スティーヴ・モーズが一時離脱し、ランディ・カリフォルニア/ジョー・サトリアーニ以来の臨時ギタリストとツアーを開始した2022年のDEEP PURPLE。気になるステージをフル体験できる最新ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2022年6月19日デッセル公演」。ベルギーを代表するフェス“GRASPOP METAL MEETING”に出演した際の極上オーディエンス録音です。昨年はカバーアルバム『TURNING TO CRIME』もリリースしましたが、ツアー・タイトルは“WHOOSH! Tour”。良い機会でもありますので、2019年の“THE LONG GOODBYE”以降の歩みをおさらいしてみましょう。2020年・3月14日:メキシコ公演(ドン不参加→ジョーダン・ルーデスが代打)《8月7日『WHOOSH!』発売》2021年《11月26日『TURNING TO CRIME』発売》2022年・2月10日ー14日:北米(3公演)《3月31日:モーズの一時離脱を発表→サイモン・マクブライド参加》・5月22日ー29日:西アジア/東南欧(5公演)・6月18日ー7月9日:欧州#1(12公演)←★本作★ >>今ココ<<・7月13日ー7月30日:欧州#1(9公演)《スティーヴ・モーズ復帰予定?!》・9月24日ー11月4日:欧州#2(20公演)2023年・2月13日ー17日:ROCK LEGENDS CRUISE これが現在までに公表されている2020年ー2023年のスケジュール。新ツアー“WHOOSH! Tour”を目前にして、ガンを患っている奥方の看病をするためにモーズが一時離脱を表明。モーズの復帰時期は不明なものの、5月から7月のライヴはサイモン・マクブライドが代役ギタリストに起用されることになりました。サイモンは再結成SWEET SAVAGEで知られるようになったギタリストで、現在44歳(ロニー・ロメロと同世代で4つ上ですね)。パープル・ファミリーとしてはミッキー・ムーディの後任としてSNAKECHARMERに参加しており、イアン・ギランやドン・エイリーともツアー経験があります。ともあれ、本作の“GRASPOP METAL MEETING”はそんな「欧州#1」の2公演目。サイモンが参加してからトータル7公演目にあたるショウでした。そんなステージを記録した本作は、極上のオーディエンス録音。タイトルからピンと来ている方もいらっしゃると思いますが、は同タイトルのIRON MAIDEN篇やJUDAS PRIEST篇、SAXON篇も登場しますが、本作もまた同じ録音家による姉妹作なのです。しかも、クオリティ面では本作こそがベスト。上記3組の録音では冒頭でセッティングを探るような揺れも感じられたのですが、本作にはそれもほとんどない。野外録音ならではの極太な芯がダイレクトに轟き、それに伴ってディテールも詳細。まさに「まるでサウンドボード」「これFM放送?」と呼ぶに相応しい極上の銘品なのです。そんなサウンドで描かれるのはサイモン・マクブライドのギターも気になる最新のフルショウ。彼のギターは…………と、無粋なネタバレは止めて(笑)おき、最後にセットの整理だけしておきましょう。マシン・ヘッド(5曲)・Highway Star/Pictures Of Home/Lazy/Space Truckin'/Smoke On The Water その他(6曲)・クラシックス:Hush/Black Night/Perfect Strangers・近年曲:Uncommon Man/No Need To Shout/Nothing At All ……と、このようになっています。フェスなのでショートセットではありますが、それだけに特濃でもある。新曲「No Need To Shout」「Nothing At All」も披露されますし、アルバム全7曲中5曲まで大盤振る舞いされる「マクブライド版MACHINE HEAD」も気になる。さらに、ギター大活躍の「Uncommon Man」をマクブライドはどう弾きこなすのか。もう、隅から隅まで聴きどころだらけなのです。ロック史でも希に見る複雑怪奇な歴史を歩んできた実演家集団DEEP PURPLE。その歴史に新たなるプレイヤーがまた1人現れました。本作は、その実力を極上サウンドでフル体験できる大傑作ライヴアルバムなのです。恐らくオフィシャル作品は残さないであろう「マクブライドDP」の真価。一時離脱したスティーヴ・モーズに代わり、サイモン・マクブライドを迎えた新生DEEP PURPLEの第一報。「2022年6月19日GMM公演」の極上オーディエンス録音です。野外録音ならではの極太な芯がダイレクトに轟き、それに伴ってディテールも詳細。まさに「まるでサウンドボード」「これFM放送?」と呼ぶに相応しい極上の銘品。オフィシャル作品を遺すことはないであろう「マクブライドDP」の真価を極上サウンドでフル体験できます。(キッス75を除けば)一番のお薦め!!モーズ不在のため、ギターはサイモン・マクブライドが代役を務めています。音質・内容最高。これは必聴!!!Festivalpark Stenehei, Dessel, Belgium 19th June 2022 TRULY PERFECT SOUND (76:07) 01. Intro 02. Highway Star 03. Pictures Of Home 04. No Need To Shout 05. Uncommon Man 06. Lazy 07. Nothing At All 08. Keyboard Solo 09. Perfect Strangers 10. Space Truckin' 11. Smoke On The Water 12. Hush 13. Bass Solo 14. Black Night Ian Gillan - vocals, harmonica, percussion Simon McBride - guitar★ Roger Glover - bass Don Airey - keyboards Ian Paice - drums