ポールの「GOT BACK」ツアーからは6月のボストンの極上オーディエンス「BOSTON 2022 2ND NIGHT」にてリリースが実現したばかりですが、非常にレベルの高いオーディエンス録音が登場しています。今回ご紹介いたしますは5月13日のLA公演。ちょうどこれまでリリースしてきたオークランドとウインストン・セーラムの間に属するライブ。既に6月の決定版とも呼ぶべきボストンが出されたばかりというタイミングでもリリースの栄誉にあずかるだけのことはあり、オープニングからド迫力の音圧。中でもポールの歌声のバランスは相当にオンで、この録音状態だけでも5月のベストでは?と思えるほど。もちろんリリースとなったのには当然ながら理由がありまして、音質は掛け値なしに極上レベルなのですが、「Come On To Me」辺りから右チャンネルに接続不良のようなノイズが断続的に入ってしまうのでした。それさえなければ余裕でプレス・クラスの音質だっただけに、本当に惜しまれます。だからといってリリースを見送るのはあまりにももったいないレベルの音質であるのも確か。とにかくポールの歌声が近く、ライブ序盤の「Junior’s Farm」からエンジン全開となる様子がはっきりと伝わってくる。それほど彼の歌声の近さが際立っているのです。とはいえ「GOT BACK」ツアー序盤は久々のライブ活動ということもあって5月の行程ではポールのステージ復帰のリハビリ的な様相を呈していたのも事実。例えば「WINSTON-SALEM 2022」では彼が「Junior’s Farm」の歌い出しを先走ってしまうというハプニングが起きましたが、ここLAではもっと豪快なミスをポールが犯してしまう。ピアノ・コーナーの幕開けとなる「Let ‘Em In」において、ポールが一番を終えた後でいつものマーチング・ドラムのパートをすっ飛ばしてコーラスを歌い出してしまったのです。もちろんドラムのエイブを始めとしたバンドは混乱に陥ることもなく、すかさずマーチング・ドラムを止めてポールに合わせるのだからお見事。しかし当日のYouTube動画を見るとステージ上のスクリーンは通常展開となるマーチング・バンドの映像が映し出されたままでしたので、ある種のギャップが生じてしまったというなかなか危ういハプニングであった訳です。もちろん、そんなヒヤリとさせるハプニングまで素晴らしく近い音像で楽しませてくれるのが今回の音源の魅力。それどころか今回のツアーにおいても非常に珍しいハプニングが聞けるオーディエンス・アルバム。SoFi Stadium, Inglewood, CA, USA 13th May 2022 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUNDDisc 1 (77:54) 1. Can't Buy Me Love 2. Junior's Farm 3. Letting Go 4. Got To Get You Into My Life
5. Come On To Me 6. Let Me Roll It => Foxy Lady 7. Getting Better 8. Let 'Em In ★ハプニング(下記の1:10) https://www.youtube.com/watch?v=ZrQ-9sAm9KI 9. My Valentine 10. Nineteen Hundred and Eighty-Five 11. Maybe I'm Amazed 12. We Can Work It Out 13. In Spite Of All The Danger
14. Love Me Do 15. Dance Tonight 16. Blackbird 17. Here Today Disc 2 (79:58) 1. New 2. Lady Madonna 3. Fuh You 4. Being For The Benefit Of Mr. Kite 5. Something 6. Ob-La-Di Ob-La-Da 7. You Never Give Me Your Money 8. She Came In Through The Bathroom Window 9. Get Back
10. Band on the Run 11. Let It Be 12. Live and Let Die 13. Hey Jude 14. I've Got a Feeling 15. Birthday 16. Helter Skelter 17. Golden Slumbers 18. Carry That Weight 19. The End