
“WISH YOU WERE HERE Tour”唯一の英国公演にして、アルバムと同様にロイ・ハーパーとの共演が実現したことでも知られる1975年のネブワース・フェスティバル。その歴史的な現場を完全体験できるフル・ライヴアルバムが誕生です。そんな本作が記録されたのは、もちろん「1975年7月5日ネブワース・パーク」。その一部始終を真空パックしたオーディエンス録音3枚組です。近年、当店ではフロイドの名記録を最高峰更新マスターでアーカイヴしており、“WISH YOU WERE HERE Tour”もさまざまな名作をお届けしてきました。今回は、各レッグの代表作を交えながらツアーの全体像をチェックしてみましょう。
・4月8日ー21日:北米#1a(8公演)←※CALIFORNIA SOUNDBOARD・4月23日ー27日:北米#1b(LA5公演)←※ULTIMATE MILLARD・6月7日ー28日:北米#2(15公演)←※DEFINITIVE BOSTON 1975・7月5日:ネブワース・フェス出演 ←★本作★《9月12日『WISH YOU WERE HERE』発売》
これが“WISH YOU WERE HERE Tour”の全景。上記はあくまで各レッグをイメージする為の一例なわけですが、この四作で手早くツアーの過程を辿ることもできるわけです。そんな中で他のどのレッグとも違う母国公演だったのが本作のネブワースでした。また、この日は歴史的な節目でもありました。“WISH YOU WERE HERE Tour”は『狂気』の完全再現も目玉だったわけですが、本作はその最終日。もちろん、ロジャーのソロや彼が抜けた後のフロイドでも『狂気』のフル演奏はあったものの、オリジネイター4人が揃っての生演奏はこの日が最後だったのです。本作は、そんな唯一無二のステージを完全体験できるフル・ライヴアルバム。現存するベスト・マスターを組み合わせ、「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングでブラッシュ・アップ。当日をシームレスに再現した完全アルバムです。そこで重要になるのは、どの録音をどう組んでいるのか。まず、素材となるオーディエンス録音からご紹介していきましょう。・RECORDER 1:長年この公演を代表してきた名録音。モノラル。・RECORDER 2:臨場感の高い反面、観客の声がやや多め(不使用)・RECORDER 3:やや遠目のモノラル録音。・RECORDER 4:ベストのステレオ録音。『狂気』とアンコールのみ。現在この日の録音は8種が発見されており、主だったのが上記4種。「RECORDER 1」は当店の定番『KNEBWORTH PARK』、「RECORDER 4」は『KNEBWORTH 1975 NEWMASTER』としてもお馴染みです。“WISH YOU WERE HERE Tour”は二部構成で知られるわけですが、本作はそのうち3種を以下のように組合わせています。第一部・「RECORDER 1(メイン)+RECORDER 3(補完)」第二部『狂気』+アンコール・「RECORDER 4(メイン)+RECORDER 1(補完)」……と、このようになっています。音質面で最も優れているステレオ録音「RECORDER 4」を最大限に活かしつつ、録音漏れのパートを最長録音「RECORDER 1」でパッチ。両者でも足りないパートをさらに「RECORDER 3」で補完しているわけです。補完パートは第一部(DISC 1)で「17秒」、第二部(DISC 2)で2ヶ所「3分/44秒」、アンコール(DISC 3)でも2ヶ所「2分28秒/23秒」。これまでも補完されている既発はあったのですが、本作はその最長記録を更新。現存8種の録音をすべてチェックし、可能な限り当日を再現しきった初のフル・ライヴアルバムなのです。そして、仕上げの完成度も過去最高。『KNEBWORTH PARK』『KNEBWORTH 1975 NEWMASTER』でご紹介済みのパートも元マスターに遡って専用に磨き直し。各音源の音質差も可能な限り解消した上で接続させ、シームレスに没入できるサウンドを実現しています。もちろん、音源1つひとつも過去最高。ピッチや位相は1/1000秒まで精密に補整され、帯域分析でのバランス調整も完璧です。そして、今回特に大きいのはハムノイズの解消。特に「RECORDER 4」ではランダムにハムが発生していたのですが、本作ではすっきりと聴きやすく整っているのです。ここでポイントなのはノイズ除去のさじ加減。ハム自体がランダムですし、マスタリング・ソフトで自動削除すると肝心の演奏音まで変質してしまう。本作では、曲ごとパートごとに変化するギリギリの線を精密に突き、演奏音に影響が出ない寸止めのノイズ処理を行っている。無闇矢鱈な派手化ではなく、精密さの追及。これこそが「GRAF ZEPPELIN」の真骨頂でもあるのです。そうして甦った歴史的な現場は、そのリアリティに目眩がしそう。前述のようにオリジネイターが揃っての『狂気』やロイ・ハーパーと共演する「葉巻はいかが」も感慨深いのですが、最大限に復刻された曲間さえもが重いのです。特に強烈なのは「You've Got To Be Crazy」でしょうか。ロジャーが曲名をコールしてギターリフを弾きかけるものの、一旦止めて45秒後に再スタート。これだけでも珍しいのですが、6分すぎから波乱含みになっていく。オルガンのピッチが狂い始め、11分台で全員がハモるエンディングもバラバラになってしまうのです。