に裏打ちされた銘品マスターなのです。実際、そのサウンドは過去最高。従来から「完全オフィシャル級」だったわけですが、本作はさらに1音1音が鮮やかで立体的に迫り、それに伴ってディテールもより細やかに聴き取れる。さらにはビシッとした安定感も絶大。いや、従来でも十分に安定したマスターもあったのですが、本作を聴いてしまうと「実はフラついていた」と改めて気づかされる。満足していた物に不満を覚えさせてしまうという、罪作りなほどのクオリティなのです。このアップ感覚をオフィシャルに喩えますと、いわゆるリマスターCDのような感じ。それも高音質レーベル「モービル・フィディリティ」や「ニンバス・スーパーカット」のようなタイプ。無闇矢鱈な音圧稼ぎで派手に仕上げるのではなく、マスターそのものに記録されていた音を極限までトランスファーすることで立体感や鮮やかさを描き出す。まるで別物に変貌しているのではなく、「こんな音まであったのか!」と驚かされるタイプのアップグレードなのです。そんなサウンドだけでもお腹いっぱいなのですが、本作最大の凄味はフルショウ収録にある。『HAMMERSMITH PALAIS 1982』や『TIFFANY'S 1983』は、あくまでショウを抜粋した1枚物だったわけですが、本作は約82分に及ぶ2枚組。その曲数ボリュームがまったく違うのです。ここで比較しながらセットを整理しておきましょう。ボーイ(7曲+α)・Out of Control(*)/Twilight(*★)/An Cat Dubh(★)/Into the Heart(★)/The Cry-The Electric Co./A Day Without Me/I Will Follow(★)WAR(闘)(6曲)・Surrender(★)/Two Hearts Beat As One(*)/Seconds(*)/Sunday Bloody Sunday/New Year's Day/"40"(*★)その他(6曲)・アイリッシュ・オクトーバー:I Fall Down/October/I Threw A Brick Through A Window/Gloria・シングル:Party Girl(*)/11 O'clock Tick Tock(★)※注:「*」印は『HAMMERSMITH PALAIS 1982』、「★」印は『TIFFANY'S 1983』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。「Twilight」「"40"」辺りは2作を合わせても聴けないレパートリー。さらに言いますと、「I Fall Down」は“WAR Tour”の象徴となる公式DVD『U2 LIVE AT RED ROCKS』にも欠けていた。フルショウ完全収録の聴き応え、凄味がご理解頂けるのではないでしょうか。曲数ボリューム/サウンドの両面で“WAR Tour”最高傑作となるボストン・サウンドボード。その最高峰を更新する超極上マスターです。「1983年5月6日ボストン公演」の超極上ステレオ・サウンドボード録音。大定番FMサウンドボードの最高峰盤で、海外のU2研究家が選定した銘品マスター。従来から「完全オフィシャル級」だったわけですが、本作はさらに1音1音が鮮やかで立体的に迫り、それに伴ってディテールもより細やかに聴き取れる。公式DVD『U2 LIVE AT RED ROCKS』にも欠けていた「I Fall Down」も含め、フルショウ完全収録の最高傑作サウンドボード・アルバムです。 Orpheum Theatre, Boston, MA, USA 6th May 1983 STEREO SBD
Disc 1 (52:08) 1. Out Of Control 2. Twilight 3. An Cat Dubh / Into The Heart 4. Surrender 5. Two Hearts Beat As One 6. Seconds 7. Sunday Bloody Sunday 8. The Cry / The Electric Co. 9. I Fall Down 10. October 11. New Year's Day
Disc 2 (29:40) 1. Gloria 2. I Threw A Brick Through A Window 3. A Day Without Me 4. Party Girl 5. 11 O'Clock Tick Tock 6. I Will Follow 7. “40" STEREO SOUNDBOARD RECORDING