遂に登場!最新ヨーロッパツアーの代表音源 エリック・クラプトンの最新ヨーロッパツアーのフル収録極上映像を3作立て続けにリリースしてきましたが、オーディオマスターにつきましては、無条件でリリースできるような決定版に恵まれていませんでした。ところが、ツアー最終日のフィンランド、タンペレ公演でそれが遂に叶いました!アリーナ席最前列から10列目という絶好のポジションにて録音された極上ステレオ・オーディエンスマスターが登場したのです。このポジションが物語るように、何らトラブルのない極上音質で全編が収録されており、当店としては多少の微調整のみで、ほぼこのまま採用したほどです。強いて言えばCocaineの冒頭に左チャンネルにマイクの接触音があるくらいで、これもごく小さな音ですので、ほぼ完璧と言えるクオリティです。映像のみならず、聴き込めるオーディオディスクを待望されていた方もおられるでしょう。本作はその期待を裏切りません。最後まで全力で務めたクラプトンの心意気が感じられるステージ ここで改めて今回のヨーロッパツアーまでのクラプトンのスケジュールを押さえておきましょう。・3月19日 - バーレーン・5月7日、8日 - ロンドン(ロイヤル・アルバート・ホール)・5月17日 - チューリッヒ【延期】・5月18日 - ミラノ【延期】・5月20日、21日 - ボローニャ【延期】・5月29日 - ベルリン・5月31日 - シュトゥットガルト・6月2日 - ミュンヘン・6月4日 - ウィーン【キャンセル】・6月5日 - プラハ・6月7日、8日 - アムステルダム・6月10日 - デュッセルドルフ・6月12日- アントワープ・6月14日、15日 - コペンハーゲン・6月17日 - タンペレ(フィンランド) ←★ここ★・6月19日 - サンクトペテルスブルグ(ロシア)【キャンセル】・6月21日、22日 - モスクワ(ロシア)【キャンセル】ということで、クラプトン自身のコロナウィルス感染により延期された公演は秋にリスケされ、予定されていたロシアでの公演は、ロシアのウクライナ侵攻を非難してキャンセルということになりましたので、結果的にはタンペレ公演がこのツアーの最終となりました。つまり本作はツアーのラスト公演のステージを収録したものだということです。ツアーも終盤となり、しかもコロナウィルス感染症からの病み上がりというクラプトンの体調を考慮し、ツアー再開後はなるべく体への負担の少ないセットリストに固定化された感がありましたが、その総仕上げ、ツアーの千秋楽ということで、彼自身にも感慨があったことでしょう。ライブキャリア最終章に入ったクラプトンの心にあるものは?セットリストはオーソドックスなもので、サプライズ的なナンバーはなくなってしまいました。それに加えて、ここに来て顕著なのは、ギターのドイル、オルガンのポール・キャラック、ピアノのクリス・スティントンにソロを回すナンバーが多いということです。かつてのように、持ち前の高度なテクニックを駆使してスリリングなキラーソロを決めようとするのではなく、老齢により指の動きも鈍化してきたことから、バンドアンサンブルを重視したパフォーマンスを意図するようになったと考えられます。もちろんファンが聴きたいナンバーを演奏するという意識はあるでしょうが、クラプトン自身が自信をもって演奏したい曲でセットリストを構成しているようです。それでも老齢との闘いは大変なようで、ミストーンを出さぬよう、一つ一つのプレイが非常に丁寧です。聴いていると、曲本来のテイストを際立たせるような、歌心のあるシンプルなソロを心掛けているようです。例えて言うなら、ジョージ・ハリスン的アプローチと言えるでしょうか。そうしてまで、やはりライブミュージシャンであるクラプトンですから、ライブがやりたいというのが第一義的な理由ですが、過去に何度も止めたいと言い出した「ツアー」を組んでまでライブを続けるというのには第二義的な理由があるように思えてなりません。それは、バンドメンバーとツアースタッフのため、ではないでしょうか。コロナ禍でコンサートライブができなくなり、長期間バンドメンバーとツアースタッフは職を失いました。裕福なクラプトン自身は別として、彼らの生活の糧をボスであるクラプトンは保障してやれない日々が続いたのです。だからコロナ禍が落ち着き、コンサートが可能になった現在、クラプトンはかつてのようにツアーを組んで、彼らの生活を保障する使命を全うしようと考えているのではないかと思うのです。だから9月にはまたアメリカン・ツアーを計画しています。このツアーは、ライブキャリアの最終章に入っているクラプトンが、これまでサポートしてきてくれたバンドメンバーとツアースタッフへの恩返し的意味を含めて全力で取り組んでいるものと言えるのではないでしょうか。だから彼は指が動きにくくなっても、キラーチューンをプレイできなくなっても、ステージに立とうとしています。どうぞ本作からクラプトンの心意気を感じてください。彼は立派にヨーロッパ・ツアーを完遂したのです。コロナウィルスに感染しながらもツアーを中止せず、完走したクラプトン。その勇姿を捉えた最終公演を極上ステレオ・オーディエンス録音で完全収録CDです。Live at Nokia Arena, Tampere, Finland 17th June 2022 ULTIMATE SOUND Disc 1 (54:50) 1. Intro 2. Pretending 3. Key to the Highway 4. I'm Your Hoochie Coochie Man 5. How Long 6. I Shot the Sheriff 7. Driftin' Blues 8. Nobody Knows You When You're Down and Out 9. Layla 10. Tears in Heaven Disc 2 (44:16) 1. Badge 2. Wonderful Tonight
3. Cross Road Blues 4. Little Queen of Spades 5. Cocaine 6. High Time We Went Eric Clapton - Guitar, vocals Nathan East - Bass, Backing vocals Sonny Emory - Drums Doyle Bramhall II - Guitar, Backing vocal Chris Stainton - Keyboard Paul Carrack - Hammond organ, Keyboard, Backing vocals Katie Kissoon - Backing vocals Sharon White - Backing vocals