『鋼鉄の処女』『キラーズ』『魔力の刻印』『頭脳改革』……黄金の初期4枚を復刻させたツアー、“Eddie Rips Up The World Tour(通称:The Early Days Tour)”。その大傑作ステレオ・サウンドボード&プロショット3枚組です!そんな本作に収められているのは「2005年6月4日ROCK AM RING公演」。“The Early Days Tour”と言えば、頂点プロショットを関係者流出マスターの究極クオリティで綴った『GOTHENBURG 2005: THE PRE-BROADCAST MASTER』がリリースされますが、このROCK AM RING 2005は、ヨーテボリ公演と並ぶ代表的プロショットとして愛されてきたもの。そのマルチカメラ・プロショットの最高品質マスターをDVDと、ステレオ・サウンドボードの2枚組ライヴアルバムをセットした3枚組決定盤。特にステレオ・サウンドボードは、初の完全収録を実現しました。それではポイントごとに見ていきましょう。DISC 1-2:2枚組フルサウンドボード・アルバム タイトル「COMPLETE」の由来は、何と言ってもこのライヴアルバムにある。2005年のROCK AM RINGと言えば真っ先に極上のテレビ放送が浮かびますが、それと別にWebキャストのステレオ・サウンドボードも放送されていました。プロショットがあまりにハイクオリティなために知られていませんが、このサウンドボード放送も重要。テレビ放送のプロショットではカットされていた開演前シーンや「Murders In The Rue Morgue」「Prowler」も含めたショウの完全体放送だったのです。ただし、惜しむらくはその放送が11年前だったということ。現在でこそWeb放送はDVDになんら遜色ないクオリティで配信してくれますが、当時のWebキャストはまだまだ発展途上。テレビ放送に比べると、サウンドクオリティが半歩ほど及ばなかったのです。ネット上には、Web放送のフルショウ・バージョンも存在しますが、本作では最上版を目指すべく、テレビ放送の音声をメインに据えつつ、カットされていた部分をWebキャスト・サウンドボードで補完いたしました。そうして完成した2枚組フル・ライヴは、初期の超名曲ラッシュにまみれた“The Early Days Tour”の桃源郷。テレビ放送ではオープニングの「The Ides Of March」で高まった期待がフッと一瞬消えて「Another Life」に繋がるように編集でカットされていましたが、本作では現場通りに「Murders In The Rue Morgue」へと繋がる。ココ! ココが思いの外、重大なポイントなのです。実は、この流れこそ“The Early Days Tour”だけのアレンジでして、「Murders In The Rue Morgue」冒頭の叙情インストパートを「The Ides Of March」が肩代わり。盛り上がったテンションがそっくりそのまま「Murders In The Rue Morgue」の激走に直結するのです。その自然にしてスリリングなオープニングぶりは、「チャーチルの演説→Aces High」の流れにさえ匹敵する。「もしかして、2ndのオープニングはWrathchildよりこっちが良かったんじゃないか?」……あの名盤『キラーズ』の名オープニングにさえ疑念が浮かぶ見事な流れなのです。これまで知られていたROCK AM RING放送は、この珠玉の演出を破壊していた。それがステレオ・サウンドボードでようやく蘇ったのです。もちろん、その後も初期4枚からの名曲が洪水になって襲いかかる。貴重な6人編成版「Another Life」「Prowler」「Remember Tomorrow」「Where Eagles Dare」「Die With Your Boots On」が一気呵成に押し寄せ、1つひとつが必殺アンコール曲の「Running Free」「Drifter」「Sanctuary」も3連発するという超・豪華ぶり。1曲1曲が超美味しいのに、それが絶え間なく98分間も続くMAIDENパラダイスなのです。DVD:最高峰マスターの極上プロショット そして3枚目に配したのが、超有名な極上プロショット。前述したように「Murders In The Rue Morgue」「Prowler」がカットされている(日本のMAIDEN専門書に「1曲目にアナザー・ライフをやったツアー」と誤記されていたのは、恐らくこの放送が原因でしょう)のですが、そのクオリティは当時から「オフィシャル級」の言葉が焼き印のように繰り返されてきました。実際にその通りではあったのですが、本作では既発より更に高画質マスターを使用。過去最高クオリティで収録しています。さすがに、特殊な関係者流出マスターの『GOTHENBURG 2005: THE PRE-BROADCAST MASTER』には及びませんが、11年前の放送がなし得る頂点ハイクオリティ・バージョンです。その超ハイクオリティで描かれる“THE ERALY DAYS TOUR”は、やはり珠玉。終始、白夜状態の『GOTHENBURG 2005』とは違って深い夜の闇に輝くステージは鮮やかで、ROCK AM RING独特のダイナミックなカメラワークもたっぷり。