そして、その後が更にドキュメント。サウンド・チェックを始めるのですが、これが9分もかかり、完全にショウが中断してしまうのです。その間、ロジャーは「オルガンのチューニングに問題が起きているんだ」「間違った電源周波数(電圧)がハモンドの問題を引き起こした」など、観客に向かって妙に細かい状況を説明している。その状況もイレギュラーなら、苛立ちも丸出しに吐き捨てるようなロジャーの口調さえも異様。本作のサウンドは、そんなピリピリしたムードまで忠実・正鵠に再現してくれるのです。これが“WISH YOU WERE HERE Tour”の最終到達点であり、“あの4人”が奏でる最後の『狂気』。トラブルまでもが歴史的な一夜を過去最高サウンドで完全再現した3枚組なのです。オリジナルPink Floydの「Dark Side Of The Moon」(全曲)と「Echoes」最後の演奏!【音源整理】Rec1・・・Mono Aud。 遠目だが総合的にはベターな部類 (音質2-3点 / 5点満点) ★既発 Rec2・・・Stereo Aud (Nigel B) 臨場感あり2個のPAを拾ったような音 / 観客うるさ目 / ヨレ多数 (3点)Rec3・・・Mono Aud(Marbal) ナチュラル系だが遠目でモコモコ目・ピッチヨレで不安定 (2点)Rec4・・・一応Stereo Aud。 総合的にはベストだが、序盤「Raving」~「Shine On」未収 (3点) ★既発 Rec5・・・Rec3 MarbalのEclipseの補填パートとEchoesで使用されてる音の悪いソース (1点) Rec6・・・近めでステレオ分離も、泥臭い音で16khz以降帯域ダウン / 不自然な拍手ワサワサ音 (3点) Rec7・・・Rec2のバリエーションなので無視 Rec8・・・Mono Aud新ソース。 Rec1よりさらに僅か遠目 / Echoes未収 / マイクガサゴソ音多め (2-3点) 現存する複数の音源を駆使し、全曲完全収録を初めて実現したタイトル 上記のとおり8種類のAud音源が存在しますが、ザックリ言うと使える音源は Rec1、 Rec3、 Rec4 の3種。 ちなみに、この8種類の中でRec2(Nigel B→'74ウエンブレイ録音でお馴染み)が実は臨場感があり面白い音なのだが、終始ワサワサ聞こえるAudノイズが耳障り。さらに会場の特性なのか音像がコロコロ変わり、聞きづらい面もあり、一般ユーザー(?)向けではないと判断し、本盤では未使用。 結果的に非常に保守的な音源選択となっている。 Disc1はRec1、 Disc2-3はRec4をベースに、欠落部を適宜サブ音源で補填し完全収録を実現。 必要最小限のEQ処理がなされ、特にRec1、 Rec4とも低周波ノイズ(ハムノイズ)が除去されたことで、非常にスッキリしたサウンドが体感できます。「1975年7月5日ネブワース公演」の完全オーディエンス録音。現存するベスト・マスターを組み合わせて過去最長を更新した3枚組で、音源1つひとつの仕上げも接続の精度も「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで過去最高。オリジナル4人による最後の『狂気』完全演奏やアルバム同様にロイ・ハーパーと共演した「葉巻はいかが」、機材トラブルも生々しくドキュメントされた「You've Got To Be Crazy」など、歴史的な一夜を余すことなく完全体験できます。 * 47TH ANNIVERSARY!! ★47年前の今日のライヴ。遂に出た決定盤!!Knebworth Park, Stevenage, Hertfordshire, UK 5th July 1975 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(UPGRADE)Disc 1 (71:08) ★メインソース Rec1(知られる音源) 1. Introduction 2. Raving And Drooling 3. You've Got To Be Crazy 4. Shine On You Crazy Diamond Part 1-5 5. Have A Cigar(with Roy Harper on vocal) ★5:01以降 Rec3で補填 *初の完成版収録
6. Shine On You Crazy Diamond Part 6-9 ★0:00-0:10 Rec3で補填 Disc 2 (57:16) ★メインソース Rec4(知られる音源) The Dark Side Of The Moon 1. Speak To Me ★0:00-3:00 Rec1で補填 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe(Reprise) 6. The Great Gig In The Sky 7. Money
8. Us And Them 9. Any Colour You Like ★6:24-7:08 Rec1で補填 10. Brain Damage 11. Eclipse Disc 3 (29:01) ★メインソース Rec4(Sigma 74で知られる音源) 1. Soundcheck ★0:00-2:28 Rec1で補填 2. Echoes ★25:30以降 Rec1で補填(サンキューMC入るため補填必要)