日本洋楽史の神話ともなっているSANTANAの初来日。そのフルショウを語り継いできた伝説録音がまさかのアップグレード。大元カセットより甦った最高峰サウンド2CDで登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1973年7月6日:日本武道館」公演。その極上オーディエンス録音です。彼らの初来日と言えば、オフィシャルの伝統作品『ロータスの伝説』に残されているだけでなく、TV放送プロショットも定番中の大定番として知られています。その辺の状況を整理する意味でも、まずは49年目に実現した奇跡のジャパンツアー日程から振り返ってみましょう。・6月27日:福岡市九電記念体育館・6月28日:広島郵便貯金会館・6月30日+7月1日:名古屋市公会堂(2公演)・7月2日:大阪厚生年金会館・7月3日:大阪厚生年金会館 ←※ロータスの伝説・7月4日:大阪厚生年金会館 ←※ロータスの伝説・7月5日;京都会館・7月6日:日本武道館 ←※TV放送&★本作★・7月7日:日本武道館 ←※TV放送・7月10日+11日:北海道厚生年金会館(2公演)以上、全12公演。LED ZEPPELINでも初来日では5公演でしたし、同年のYES初来日やDEEP PURPLEも6公演という時代に、初来日でこのスケール。いかにSANTANA来訪が事件だったのか、日程だけでもアリアリと伝わって来ます。そんな中で『ロータスの伝説』が大阪だったのに対し、本作は日本武道館。ただし、有名なTV放送プロショットは2日間から編集されていたのに対し、本作は初日公演(7月6日)を一気貫通で記録した貴重な記録なのです。【フルショウを語り継いできた伝説カセットが新発掘】しかも、この録音は『ロータスの伝説』以上でもありました。20年以上前に『EROS』として登場した録音なのですが、サウンドボードとして取引されるほどのクオリティを誇り、なおかつショウのフル収録だった。現在でこそ『ロータスの伝説』もSACDエディションで完全版が実現しましたが、それまでは長年に渡って不完全。この20年は「初来日の全景=EROS」だったのです。前置きが長くなりましたが、本作はそんな伝説録音『EROS』のコピー再発。。。。では、ありません。その大元カセットが発掘され、そこから2022年の最新環境で再デジタル化した最高峰更新盤なのです。しかも、その作業を担ったのは「GRAF ZEPPELIN」。偏執的とまで言われる入念なデジタル化によって半世紀の時空を飛び越えた究極盤なのです。【1秒もムダにせず、最大復刻された伝説の現場】実際、本作は質・量の両面で過去最高を更新している。まず「量」。伝説盤『EROS』からしてフル収録ではあったのですが、デジタル化の際にテープの端が省略され、カット・ポイントもフェイド処理。その結果、貴重な「1973年の生音」が減らされていたのです。もちろん、本作は1秒たりともムダにせず、最大限に復刻。開演前も20秒以上長く収録されており、「Se A Cabo」後の約50秒、「Touissaint L'Overture」後の約30秒、終演BGMも約30秒長く収録されている。そして、それ以上に重要なのは「Xibaba (She-Ba-Ba)/Stone Flower (Introduction)」の合間。ここは曲間ではなく演奏パートにも関わらず、どういうわけか『EROS』では9秒ほどツマミでカットされていました。もちろん、本作ではその貴重な生演奏も余すことなく復刻。永久保存が実現したのです。 【ナチュラルにしてリッチなアップグレード・サウンド】そんな「量」だけでも画期的ですが、本作は全編を貫く「質」面でもアップグレードを果たしている。これはもう、機材の進化が何よりも大きい。何しろ『EROS』のトランスファーは20年以上前ですし、現代基準では褒められた精度ではありませんでした。恐らくはその精度の性だと思われますが、大量のヒスを無理矢理消した痕跡もあり、結果として演奏音も痩せ、拍手などに表現しがたい歪みも発生していたのです。それに対し、本作は極めてナチュラルで鳴りもリッチ。ノイズ処理も完全ゼロではありませんが、演奏音に影響が出ないギリギリの寸止め。それでも美しいのは、トランスファー段階の精度が高く、そもそも最小限のノイズでデジタル化できているから。そのため、サウンドボード間違われた鮮やかさや聴きやすさはそのまま……いや、それも過去最高峰を更新しつつ、49年前の日本武道館に鳴っていたサウンドを精密に再現できたのです。こうして甦った初来日の現場は、まさに「伝説」の名に相応しい。セットはSACD盤『ロータスの伝説』と同じ(もちろん公演は別です)なのですが、多くの方が伝統盤をLPサイズでご記憶でしょう。最後にオリジナル仕様の『ロータスの伝説』と比較しながら整理しておきましょう。