アコースティック・ジャズの復活を高らかに宣言したV.S.O.P.から派生した様々なプロジェクトから、日本公演でも絶賛された新鋭ブランフォード・マルサリスをフロントに据えたハービー、トニー、バスターとのワン・フォーン・カルテットでのライヴがオンエアーされたばかりの極上高音質サウンドボードで初登場!!
ハービーが、マイルス黄金のクインテット時代からの盟友であるとトニー・ウィリアムスと、ハービーが長年に渡り最も信頼するベースのバスター・ウィリアムスに、ハービーがメジャー・デビューにも深く関与した天才ウィントン・マルサリスの兄で、実質のウィントン・クインテットの頭脳として活躍し、その後ウィントンとは別の意味でのコンテンポラリーな活動を始め、1985年にはスティングのバンドに参加して注目を浴び、1986年には満を持して自己のバンドを結成し、当時メキメキと頭角を表してきていた旬のテナー&ソプラノ・サキソフォニストのブランフォード・マルサリスが参加したカルテット編成による、1986年10月25日スウェーデンのストックホルム・コンサートハウスでのパフォーマンスを、各人の息吹までもがリアルに伝わる最近放送されたばかりのリアル・マスターからダイレクトに収録された、これ以上ない驚愕・究極の極上高音質ステレオ・サウンドボードの必聴盤が入荷しました!!この年、映画「ラウンド・ミッドナイト」でアカデミー作曲賞を受賞し、黄金のクインテット時代のマイルスのようにプレイヤーとして以上にミュージカル・ディレクター/サウンド・クリエーターとして著しく成長を遂げたハービーは、冒頭に受賞に引っ掛けて「ラウンド・ミッドナイト」バンドです、なんて彼一流のジョークを飛ばしています。もちろんそんなバンドは存在するわけはなく、ハービーはじめマイルス黄金のクインテットのメンバーのショーター、ロン、トニーが参加しているカルテットは「ザ・カルテット」、クインテットでは「ザ・クインテット」名義が基本となっています(トリオは除く)。演奏を開始すると、1曲目からやはり別格トニーの存在感ありすぎのドラムスが爆発(暴走ではありません)!それに触発されるようにいつになく太く逞しい重低音を響かせるバスター、そして何でも出来てしまう天才ピアニストでありながら、プレイヤーとして以上にミュージカル・ディレクター/サウンド・クリエーターとして著しく成長を遂げたハービーによるサウンド全体を引き締めるタイトかつ堂々とした演奏をバックに、まずブランフォードのテナーが先陣を切ってソロに突入。やはりこの三人とのワン・ホーンという重責を担ったシチュエーションに緊張気味なのかやや安定感を重視した大人し気味なソロに始まりますが、例の如くすかさずトニーが怒涛のドラミングで思う通りにイケイケとガンガンと煽りを入れると、目が覚めたかのように骨太で自由なブローを展開していく、こういったまさにライヴでしか味わうことの出来ない緊張感溢れるドキュメントに、聴くほうもジェットコースターに乗っているようなスリルを味わえるたまらない展開が生々しいです。しかしステージが進むにつれ、テナーのみならずソプラノでもワンダフルなインプロビゼーションを放ちまくる本領発揮したブランフォードも素晴らしい才能を惜しげもなく披露していきます。父親のエリス同様に全員がジャズ・ミュージシャンであるマルサリス兄弟の中でも最も才能に恵まれ、現在では優れた音楽の改革者の一人と認知されるブランフォードなので、彼の実力からすればこのくらい当たり前と言ってしまえばそれまでですが、マイルス黄金のクインテットやV.S.O.P.他、常に信じられないほどマジカルで高度な演奏をしているハービー、トニー、百戦錬磨のバスターとの競演(真剣勝負)は、ブランフォードを多いに刺激しており、結果いつものあのショーターとはまた違った凄味のるプレイが聴け、ブランフォードのプレイのなかでも指折りの熱い名演奏となっています!ハービー、バスター、超キレまくりのトニーに関しては、今更ながら常に二度と同じことは演らない創造力に満ちたとにかくクリエイティブで革新的なプレイに始終しており、何度聴いても飽きることはありません…全てにおいて完璧なハービー、常に安定しどっしりとしたバスター、破天荒ながら繊細なトニーに、新世代の中心に躍り出始めでこのカルテットに新風を吹き込むブランフォードという、稀少なワン・ホーン・カルテットによる貴重なライヴを、これ以上ない驚愕・究極の極上高音質ステレオ・サウンドボードで聴けてしまう夢のようなアイテムなのです!!!