特に嬉しいのは、「Iron Maiden」の巨大エディ。もちろん、『GOTHENBURG 2005』でも観られるシーンですが、本作はアングルが異なるため、エディの頭に脳ミソが入ってくギミックがドアップで観られるのです。DVDボーナス映像:READING FESTIVAL 2005本作はそれだけでは終わらない。DVDには、さらにボーナスとして「2005年8月28日READING FESTIVAL」公演のプロショットも4曲収録しています。これがまた、本編“ROCK AM RING 2005”にも負けない極上クオリティで、もちろん過去最高クオリティ・バージョンです。一番の見どころは本作だけの“第3のエディ”! 通常、竹馬エディと巨大エディの2種が出るものですが、本作の「The Trooper」には子ども(!?)が扮するミニ・エディも登場するのです。ハンドメイド的なデザインながらブルース・ディッキンソンと共にユニオン・ジャックを振り回し、メンバーが笑いながら見つめる姿が極上マルチカメラで愉しめます。さらに、このボーナス映像はコレクション的にも大きな意味がある。ここで“The Early Days Tour”のプロショットを整理してみましょう。・6月4日:ROCK AM RING ←★本作★・7月9日『GOTHENBURG 2005: THE PRE-BROADCAST MASTER』・8月28日:READING FESTIVAL ←★本作ボーナス★ 以上、3つだけ。つまり、本作+『GOTHENBURG 2005: THE PRE-BROADCAST MASTER』の2点でプロショットをコンプリートできるわけです(CMや1曲以下のテレビ出演等の細切れ映像は除外)。現存する“ROCK AM RING 2005”記録の最良・最長のステレオ・サウンドボード&プロショットに、コレクションを完璧にするボーナス映像まで付いた決定盤セットです。珠玉の“The Early Days Tour”を一層深く愉しめる3枚組。「2005年6月4日ROCK AM RING公演」のフル・サウンドボード録音をDISC 1-2に、極上プロショットをDVDに収めた3枚組。サウンドボード編は、ベスト・クオリティながら「Murders In The Rue Morgue」「Prowler」がカットされていたTV放送をベースにWebキャスト版で補完した完全版。プロショット編は過去再高画質を更新する極上マスターで収録しています。さらに「2005年8月28日READING FESTIVAL」公演のプロショットも4曲ボーナス収録。初期曲を山盛り復刻させたThe Early Days Tourをお腹いっぱい楽しめます。
Live at Nurburgring Nurburg, Germany 4th June 2005 STEREO SBD/PRO-SHOT
Disc 1(51:16) 1. Pre-Show(TV未放送) 2. The Ides Of March 3. Murders In The Rue Morgue(TV未放送)4. Another Life 5. Prowler(TV未放送)6. The Trooper 7. Remember Tomorrow 8. Where Eagles Dare 9. Run To The Hills 10. Revelations 11. Wrathchild 12. Die With Your Boots On
Disc 2(47:04) 1. Phantom Of The Opera 2. The Number Of The Beast 3. Hallowed Be Thy Name 4. Iron Maiden 5. Running Free 6. Drifter 7. Sanctuary
DVD Rock am Ring Live at Nurburgring Nurburg, Germany 4th June 2005 (88:18) 1. The Ides Of March 2. Another Life 3. The Trooper 4. Remember Tomorrow 5. Where Eagles Dare 6. Run To The Hills 7. Revelations 8. Wrathchild 9. Die With Your Boots On 10. Phantom Of The Opera
11. The Number Of The Beast 12. Hallowed Be Thy Name 13. Iron Maiden 14. Running Free 15. Drifter 16. Sanctuary (19:57) Reading Festival Live at Little John's Farm, Reading, UK 28th August 2005 1. The Trooper 2. Run To The Hills 3. Hallowed Be Thy Name 4. Iron Maiden
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 108min.