天の守護神・Black Magic Woman/Gypsy Queen/Oye Como Va/Se A Cabo/Samba Pa Ti/Incident At Nashabur ウェルカム・Going Home/Yours Is The Light/Samba De Sausalito/Mantra/Light Of Life(★)サンタナ・(Stone Flower Intro)Waiting/Savor(★)その他・A-1 Funk/Every Step Of The Way/Japan(★)/Bambele(★)/Um Um Um(★)/Batukada/Xibaba (She-Ba-Ba)/Castillos De Arena, Part 1 (Sand Castle)/Free Angela/Castillos De Arena, Part 2 (Sand Castle)/Mr.Udo/The Creator Has A Master Plan(★)/Touissaint L'Overture ※注:「★」印は伝統作『ロータスの伝説(オリジナル盤)』で聴けない曲。Mr.Udoは『ロータスの伝説』LPリリース当時Savorとクレジットされていた。『ロータスの伝説』の日本武道館版でもあった伝説的な名録音。その大元カセットから精緻に復刻された文化遺産アルバムです。音楽作品として『ロータスの伝説』の完全版として聴いても素晴らしく、比類ないリアリティで初来日の現場体験まで可能な衝撃のライヴアルバム。強烈な歴史スペクタクルに翻弄される至福の2時間36分6秒。(リマスター・メモ)★REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN★既発「Eros」 (Private Master / PM-034/35)のカセットから改めてデジタル化★既発ではノイズリダクションと中域強調により、癖の強いマスタリングでしたが、今回は鮮度感抜群。★演奏によってはダンゴっぽい感じもありますが、若干のEQ処理に留めてます。★伝説の初来日「1973年7月6日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。かつてサウンドボードとして取引されたほどの名録音の大元カセットが奇跡の発掘。「GRAF ZEPPELIN」による最新トランスファーで最高峰を更新したアップグレード盤です。ショウ前後や曲間も長く収録され、既発ではカットされていた「Xibaba (She-Ba-Ba)/Stone Flower (Introduction)」の合間も復刻。さらにサウンドも遙かにナチュラル/リッチにアップグレード。伝説の現場をフル体験できる文化遺産アルバムの誕生です。Live at Budokan, Tokyo, Japan 6th July 1973 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)*UPGRADE
Disc 1 (77:37) 01. Soundcheck / Announce / Meditation ★冒頭 20秒初収録 02. Going Home 03. A-1 Funk 04. Every Step Of The Way 05. Black Magic Woman 06. Gypsy Queen 07. Oye Como Va 08. Japan 09. Bambele 10. Um Um Um 11. Yours Is The Light 12. Batukada
13. Xibaba (She-Ba-Ba) ★終盤3:57以降初収録 14. Stone Flower (Introduction) ★0:00-0:05初収録 15. Waiting 16. Castillos De Arena, Part 1 (Sand Castle) 17. Free Angela 18. Samba De Sausalito
Disc 2 (78:29) 01. Mantra 02. Kyoto (Drum Solo) 03. Castillos De Arena, Part 2 (Sand Castle) 04. Light Of Life 05. Se A Cabo ★5:55-6:43付近(演奏後の歓声)初収録 06. Mr.Udo 07. The Creator Has A Master Plan 08. Savor 09. Conga Solo 10. Toussaint L'Overture ★6:53-7:20付近(演奏後の歓声)初収録 11. Birthday Song (to Michael Shrieve) 12. Samba Pa Ti 13. Incident At Nashabur 14. Outroduction ★0:37以降初収録 Carlos Santana - Guitar Leon Thomas - Vocal Tom Coster - Keyboards Doug Rauch - Bass Michael Shrieve - Drums Jose Chepito Areas - Timbales, Percussion
Armando Peraza - Congas, Percussion James Mingo Lewis - Congas, Percussion