「イアン・ギラン時代の頂点フル・ライヴアルバム」と絶賛を集めてきた伝説録音が最高峰を更新。「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングで磨き込まれた大元マスター・サウンドCDがリリース決定です。その伝説録音が誕生したのは「1983年11月18日シカゴ公演」。その極上オーディエンス録音です。「公式SBDもあるのにオーディエンスが最高峰?」「頂点はCAPTURED LIVE 1983でしょ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。ここでポイントなのは「フル」というところ。公式デラエディのレディング・フェスや当店の『CAPTURED LIVE 1983: PRE-FM MASTER』といった決定盤たちは、超名作ではあってもショウのフル収録ではありませんでした。現場から40年が経ようとしている現代でも「ギラン・サバスのフル体験」はオーディエンス録音しかあり得ず、本作こそがその頂点・象徴・最高峰なのです。では、そんな本作に刻まれたショウはどんなポジションだったのか。まずは、当時のスケジュールから紐解いてみましょう。1983年《8月7日『BORN AGAIN』発売》・8月18日ー28日:欧州#1(7公演)←※公式レディング・9月13日ー10月3日:欧州#2(15公演)←※EUROLINES・10月17日ー11月30日:北米#1(32公演)←★ココ★ 1984年・1月25日ー3月4日:北米#2(25公演)《4月27日:DEEP PURPLE再結成》これがサバス史の特異点である「ギラン時代」の全貌。本作のシカゴ公演は、「北米#1」の24公演目。『CAPTURED LIVE 1983』のウースター公演も「北米#1」で、本作はそのちょうど2週間後でもありました。そんなショウを真空パックしたオーディエンス録音は、世界中のコレクターから「“BORN AGAIN Tour”の最高峰」として愛されてきた伝統の名録音。何よりも強烈なのは、猛烈にオンで極太な芯。オーディエンス特有のスカスカ感がまるでなく、完全ゼロ距離感。それに伴ってディテールも異様に鮮やかで、「まるでサウンドボード」を地で行く……と言いますか、実際にサウンドボードとして取引もされていた名録音なのです。その伝統録音が革命的なアップグレードを果たしたのが2013年のこと。オリジナルのテープ・マスターが発掘され、遂に大元サウンドが世界中に公開された。当店でも『The Legendary Mater』シリーズの一環としてプレス化されたわけですが、その圧倒的なサウンドに大ヒット。現在では完売・廃盤となっております。本作は、そんな伝説の大元マスターを「GRAF ZEPPELIN」がブラッシュ・アップ。最高峰を更新しての再登場となったのです。最近ではHR/HM系も手掛けるようになった「GRAF ZEPPELIN」ですが、そのマスタリング手法は「細密作業系・超ナチュラル派」。ピッチや位相のズレは1/1000秒も許さず、帯域分析やDCオフセットの解消も抜かりない。それだけ徹底していながらも、無闇矢鱈な音圧稼ぎはしない。あくまでもテープが吸い込んでいるサウンドを一切損なわず、ノイズ処理も演奏音の機微は損なう寸前の寸止め。派手な小手先の誤魔化しではなく、「現場の音」を忠実に再現するのです。そのためモノによっては大化けしますし、録音によってはアップ幅は小幅。実のところ、本作の場合は小幅だったりもするのですが、それでもなお精度は間違いなく過去最高であり、「塵も積もれば山となる」精神で磨き込まれた細かな作業の1つひとつが生きたベスト・サウンドが実現しているのです。そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、サバス史随一の特異点である「ギラン時代のフルショウ」。ここでは直近にして頂点に君臨する王者のサウンドボード『CAPTURED LIVE 1983: PRE-FM MASTER』と比較してながら整理しておきましょう。ボーン・アゲイン(3曲)・Hot Line/Disturbing The Priest(★)/Zero The Hero 70年代クラシックス(7曲)・パラノイド:War Pigs/Iron Man/Paranoid・その他:Black Sabbath/Children Of The Grave/Supernaut(★)/Rock 'N' Roll Doctor(★)その他(2曲)・Heaven And Hell/Smoke On The Water ※注:「★」印は象徴サウンドボード・アルバム『CAPTURED LIVE 1983: PRE-FM MASTER』で聴けない曲。……と、このようになっています。これ以外にも「Iron Man」のイントロに「Stonehenge」、「Zero The Hero」の前に「The Dark」といったインストSEを使用。『CAPTURED LIVE 1983』で聴けない3曲のサウンドボード・テイクは『EUROLINES』で聴けなくはないものの、クオリティは本作の方が上。そして何より、その3曲も含むフルショウを一貫した流れで味わう「体験感」が圧倒的なのです。そして、実は超貴重なのがオープニング。お馴染みの開演テーマ「Supertzar」に『BORN AGAIN』の赤ん坊を思わせる泣き声が被さるのですが、これが激レア。ツアーが始まってから考案された演出であり、その後アイオミが「あまりに悪趣味だ」と言ってすぐに止めてしまった演出なのです。サウンドボードではおろかオーディエンス録音でも2種しか残っておらず、しかも全長は本作のシカゴ公演のみ。アイオミに反論するわけではないものの、思いっきり似合うと思うのですが、それをサウンドボード級の超極上サウンドで味わえるのは本作だけなのです。サバス全史でも……いや、英国ロック史でも特異点として独特の威風を放っている「イアン・ギラン+BLACK SABBATH」。本作は、そのショウ全景を楽しめる頂点ライヴアルバムの最高峰更新盤です。サウンドボードが手軽に聴けるようになった現在だからこそ、一層重みが増している「フル・ライヴアルバムの頂上作」。イアン・ギラン時代フル・ライヴアルバムの頂点「1983年11月18日シカゴ公演」の極上オーディエンス録音です。猛烈にオンで極太な芯ゼロ距離感で轟き、スカスカ感もまるでなし。ディテールも異様に鮮やかで「まるでサウンドボード」を地で行く伝説の名録音で、その大元マスター版を「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで磨き上げた最高峰更新盤です。象徴サウンドボード『CAPTURED LIVE 1983』でも聴けなかった「Disturbing The Priest」「Supernaut」「Rock 'N' Roll Doctor」も含むギラン時代のフルショウを完全体験できる絶対作です。(リマスター・メモ)元々バランスもよく厚みのあるサウンドで、 無理に新たな処理を加える必要もないくらい音質も良好なため、若干中高域ブーストしたのみです。U.I.C. Pavilion, Chicago, IL, USA 18th November 1983 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)
Disc 1(47:03) 1. Supertzar 2. Children Of The Grave 3. Hot Line 4. War Pigs 5. Disturbing The Priest 6. Supernaut 7. Drum Solo 8. Rock 'N' Roll Doctor 9. Stonehenge 10. Iron Man Disc 2(38:40) 1. The Dark 2. Zero The Hero 3. Heaven And Hell 4. Guitar Solo 5. Black Sabbath
6. Smoke On The Water 7. Paranoid/Heaven And Hell(reprise) Ian Gillan - Vocals Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bev Bevan - Drums Geoff Nicholls - Keyboards