ディランのゴスペル期において最後のツアーとなった1981年秋のツアーから10月16日のミルウォーキー公演を収録。ラスト・ゴスペル・ツアーはこの日が初日となったのですが、その模様を非常に良好な音質のオーディエンス録音にて収録しています。残念ながら録音時にミスがあったようで、例えば「Just Like A Woman」でテープ・レコーダーのスイッチが止まってしまったかのような不安定な状態が玉に瑕。しかし音質自体は見事なクリアネスと意外なほどオンな音像によってゴスペル・ツアーの最終形を記録してくれているから聞き逃せません。何しろこのツアーはディランのバンド史上初のツイン・ドラム(しかも片方のドラマーはジム・ケルトナー)という構成によって、それまで以上にワイルドで激しいロックを聴かせてくれたツアーだったのです。それはオープニングの「Gotta Serve Somebody」から顕著で、もはや79年や80年の同曲とは別の曲かと錯覚しそうなほどハードな雰囲気へと進化しています。さらなる変化として面白いのはコーラス隊のメンバーもそれまでのようなゴスペルだけでなく、何と映画「THE ROSE」のテーマ曲を歌ってみせるなど、それまでとはまったく違う選曲で楽しませてくれます。この頃にはディランのゴスペル・ツアーも大会場を回れるほどにまで進化していたことも、そのような親しみやすく幅広い選曲に現れたのかもしれません。このような1981年ツアーの音源がギフトになるということは、当店のディラン・タイトル今後のリリースの予告を意味するものかもしれません。今後のリリースにも是非ご期待ください。そして79年や80年とはまったく違うツイン・ドラム導入のバンドを従えたワイルドなライブ・サウンドのラスト・ゴスペル・ツアーの初日を収録した貴重音源タイトルです! Mecca Auditorium, University Of Wisconsin, Milwaukee, Wisconsin, USA 16th October 1981 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
Disc 1(68:38) 1. Gotta Serve Somebody 2. I Believe In You 3. Like A Rolling Stone 4. I Want You 5. Man Gave Names To All The Animals 6. Maggie's Farm 7. Girl Of The North Country 8. Ballad Of A Thin Man 9. In The Summertime 10. All Along The Watchtower 11. Forever Young
12. The Rose (sung by back-up singer) 13. The Times They Are A-Changin' 14. Let's Begin 15. Heart Of Mine 16. Masters Of War
Disc 2(56:54) 1. Mr. Tambourine Man 2. Solid Rock 3. Just Like A Woman 4. Gypsy Blood (sung by Steve Ripley) 5. A Hard Rain's A-Gonna Fall 6. Watered-Down Love 7. Senor (Tales Of Yankee Power) 8. When You Gonna Wake Up ? 9. In The Garden 10. Blowin' In The Wind
11. It's All Over Now, Baby Blue 12. Knockin' On Heaven's Door Bob Dylan (vocal & guitar), Fred Tackett (guitar), Steve Ripley (guitar), Al Kooper (keyboards), Tim Drummond (bass), Jim Keltner (drums), Arthur Rosato (drums), Clydie King, Regina Havis, Madelyn Quebec (background vocals).