現在、コレクター界で台風の目となっている“GRASPOP METAL MEETING”。その傑作ライヴアルバムが4作一挙リリース決定! 本作は、その目玉でもある王者IRON MAIDEN篇です。そんな本作に吹き込まれているのは「2022年6月16日デッセル公演」。“GRASPOP METAL MEETING”の初日トリを務めた際の強力オーディエンス録音です。2022年ヨーロッパの夏フェスは、新型コロナ・パンデミックから復活したシーンのシンボル。世界中のメタルバンドが集い、どのフェスも凄まじい熱狂を引き起こしています。その中にあってコレクターにとって特別な輝きを放っているのが“GRASPOP METAL MEETING”。配信プロショットが大量に公開された事でも話題になりましたが、配信がなかったバンドも極上録音が次々と登場しているのです。本作は、そのIRON MAIDEN篇。JUDAS PRIEST篇やSAXON篇も同時リリースとなりますが、これらはすべて同一録音家による姉妹作。つまり、MAIDENと共にヘヴィメタルの象徴であるPRIEST、NWOBHMの盟友であるSAXONを同一録音家コレクションでフル体験できるのです。また、MAIDEN自身の視点で言えば、本作は現行“LEGACY OF THE BEAST Tour”の最新ライヴアルバムでもある。当店ではツアー初日から様々な傑作アイテムでリアルタイム・レポートしてきました。まずは、日程でコレクションを整理しつつ、ツアーの現状もチェックしてみましょう。・5月22日『ZAGREB 2022(映像)』・5月24日;ベオグラード公演・5月26日『BUCHAREST 2022(映像)』・5月31日『KAUNAS 2022』・6月2日:リガ公演・6月4日『ROCKFEST 2022』・6月7日ー13日:欧州(3公演)・6月16日:グラスポップ・メタル・ミーティング出演 ←★ココ★・6月18日ー7月10日:欧州(11公演) >>今ココ<<・7月13日ー31日:欧州(8公演)・8月27日ー9月4日:ブラジル(4公演)・9月7日ー10月27日:北米(25公演) これが2022年版“LEGACY OF THE BEAST Tour”の最新状況。本作の“GRASPOP METAL MEETING”出演は、全29公演に及ぶ欧州レッグのうち10公演目。前回ご紹介した『ROCKFEST 2022』の12日後(4公演後)にあたるコンサートでした。そんなステージを真空パックした本作は、タイトにしてダイナミックな名録音。数々のプロショットでご存知の方も多いと思いますが、“GRASPOP METAL MEETING”は野外フェス。音を反射する天井や壁がなく、PAから吐き出される出音を反響ゼロでダイレクトに吸い込んでいるのです。もちろん、PAから遠く離れていた何の意味もないのですが、本作にその心配はなし。距離感がまったくない極太芯が直球で記録され、それに伴ってディテールも鮮明。序盤の「Senjutsu」や「Revelations」で演奏音が風に流されたのか、やや不安定になるシーンもあるものの「まるでFM放送」を地で行く骨太サウンドがたっぷり味わえる。前作『ROCKFEST 2022』では風音も拾っていましたが、本作にはそれもありません。また、この日は他にも極上レベルの別録音も登場しているのですが、現在コレクターで人気なのは本作の方。別録音もクリアで悪くはないのですが、周囲の観客がやや騒ぎすぎ。それに対して本作は極太の演奏音がすべてを支配しており、最新の生演奏にじっくりと浸りきれる。また、サウンドの厚みもポイント。反響のない野外録音はタイトになる代わりに痩せてしまう危険もあるのですが、本作は骨太なだけでなく肉厚。そのダイナミズムが最高にカッコ良く、特に『戦術』のエピックな曲想をこれ以上なく盛り立ててくれるのです。本作自体がIRON MAIDENの強力ライヴアルバムではありますが、今回はぜひJUDAS PRIEST篇やSAXON篇と共に味わっていただきたい。ヘヴィメタルの理想を体現してきた「メイデンとプリースト」、もしくは同じ時代を生き抜いたNWOBHM盟友「メイデンとサクソン」。そんな英雄たちの「今」を同一録音家コレクションで現場体験する……これこそオーディエンス録音だからこその愉しみ方であり、メタルバンドが集結してる2022年の醍醐味でもあるのです。かつてなく熱く燃えている2022年のヘヴィメタル。「2022年6月16日GRASPOP METAL MEETING」の強力オーディエンス録音。JUDAS PRIEST篇やSAXON篇と同じ録音家コレクションで、タイトにしてダイナミックな名録音。反響ゼロの野外の旨みたっぷりで、PAから吐き出される出音をダイレクトに録音。距離感がまったくない極太芯が直球で記録され、それに伴ってディテールも鮮明。出音を機微まで拾っているせいか骨太なだけでなく肉厚で、特に『戦術』のエピックな曲想をこれ以上なく盛り立ててくれる。パンデミックの反動で希代の重金属パラダイスとなった2022年グラスポップを現場体験できる新名盤です。Festivalpark Stenehei, Dessel, Belgium 16th June 2022 PERFECT SOUND Disc 1(57:32) 01. Doctor Doctor 02. Senjutsu 03. Stratego 04. The Writing On The Wall 05. Revelations 06. Blood Brothers 07. Sign Of The Cross 08. Flight Of Icarus Disc 2(57:59) 01 Fear Of The Dark 02 Hallowed Be Thy Name 03 The Number Of The Beast 04 Iron Maiden
05 The Trooper 06 The Clansman 07 Run To The Hills 08 Aces High 09 Always Look On The Bright Side Of Life Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass, Backing Vocals Dave Murray - Guitar Janick Gers - Guitar Adrian Smith - Guitar, Backing Vocals Nicko McBrain - Drums